再開場所は「チェルノボグ来襲僕の学園は戦場だった」場面から。
とんでもない人工人妖集団か来たと思ったら、何とかなっちゃったりして
手応えなかったんです。会長なんかはさくさく殺ってるしな。
ここのキモは各キャラ色の戦い方かなぁと。トーニャに会長刑二郎、双七、
それぞれ性格が出た戦い方を見ることができるわけで、一人だけ殺す覚悟が
できていない(というかそれが刑なわけだが)刑二郎の戦い方が異彩を放って
ましたな。得物が学生アイテム(ボール)ってのがまた効いてる。
そして会長が姫だ。人質として捕らわれるってどこのピーチ姫だお前。
女の子じゃなくて会長なのが重要なんだろうな(笑)
ここではトーニャがキキーモラの真の力を解放するシーンがあるのですが、
めっちゃかっこよかったー! 太鼓の音が聞えてきたときはイベント絵と
合わさってぞくぞくきました。この後の双七vs九鬼バトルでも同じ音楽が
差し込まれるのですが、ここもよかった。この曲の使い方はとても気に入って
います。
トーニャがキキーモラのことを理解しているのは、日本に長いこといて
あやかしのことを受け入れたからなのかなーと想像しています。
移植されたときはただの道具だったけれども、共にあり相手のことを知る
うちに、道具ではなくなっていったとかそういう。相棒っぽい。
トーニャの妹のサーシャは心を殺され、中身のないあやかしの入れ物と
なってしまったわけだけど、それでもやはり姉vs妹はせつなかったですわ。
トーニャの妹に対する想いをさんざん聞かされたあとだから、辛くなってくる。
最期の最期に正気に戻る展開は、ありきたりと言えばそうなのですが、
あの流れでやられると「そりゃねーですよ先生!」と言いたくなったですよ。
その直前にウラジミールも昇天していたわけで、トーニャはいっぺんに家族を
亡くすわけですから。血の繋がりはなくともウラジミールは、トーニャの兄だった
のだろうと感じていたので。あんまりだようおーん!
ウラジミールと狩野はどちらかというとギャグよりのキャラだったんですが、
最後はどちらも素敵な働きをみせていた。
義理の父親の決着はトーニャではなくすずがとどめを刺したわけだけど、
すずの言霊の使い方の一番怖いところが提示されたかと。
それまで言霊によって他人に言うことをきかせる、暗示をかける描写は
いくつかあれど、「怖い力」なんだと思ったのはこれが初めてだ。
トーニャルートのvs九鬼にて、戦闘突入の瞬間に雨のSEが消えるのが
気に入っています。雨音はすれど聞えない、戦い前の静けさというか、フィールド
の空気が感じられていいなぁと。
ここのバトルを見ていて九鬼流戦の”見え方”ってどんな感じなのかと思った。
手数が多く、相手の攻撃を捌きつつ一撃を狙う……でいいのかな。見た目の
印象は功夫映画の、フィルムを早回ししているような丁々発止と感じております。
カットインやエフェクト画像の速い切り替わりから、そんな印象を持ちましたが、さて。
ここでは九鬼さんのなんぞしがらみが垣間見られるわけですが、気になるな。
まさか一奈がくびり殺されるとは思わなんだ。
海に投げ捨てられたあと爆発したのは、身体に埋込まれた爆薬が動いた
からですよね? 最初一奈の能力に関係しているのかと思って笑ってしまったよ。
ラストバトルはもうトーニャ編じゃないよなぁ。トーニャはフレームアウトしてる。
トーニャ編としてのラストバトルは学校で、vs九鬼は主人公のための決着
なんですよね。これはなくちゃならんのだろうけど、そのせいもあってか
トーニャの印象は薄くなっちゃったかな。
家族のために友達のためにと同じレベルで「トーニャのために、トーニャと
いたいから」というのが描かれていて、それでこそ双七ではあるものの、
双七にとって「トーニャは特別」という印象は薄くなった。
どれも選ぶことはできないと作中で語るように、「特別」という枠はそもそも
ないのか。大切なみんながいて、その中でたまたまエロシーンがある女性キャラ
でしたという感じなんですよね。
ヒロインなんだけれども、あやかしびとという作品においてはヒロインという
ポジションが「特別」ではなかったというか……うーん、上手く言えん。
それが不満だったわけではないんだけど、ちょっと焦点がぼやけているかんじ
はしました。
トーニャルートは学園生活を堪能できていいですね。
生徒会メンバーとのやりとりを楽しみにしていたので、このルートはそれを
たくさん味わえてよかった。文化祭ネタも見てみたかったので、あやかしばんの
希望にはそれを書いておこうかなぁと。
……1キャラ1週間かけて攻略してると、葉書返送締切ぎりぎりになるのが
ネックだ。ネタの要求をするのには間に合わないっぽいのが悔しい。
以下雑感。
・生徒会室での刑二郎の伊緒に対する「馬鹿」というセリフはよかったな。
声優さんの演技もすばらしくてのたうち回りました。
こいつらは普段の会話はすばらしくラブで萌えなのだけど、結局刑二郎の刀子に
対する想い(刑の想い人は刀子だと解釈しています)は解決されないままで、
伊緒のアタックになあなあになったかんじ。
解決したのかもしれないけれど、そこは書かれてないんだよね。
だからえろす所にてどっちが好きか天秤にかけたように見えて、その結果
「かなり本気で好きかも」という発言が出たようにみえる。
伊緒のことを親しい幼馴染みとして見ているのか、それとも異性として見ている
のかのライン引きが微妙で、伊緒に流されて体を繋いじゃったようでなぁ。
普段の会話を見ていると、線引きするところはきちっとする男にみえるんだよ。
大切な伊緒だからこそなおね。
伊緒のことを大切に思っているのはわかるから、だからこそなあなあでくっつくのが
不自然なんだよなー。
えろす後に天秤にかけたことをわからせる発言なんぞしなくていいんですよ
こんちくしょう。
見方を変えれば伊緒が押し切って、天秤の傾き比重を自分に向けたとも取れる
んだけど、そうするとキャラが違ってしまうかな、と。
あれだけ臆病だった子の精一杯が病院での発言だと受け取ってるから、押し切って
体繋いでどうのってやりすぎ感があるのですよ。
伊緒の「こわいの」ってのは、襲撃が怖い刑二郎が傷つくのが怖い刑二郎の心が
刀子に戻るのが怖いっていう、3揃いの怖いなのか。刑は前二つぐらいまでしか
読み切ってなさそうだが。で、怖いからつなぎ止めるために繋ぐ。
この二人の関係は、伊緒が押し切ったということが言いたいんだろうかな。
いやまぁ、なんとなくつき合って結果「いいかも」ってのは普通にあることではある
ものの、あやかしびとの刑×伊緒でみとーなかったのでしょぼぼぼぼん。
エロに至るまでの描写から出来上がっていた刑二郎と伊緒というキャラ把握と、
えろす時のキャラが違っていたためどなた様状態に見えた。
これにつきる。
以上贅沢で我儘なわだかまり吐き出し終わり。
まぁこんな問題は「脇カプエロ要員だから」の一言で納得すべきところですよ(笑)
・金嶺学園の名前がなんの説明もなしに唐突に出てきた。1周目がトーニャ
ルートの私は、金嶺学園てなんですか状態になった。ただ今刀子ルート進行中
につき、そこでの詳しい説明によって補完。
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