今月のあんだろ
◆「軍靴のバルツァー」4巻に例の特別編娼館話が収録される予定があるとのこと。
テーブルが戦場 – 編集長ブログ | web@バンチ
あくまで予定なので変更もありえるわけだが、単行本派の方はとりあえず冬まで
待ってみると大吉なんじゃなかろうか。
◆「華ヤカ哉、我ガ一族」の漫画版てこのweb雑誌でやるみたいですね。
コミックナタリー – COMICメテオの兄妹誌10月に創刊、WEBマンガ誌ポラリス
web雑誌でありがたい。書店に買いに行かなくてもすむ & 雑誌で場所も取らない。
◆今月のcomicスピカにはマキヒロチさん(@バンチでティファニー描いてる方)が
1ページコラムを描いてらしたんですが、これがティファニーな内容で一瞬どちらの
雑誌を読んでいるのかわからなくなった(笑)
電子書籍版のcomicスピカにはアンケート提出権がついていないので、今回から
雑誌版を買うつもりでいましたが(電子版にもアンケ権つけての要望は出した)、
本屋で見つからず我慢できずに電子版を買ってもうた……
Under the Rose読みたさに負けた。
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引き続き過去編です。
モルゴース姉ちゃんの旦那が亡くなったことと二度目の流産はこの時期だったんだな。
この時代の貴族の結婚なので現代と同じような感覚で見てはいけないのだろうけれど、
モルゴースと旦那は悪くはない夫婦関係を築けていたんじゃないかなーと思われる
描写でした。
この時代の奥さんは子供をもうけられなければ寡婦になったとたん、なんの手当てもなく
放り出されちゃうのかな? 義弟がまともそうな人でよかったと、この時のモルゴースを
見てると心底感じる。
実の弟であるアーサーの視点から見ているからでもあるのでしょうが、痛々しくて
見てるこっちも悲しくなってきたんですよ。その後ウィリアムを抱きかかえるモルゴースを
見てると、がんばれって気持ちになってしまいます。
まぁ「あんなん」なっちゃうんですけども。
どういう気持ちの変化があって「ああ」なるんだ……
過去編現時点でのモルゴースはごく普通のお姉さんでなぁ。
アンナはいよいよウィリアムを産むことになり、ここでだいぶ消耗するんですよね。
出産後のアンナの顔はかなりやつれていて、相当しんどかったことが見てとれます。
この出産にあたってのアーサーの心うちが描写されているのですが、推測どおり
繋がりを持った人に置いていかれる(死別する)ことへの恐怖心があるみたいです。
繋がりを持っていられるのならば憎まれようが家族になれなかろうがかまわんという
切羽詰まった理屈。
これがあるからアーサーはアンナを切れないのかもしれないなぁ。
ただこの心うちの独白には見て見ぬ振りをしているアーサーがいた。
アンナがなぜ子供と自分を拒絶するのかという、アンナの本音の部分に怖くて
触れられなくなってるんだよね。
「いつか、時間が経てば今よりはいい関係になれるかも」という希望を持ちつつも
(ここも若干現実逃避の可能性が、)すでにかりそめの関係でもいいって思いつつある
気配がする……
もうアルバートとか3、4歳(ぐらいでいいのかな?)にして母親については
「もういいよお父様」のセリフですよ。
別エピソードでも描かれたシーンなのでさらっと流されてますが、父親としてはかなり
効いたんじゃないでしょうか。
そこにターニングポイントがやってきました。
死別を恐れるあまりアンナと夫婦関係を持てなくなったアーサーなのに、ウィリアム
誕生後1、2年(たぶん)してアンナご懐妊の速報がやってきましたよー!
この時のアンナとアーサーの表情がなぁ。アンナはわかりやすい「やべぇ」という
顔をしているのですが、アーサーは無表情。ただ健康的な顔ではない。
こういったシーンで無表情と描写するのはよくある手法でしょうが、その前段階で
自覚したくないもののあきらめつつあるんじゃないか、という感想を持っている私には、
この無表情に心が死につつある音が聞こえてしまってなぁ。
まぁこの先どんな展開になるのかわかりませんが、次回が気になって気になって
しかたのない引きでした。どーすんのよこれ……ものすごい破綻の足音ですよ。
次回は巻中カラーがあるらしく、どんな絵がくるのか楽しみ。
いつもの扉絵みたいなのだったら嬉しいなぁ。カラーイラストになってるのは
息子世代メインキャラばかりなので、たまには違うものも拝みたい。
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