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時砂の王感想

 ・しおんの王は将棋アニメなのかサスペンスなのか赤飯アニメなのか
はっきりしろ(笑)

 ・鼻息荒く感想を書いてはみたものの、ちょっとでも読んでみたくなるような
感想文にはならなかったというしょんぼり具合。時砂の感想は難しかった。
 読んだ人の数だけ感想はあるもので、自分と隔たりまくった感想を読むたびに
自信がなくなってくる。人は人、自分は自分ってのはもちろんなんだけど。

 それでも好きだって言ってしまうのだけどね。

 

時砂の王感想

 

4150309043 時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)
小川 一水
早川書房 2007-10

by G-Tools

 最初に言っておく。

ハヤカワJA文庫から出る小川一水の

本にはずれがない。

 読み始めたら止まらなくなって一気読み。時間遡行物にある切なさ炸裂の
うえギリギリ瀬戸際の末期戦燃えに「導きの星」にある血脈的熱さが加わり
しんぼうたまらん!
 時間系SFは危険が多すぎると思ったもんだけど(タイムパラドックスとか
計算があわないとかで読者が揉める)、SF初心者の私が読んだかぎりでは
難しい時間遡行理論は出てこなかったし、展開も納得のいくものでした。
時間枝というとらえ方を導入しているから、改変された歴史によって分岐点が
増えるという感じなんだよね。えー……これであってるか? まずい、ちょっと
自信ない。そのへんよくわからないで読んでるから、もしかするとアウトが
潜んでいるのかもしれない。

 26世紀に人類生存を優先事項と受けつけられた人型人工知性体として
生を受けたオーヴィル(メッセンジャー・O)と仲間たちが、人類の殲滅を狙う
謎の機械生命体(ET)と絶望的な戦いを繰り広げるってのがあらすじではある。
 あるが、読み終わってみるとこのあらすじではちょっと足りないような気が
してくる。バトル物ってんじゃないんだよな。戦闘シーンは山ほどあるけれど、
なんかもっとこう、なんだろ、無力感がある。

 時間をさかのぼり、その時代の人類へETへの備えを促し戦いをサポート
するわけだけど、敵はあまりにも強大で(敵も時間遡行します)そのくせ
人類はまとまりきらずに滅亡を避けられないわけだ。この時代でも食い止め
られないとなったらより昔へとさかのぼることになる。それはその時代を
生きている人類、そこに連なる歴史そのものを見捨てることになるわけで。
 時には人を動かすために策略まで用いて嘘をつき利用し、見捨て、
何千何億もの救えない命を築き上げながらの撤退戦ですよ。
 その歴史における人類に介入してしまうゆえに、手のひらの指の間から
なにかがこぼれ落ちていく感じが強いんだよね。上手くすくいあげられない。
そしていくら戦い続けても、自分たちが生まれた時間には戻れない。
 時間軍のメンバーは人工生命体ではあるけれど、出軍までの間に
色々な思い出をつくってきているわけです。けれどもその時間には絶対に
戻れないんですよ。離別はすべて永遠の別れだ。
 それが何百回と繰り返され戦うことの意味さえ希薄になっていくわけです。
目次のステージ数の意味がわかったときはぞっとしたよ。
 オーヴィルはどんどん摩耗していくんだよなぁ。あれだ、Fateのアーチャー
みたいなかんじかな。オーヴィルはグレようにもグレらんなかったんだけどな(笑)

 そして戦略拮抗点にあたったのがAD248。Oは時の権力者卑弥呼と
ともに戦線をはることになる。この卑弥呼=彌与がまた熱い女でな。
ラストの彼女の咆吼が最高です。燃える、むっちゃ燃える。読んでる私の
心も吠えた。
 というか「また」ですよ「また」
 「復活の地」のときのような自転車で全力疾走するようなキャラやカプ萌え
はなくともまんまとやられたよ。十万年と二千年前から愛してるって時をかけて
人類の歴史という大樹をおはようからお休みまで見守ります。いやお休み
しちゃなんねぇので戦っているわけですがあーもー! もー!

 難点をいうとしたらヒロインとの交流あたりか。これはどうなんだ。
ラブロマンスはありってことなの? なんか一方からの描写がほとんどで、
ロマンスというよりも傷つき疲れた男を癒した女ってかんじだ。
 2度目を読んだらここいらはわざと書いてないんじゃないかという気が
してきましたよ。AD248においては彌与視点からしか語られないという
のもあるけど、どちらも運命の女なんだろうしな。

 タイトルを「じさのおう」と読んでいましたが、表紙に「ときすなのおう」と
書いてあり間違いに気がついた。そうか、ときすなと訓読みなのか。
 それにしても表紙のOはどこのキャスト(PSU)かと思うな(笑)

 ハヤカワJA文庫から出る小川一水本はほんとはずれがない。
編集の腕がいいのか書きたいもの書けるものとの相性がいいのか……
 コンパクトにまとまって1巻読み切り276ページ。小川初体験としても
お勧めしたいこの1冊。読んどけまじで。面白かった。

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よつばと!

 ・近所の本屋がコミケカタログを取り扱うみたいで予約を受け付け
ていた。こんな家族連ればかりの田舎で需要あんのか?
私はソッコーで予約してきましたが。(需要1)

 

小説Bullet Butlers

 ちょ、サブタイトル変わっているうえ「1」ってなんだ「1」って。
続き物ですか! この前でたばかりのにこ神折り込み広告では違う
サブタイトルだったんだがいつのまに。変更後のほうが好きだがな。
広告のサブタイだとどんな話しなのかさっぱりわからなかったので。
 つうか、Bullet Butlers本編のキャラクターに加え新たなるお嬢と執事っ
ちゅう構成です……か? おおおお、おっかねぇー! 東出さんはまた何か
やる気か?! いやいや、本編でお嬢と執事のラブっちい話を描いたんだから
今回は外してくるか。

 本編では登場しなかったワータイガー人種がメインキャラのようですよ。
それもハーフときた。ハーフだから人間体形がとれるのかな?
本編でのワーウルフは完全に狼頭だったしな。内容は海物みたいですね。
しかし告知からすると水着は期待できそうにない(笑)

 Bullet Butlersロゴはドラゴンではなく虎のシルエットがついています。
ちょっとした変更だけど遊び心があっていいね。

 

PS3版ティアーズ・トゥ・ティアラ

 アクアプラスフェスタにアロウン役の大川透さんとリアンノン役の
後藤邑子さんが出るそうな。

 よかった。

 

よつばと!

 

よつばと! (1) よつばと! (1)
あずま きよひこ

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 小岩井さんちの子供になりたいんだけどどうしたらいいと思う?

 なんとなく気が向いて「よつばと!」を読んでみたら、それはそれは
幸せなビューティフルライフが広がっていてむさぼるように読んでしまった。
よつばの世界はなんて美しいんだろう。
 5歳のよつばの日常が描かれているのだけど、こいつがほのぼのと
していつつ面白くてな。まわりの大人たちの反応もいいんだな。
よつばにちゃんと付き合ってくれているというか。子供に振り回される
場面なんかもあって笑ってしまう。
 そんなわけで小岩井さんちの子供になりたいんだけどどうすれば?
ていうかとーちゃんが危険すぎる。1巻のパンツマンで馬鹿笑いして、
2巻の踊りで心鷲掴まれた。4巻「ばんごはん」の扉絵は反則だ。
 なにかっこつけてんの? いや普通の格好……おかしくね?
おまえの制服はパンツです。一生パンツ一丁でいろ!
だめだーあんな格好されると直視できないからだめだーやめろおおおお。
(この「ばんごはん」はエピソードは大好きで何度も読み返しています)
 そんなとーちゃんですが「俺の嫁」というよりもむしろ子供になりたい。
だって一緒にパンツマンダンスを踊りたいから(笑)

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読みたいけど眠い!

 ・仕事一山越えた。これから小川さんの新刊を読む。

 ・アニメの「しおんの王」を観ているわけなんですが、原作漫画が本屋で
新刊平積みになっているのをみて興味がわいたり。
サスペンスタッチの漫画なので先が気になる。アニメは2話にして誘拐され
そうになってたしな。犯人はだれなのか。
 そんな矢先に原作新刊が記事になっていてぶっ飛んだ。
斉藤歩(女装男子)が若い髭名人の弟子になるみたいですが、なんか
もうアレ。ものすごいBL。

 

にこは神様に○○される?

 

にこは神様に○○される? (ガガガ文庫 あ 1-1) にこは神様に○○される? (ガガガ文庫 あ 1-1)
荒川 工 ことみ ようじ

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 読了。以下感想。
 小説になっても荒川テキストは健在でっていうかそのままなので
ファンは買うが大吉。キャラのやりとりや思考回路などもいつもの
高速具合であり言い回しのキレもばっちりでした。読んでいてゲームを
やっている気分になった。というかゲーム画面が浮かんできてしまった。
 荒川体験者はこれができるからいいけど、初体験の人には
どうなんだろう? ついていける人とそうでない人が出そうだな。

 紙媒体になるとこれぞライトノベルって感じになるんだなーと。
ちゅるっさくっと読めるが小説になるとちっと情報量が少ない気はする。
なにが起こっている場面なのか頭の中に絵を思い描けるけれど、
かなりあっさりしているのですよ。

 内容はバカやってバカやって最後にちょっとほんわかしんみりという、
これまたいつものアレでした。いつものアレといってもワンパターン
とは感じないんだよなぁ。よかったなーって思えるのがいいところだ。
 次巻へと続けられる謎や問題は残っているものの、1エピソードとして
完結しています。1話完結方式のTVアニメってところだな。
ぜひとも続きを読みたいところだがこれの続きってこととなると
荒川さんの仕事が増えるわけで、1本のクォリティとかそのへんも
含めて心配っつか気にはなる。

 ことみようじさん、中央東口さん、にしーさんの3名のゲーム原画家の
挿絵をみてきたけど、どうも今ひとつだなーと。(ことみさんは本業漫画家
だっけか?)
 カラーはいいんだけどモノクロ挿絵が淡泊すぎて物足りないのですよ。

 < コメント返し>
 ・私もそうなります。絵でキャラクターを判別している場合、キャラ名
よりも声優の名前でキャラを指し示してしまう(笑)
 コメントにもありましたがたしかにドラマでも俳優名でキャラクターを
指すことをしますね。じゃあ声優名で呼ぶのもおたくとしてアリという
ことで(笑)

 ・誤字の指摘ありがとうございました。さっそく直しました。
赤いにも程がある間違いでしたね(笑)
 インガノックはパートとはいえ男性キャラボイスも復活しましたし
(収録する時間があったんだなーと)、スケジュールはけっして楽では
ないとは思うもののSEVEN-BRIDGEのときのようにどうにもならん状態
ではないんでしょうね。勝手に不安になっているのもなんなので、
前向きに楽しみにして待ちたいと思います。

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ストレンヂア感想

 ・アニメ映画を観て気がついたことがある。

 おたくってキャラの名前がわからないと担当声優の名前をあげて
キャラを判別するよね。

 自分も含めてな!

 例えば「あのとき大塚さんがさー」という言葉でもってどのシーンを語って
いるのか伝えてしまう(笑)

 ・知人のメガドライバーにシルキーリップがエロゲになるよと教えたところ、

 シルキーリップは小学生ですよ?

 としごくまっとうな疑問を投げかけられました。
 ああ、そうね。小学生はエロ対象にしちゃだめだよね。うん、そうね。

 だからエロゲになるんだけどね

 と教え諭してもよくわかっていない&華麗にスルーされました。
 エロゲになるにあたりそのへんは超法規的手段(こう見えても18歳以上
ですというアレ)がとられると思われますが、子供だからこそ意味がある
昨今のエロゲ事情……ロリは二次元でな?

 ・インガノックのファンクラブ通販予約特典はアペンドシナリオCDときた。
おまけ小話ということだな。これは公式から買うしかないわ。
 予約特典は小話や設定(スタッフインタビュー含む9が楽しめるものが
一番嬉しい。

 

ストレンヂア

 ストレンヂアを観に行ってきました。
 観るつもりでいたもののだらだらと劇場に足を運ばず、そのままスルー
してしまいそうだったんだが機会があってようやく。

 一言であらわすと超絶わんこ映画。

 柴犬最高イヤッフー!!! というシャウトを色んなシーンで上げそうになった。
温泉シーンのくるくるがたまらん< 。かわいい……かわいい!
え? ふんどし? 男キャラはいいからわんこを出すんだ。今すぐ!
 
 という無駄な勢いで吠えあげるくらい登場する犬がかわいくてですね。
実際に柴犬を飼っている・飼っていた人は観ておくと吉。

 ストーリーを追うとちと辛い映画なんだが、そのぶんシンプルではある。
えれー渋い。女(エロ)とかロマンスとかそのへんの華やかなアプローチは
いっさいなくかなりの男祭り映画。因縁の対決とかそんなんもいっさいなし。
淡々としている。己の欲望のために戦いばたばたと人が死んでいく。
PG12ということでばんばん人体パーツが飛び交います。
 セリフまわしもドライなうえ上記の理由もあってか、どことなく無常感漂う
映画になっておりますよ。初っぱなからこいつら全員死にそうって思ったもんよ(笑)
アニメで劇場オリジナルでこの渋さ。よく作れたもんだ。
 観終わってすぐは「話しつれー」と思っていたが、帰宅して感想を書くために
反芻していたらだんだんツボに入ってきた……(笑)

 売りのアクションはそれはそれはすごかった。剣劇だけでなく足場回りの
アクションもあって面白い。ただ早すぎて何が起こっているのかよくわからん。
五条霊戦記のアクションシーンみたいだ。
 明の武人たちのアクションは武侠映画の丁々発止の動きなんだと思う
のですが、あれをアニメで再現するのは難しいのかもしれない。
ワイヤーやCGを使って実際の人体を動かすとかっこいいし凄さが出るの
だけど、アニメでそれをやられてもよくわからん。どういう動きをしているのか
はっきり見せないと、それが「すてきだ」と思いにくいんだなー。
アニメだとどんなすごい動きでも「あり」としてしまえるのも一因かな。

 このように気がついてしまったこともあるものの、それでもアクションが
すばらしかったことにはかわりなく。
 下剋上かました武将が明の女武人を槍でなぎ払うシーンがかっこよかった。
あと名無しが刀の封印を切るところ。盛り上がり度120%であり最高にかっこよき
ナイスシーン。
 死に様が光っていたのは双剣のホモとラスボス。
 2人と1匹の道中は次第にうち解けていくのがよかったな。ずっと一緒に
いるといいと、そう思うようになる描写でした。このへん好きだなー。
 メインキャラの声を声優ではなくタレントがやっていますが、名無し役の
長瀬智也ちゃんと聞けるレベル。はもうすこし抑揚があったらと思うものの
悪くないです。

 ラストはどちらともとれる描き方をしていて、どうなったのかは観客の
心の中に……というエンドなんだけどモヤモヤとはしない終わり方。
 2人と1匹の行き先をもう少し観ていたいと思ってしまったあたり、
なんだかんだ言いつつも楽しんだ1本でした。

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全員男キャラにみえる

 ・ガガガ文庫は表紙がすぐに反り返るな。カバーの紙質ゆえなのか?

 ・ガンダムOOのOPを観ていると、年長組とおっさんを除いて全員男キャラ
(もしくは女キャラ)に見える

 高河ゆんさんのデザインがそうなのか、アニメ用におこしたラインが
そうだからなのか……
 3話は人革連のおっさんがかっこよかったです。ガンダム相手に
アイアンクローですよ。いいところまでいったしな。

 ・ずっと放置されていたMDを整理したら、まるごと1本女性声優という
MDが出てきた。國府田マリ子・丹下桜・椎名へきる・林原めぐみなる
ラインナップ。そこにToHeartのBrandNewHeartが加わっており強まり度120%
であった……どこからみてもりっぱな老兵男オタ仕様MDです(笑)

 なんかこうあれだね。年とるのも悪くないなーって思った。昔をひっくり
かえしてあれこれ確かめるのはけっこう楽しい。これは年を取らないと
味わえない楽しみだよな。

 

赫炎のインガノック

 新規ビジュアルが数点追加されています。もっとも、ほとんどが他の
エロゲ販売サイトで先に公開されているものですが。
パッケージ画像も追加。やはりギーは眼鏡をかけていない。かけないのが
素なのか……そうか……よし、覚悟完了。もうギーの眼鏡には期待しない(笑)
 インガノックは近年まれに見るライアー注目作になっており、期待度の
高さを目にするたびに「大丈夫か?」と心配になってくる。
 私が考えるようなことではないのだろうし、よけいなお世話なんだけども。
いやほら、色々変わったとはいえライアーなんですよ?(笑)
もうちょっとだけお金と時間があったらなぁ。

 < コメント返し>
 ・電脳コイルは素直に観ればほほえましい(けどちょっとせつない)
初恋模様ではあるのですが、爛れた脳の持ち主が観ると(私とか)
小学生になにやらせてんだこのアニメって感想になってしまいます(笑)
 ハラケンを巡る生者と死者の攻防戦のようでした……カンナがいい子で
よかったですよ。
 酔っぱらいはとんでもないコメントを残していきました……それはヒント
です、というコメント内容でした。うう、気になる。早く11月になれ。
 しかしこれはあれですね。本編で出てこなかったリゾート地での
女子キャラ水着祭を期待したくなる設定です(笑)

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