・えーいつもより心持ち下品気味な感想になっとりますのでご注意ください。
読んで引いてしまったら申し訳ない。ネタバレはなしです。
・バトラーズは制作にるんるんそふとがかかわっているみたいですが(スタッフ
ロール参照)、るんるんのソフトはいったいどうなってますか。
発表から動きがまったくなくなっていて、そのままお蔵入りなのかそうでないのか
気になる。
・これが終わったので空の軌跡に戻ります。娑婆の空気が懐かしく感じるな(笑)
バトラーズ感想
お嬢様をやるもの大変ってことですよ体験ゲーム。
いや、本物のお嬢様がどうなのかはわからないのであくまで想像なのですが、
庶民からお嬢様になろうとするのならクリアするハードルは高いやね。
あれこれこなせるようになるまでストレスもりもりで、笑う大天使の史緒さんが
雑木林でアジの開きをくわえるのも納得できようというもの。
爺ちゃんの孫かわいがりっぷりがすごく、母親と同様に使用人とデキてしまうのに
気が引けた。すまねぇ爺ちゃん! という気持ちになって罪悪感があるのですよ。
あとOPは執事ゲーというより執事ブラックがリーダーの戦隊物のようです。
というのが最初の感想でした。
システムはオーソドックスなキャラ追撃系。しかも目当てのキャラがどこにいる
のかMAP上に表示されているのでさっくり進められます。スキップも早い。
ストーリーの基本的な流れは全キャラ共通で、そこにキャラごとのイベントが
差し込まれるといった構成になっとります。大きなキャラ別イベント以外にも
小イベントがそこそこあるので、追いかけがいはあるんじゃないでしょうか。
ただ設定から引き出される話の妙とかドラマ性というのは薄いです。
MAP移動キャラ追撃型ゲームでドラマ性のあるものを遊んだことがないので
こんなものかなぁとは思うのですが、使用人の葛藤がもっと見たかったなぁと。
主人公の設定自体が即席お嬢様なので出しにくいところではありますが、
手を出してはならん人に懸想してしまって耐えて耐えて、それでも我慢なり
ませんでしたー! あーッ! っつうところが主従ものの醍醐味だと思うの
ですよ!(力説)
登場メインキャラはみんな仲が良くて掛け合いが楽しい。ほのぼのまったり
しつつギャグ時には絶妙なタイミングでツッコミが入るのがよしです。
ギャグはよかった。このへん予想していなかっただけに嬉しい誤算。
メインキャラ同士の会話が楽しくて、お嬢交えてみんなでほのぼのすればいいよ
という気になってしまいます。
音楽は可もなく不可もなくいたって普通ではありますが、必要なところに必要な
音楽がちゃんとついているので、場面から浮くことはなかったです。
しかしクリスのテーマ曲のイントロは乙女ゲーのそれではなく、サスペンス物の
ようではある。重要参考人かお前は(笑)
CGの塗りも普通です。全CG特別綺麗とまではいかないが、気合いの入れるべき
ところは綺麗に塗ってあるし、そうでないところも不満点はありません。私は服の
しわの入れ方とか好きですよ。
メインキャラの原画さんは二人いるのかな? 強い違和感を覚えたわけではない
のですが、ちょっとした違い(手癖)を感じることがありました。
ライターさんも同様に、担当キャラが分かれているのかなーと。右京と杉浦のエロ
シーンは同じ方が書いていて、クリスはまた別の方なんじゃないかと。
これもなんとなくそう思っただけなので気のせいかもしれません。
しかし乙女ゲーは語彙が豊富だなぁ。文章と絵に直接的なものを使わないから
なのか文章密度が高い。とくに”ナル軟派系女子をほめるのは挨拶キャラ”は
濃ゆ濃ゆ。セリフが出てくるたびに「スイッチ入りましたー!」と思うな。
けれどもそのへんのお約束に「来たー」とか「ワールド全開」などのツッコミが
入るのがむっちゃ笑えます。こういうキャラには珍妙なセリフがあるものなのですが、
バトラーズにもきちんとあるのでご期待ください(笑)
18禁乙女ゲーて初めてやったんですけど、そのものスバリなエロ単語もないし
モザイクなしと、エロゲーとの違いが明確で新鮮でした。
だってな、スーツ系男子キャラは一度たりとも脱がないんですよ!
まぁエロ絵に男の裸尻が入るとまぬけになってしまうので、それはそれでよいの
ですが。どいつもこいつも着衣のままいたしやがりまして、貴様らはあれか、
一族の掟か何かで脱ぐと火あぶりにでもされるんかと。
(と思ったらスーツキャラで1人だけ脱ぐやつが出た)
視覚的直球勝負のエロではなく、あくまでも綺麗に品がよいかんじでした。
雰囲気優先で汁とかないから。
このへんは男女の「こいつはエロだぜ!」と思う部分の違いがみてとれて
面白かったです。
乙女ゲーにおいて、エロどころでがんがんセリフをしゃべるのは男子キャラ達の
役割なわけで。セリフも多いんだけど吐息の演技が多いのも特徴でした。
エロゲの女子キャラは吐息というかしゃべりメインだからな。あえぎ声もセリフに
おこされているものがほとんどで、表示されているテキスト以外の呼吸音まで
入っているエロゲーにはなかなか出会わない。これエロゲでもやってくれるといいなぁ。
ただ
やおい穴に色々な物をお受けなさっているときのあえぎと一緒ですよ!
と思うのであるよー。
せっぱ詰まっている声なのはいいが、せっかくの乙女ゲーなんですからボブゲと
一緒じゃもったいない。しかもフィニーッシュ! という時に限って声が大きい(笑)
状況説明も男子担当なこともあってお前らうるさいと思いかけたが、エロゲでいう
ところの女子キャラにあたるのだと気づき納得。お受けなさり時声なのがつくづく
もったいねぇ。
乙女ゲーは女子キャラおえろすボイスもちゃんと収録されてんですね。メインでは
ないので控えめではあるが、えろすどころに不自然すぎる沈黙がないぶん、エロゲ
よりはふたりの共同作業っぽさが出ていました。まぁエロゲと乙女18禁ではエロ
描写の意味合いが違うんだろうとは思うのですが。
もうちょっとあれこれあると、男の独り言状態から脱出できそうではある。
えろすどころはベッドヤクザとまではいかないが、ヤンキーぐらいには変貌してる
かと。このへんはエロゲと変わらんですね。直前までさんざん迷って「いけません
お嬢様」なんて言っていたのに、一変してその言葉責めはなんだと問いたい(笑)
まぁなんだ、そうすることによってエロさは高くなるし男子キャラの二面性も
出せることもあるので、キャラ変貌に萎える萎えないはプレイヤーの問題だな。
人畜無害そうな面していてもお前も男だなーっつうのは、けっこう重要なポイント
かもしれません。
杉浦ぐらいはういういえちーかと思ったらそうでもなくてちとしょんぼり。
でもこいつだけラスト2連戦なのは、「彼は若いんです」というキャラ立てアピール
と思われる(笑)
えろすどころは各キャラ2回ほど用意されていてそこは意外でした。終盤に1回
かと思っていたのですよ。
ただキャラによっては同僚に「やってこい。どーんとやってこい!」と拍手でも
されそうな勢いでグッドラックとにこやかに送り出され、手に手を取ってヤリにいく
という展開はどうなんだと(笑) 笑い死殺す気か!
とかシニカルに語りつつも、うっかりまりもツンデレ(クリス)のラストえちーに
萌えがきたわたくしであった。いや、つっこみどころありまくりなんですけど、
まりもが一番主従物の妙(我慢ならんのじゃーというアレ)を堪能できるえろす
だったと思います。
主従物のもどかしさ(惚れてはいかんのじゃーというアレ)なら眼鏡。
つうかですね、まりもルートのお嬢の「だ、め…ッ…」っつうセリフは中の人
グッジョブとしか言いようがない。万感を込めたかんじで良いえろーす!
そんなに上手な演技ではないとは思うのですが、たまに「これだ!」という
ヒットがでます。乙女ゲーやって女子キャラ声にグっときてどうする自分(笑)
男子キャラにはかっこいいとは思わんかったもののかわいいとは思った。
どのキャラも本当にかわゆいかんじです。
シナリオの笑えて腹痛いよ度は杉浦がトップ。アホ会話満載で楽しいです。
牛丼と二択が最高だった。
まぁエロはあれだ、追加ディスクにご期待くださいというかんじでした。
ナイトモードと言葉を飾ってるけど要するにエロ特化ディスクは(身も蓋もねぇ)、
お嬢総攻の匂いがする……
公開されている情報を見るに、「令嬢執事狩り!」みたいな印象を持ってしまい
ましたよ。夜に屋敷内を徘徊できると言われるとなぁ。夜な夜なお嬢が夜這いし
食いまくるみたいな。執事は全員赤い玉を出して死にますっぽく(笑)
それか「バトラーズ~僕のお嬢様は肉奴隷」みたいなサブタイがつきそうです。
「朝、目が覚めたら執事全員にメッチャ犯されていました。えっちみるくらいしゅき
いぃっ!!」とかみさくら用語とか口走るかんじで。
ナイトモードはエロゲー化と思えばいいのか? ふと「俺ら全員穴兄弟!」という
フレーズが浮かんだ。でもなんつーかこう、野郎受っぽい。眼鏡とかいい受要員だー
……萌えるが(萌えんのかよ)。
乙女18禁ゲーム初体験だったわけですが、エロゲばかりやっていた私にとっては
新鮮なところが多く楽しめました。気になるタイトルが出てきたら、また遊んでみたい
ところです。男子キャラ単体萌えではなく、カプ萌えが楽しめる乙女ゲーをやりたい
んだが、まだ道は遠いんだろうかなぁ。
※ナイトモードの感想をリンクしておきます。
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