天涯の砦読了
・私じゃない。
・アリスソフトの過去作品が配布フリーになったのはいいが、どこにいけば
配布してるんですかね? 持っている人がいないと手に入らないか。
AmbivalenZやりたいんだけどなぁ。
・メイド喫茶感想とか色々とあるのですが、小川一水さんの新刊を読み終わった
のでまずそれから。
天涯の砦 小川 一水 by G-Tools |
アマゾンよりあらすじ引用。
破滅的な大事故。虚空へと吹き飛ばされた残骸と月往還船
“わかたけ”からなる構造体は、真空に晒された無数の死体とともに
漂流を開始する。だが、隔離されたわずかな気密区画には数人の
生存者がいた。空気ダクトによる声だけの接触を通して生存への
道を探る彼らであったが、やがて構造体は大気圏内への
突入軌道にあることが判明する…。真空という敵との絶望的な闘いの
果てに、”天涯の砦”を待ち受けているものとは?
SFな部分というと、宇宙へと誰でも行ける時代設定で宇宙ステーションという
場所が舞台であるという部分だけのような気がします。
そこで描かれているものは事故にあった人間が、なんとかして生き残ろうと
あがく姿でした。
宇宙空間で起こった事故に巻き込まれるということが、どれだけ死に直結している
のか嫌でも体感できる内容で、事後直後の緊張感は読んでいて痛くなるほどでした。
読んでるこっちが息苦しくなって毛穴がちりちりしたってもんですよ。
このへんを読んでいたときは宇宙には行けても行きたくないと思ったね(笑)
刻々と悪化していく環境と真空の恐怖、しかし敵は環境だけではないという3重苦。
全編通して緊張感はあってハラハラしっぱなしでした。
1部ラストの引きはとても強い。「敵なんだな、あんた」というセリフは静かに、
よりぞっとする事実を突きつけられたってもんです。うまいなぁ。
面白いか面白くないかというと面白かったんだが、いつもの小川一水であり
ながらそうでない感じでした。何がなかったかというと熱に浮かされたような
熱さがないんですよね。キャラクター達の造形も地味……というかリアルな
せいか、よっしゃきたー! というような場面は出てこない。
登場するキャラクターはみなそれぞれ思惑を抱えていて自分勝手だ。
一致団結して生き残ろうなんてことにはならない。自分一人ではどうにもならない
から協力しあっているわけで。
緩急がなく盛り上がりに欠けるわけではないんだが、カタルシスは強くない。
エンターテイメントというより実際にあったらこんな感じかもしれないと、そう
思うような内容でした。
裏MVPは大島功。いつ爆発するのかはらはらしてしまった。ひねくれ性格
思春期真っ盛りですよ。
そういやあとがきコメントで作者が「書いたことのないものを書いた」とコメントして
いましたが、読者の力及ばずどこがどう違うのかわかりませんでした。ちょほ。
初めてメイド喫茶へ行ってきましたよ。前々から行ってみたくはあったのですが、
機会に恵まれずにおりました。このたび念願成就です。
行ったのは東京メイド喫茶Tiara。階上へビル野外階段を使うあたり微妙に
アングラ臭を感じたんだが、ビル1階通りに面したフロアなんて家賃高くてやってけ
ないよなー、とも思った。
店内に入ると窓際はいいんだが、奥のほうはかなり学園祭の喫茶店ライクな内装。
もうちょっとお金をかけられれば店内のムードが盛り上がるのになぁと。アルミラック
丸見えがもったいなかったとですよ。
店員さんはもちろんみなさんメイド服。HPの写真で見たときはどうなんだと思ったが、
動いている店員さんはみんなかわいい。連れが「ガーターベルト見えちゃってる」と
ぬかしたので、見せてんだよいや見えないでどうすんだよそこが重要なんだよ!
と力説しておきました。見えないガーターベルトなんてただのストッキングと一緒です。
あやつにはそれがわからんとです……
メンバー4人全員でらぶらぶカフェモカを頼むという暴挙に。もしかしたら全員に
違うメイドさんがついてくれて、一斉にかしずかれるやも?! というろくでもねぇ期待
に胸をふくらませつつ。もちろん玉砕しましたが。
らぶらぶカフェモカっちゅうのはあれね、カップにはあらかじめクリームが入っていて、
メイドさんがコーヒーをついでくれる最中に自分はかき混ぜるという、メイドさんとの
共同作業が味わえるオツな代物。メンバーの一人は注いでいる最中コーヒーを
こぼされて、ドジッ娘メイドきたーーーーーー!! という展開に。
らぶらぶカフェモカのネタ仕込みはあなどれん……ッ(笑)
思っていたよりイメクラ臭のないまっとうな喫茶店でした。彼女連れ客も多く
繁盛してましたよ。また行く機会があるのなら、今度はまた別の店を堪能したい
ところ。楽しかったです。
そういや秋葉原ではこんなこともありました。出張先からHDDを持ってきた
メンバーが、万引き防止装置を派手にならす、3回ほど(多いよ)。
秋葉原に出たついでに買ったのはファルコムの空の軌跡。
スチームパンク風味の世界設定にひかれていて気にはなっていたのですが、
PSP移植のデモを見て買ってもいい気になったという。
前後編に別れているソフトなので2本パックを買おうと思っていたのです。
ところが間違えて後編のみを買ってしまうという痛恨の一撃。アホか。
ファルコムのゲームは特典がどっちゃりついているため、特典版はゲーム
ソフトが2本入っているように見えなくもないのですよ。ていうかあれだ、DVD
トールケースが2個入っていたんだ。正体はゲームではなくドラマCDで
あったのだが。
特典には前編を振り返ろう冊子がついていて、前編をやっておらずともそれを
読めば流れがわかるという仕組み。大きなネタバレを避けるため開始5ページ
ぐらいでみるのをやめたんですが、なんかもうその時点でどえらいネタバレが。
ちょ、こいつ秘密結社のおやびんかよ!!! しぼむー。
己の属性を呪わずにはいられんかった瞬間であったとさ。眼鏡が敗因です。
翌日前編を買いに行きました。今度は間違わずに買った。
< コメント返し>
・ファルコムのゲームを遊んだことがないというと驚かれます、はい。
移植された英雄伝説の何番目かをSFCで遊んだことはあるのですが、移植でし
たしノーカウントかなと。
ファルコム歴が長い知人からは初期のイースとかを勧められました。
微妙と思うところが同じなのかはわかりませんが、やはり何かを感じているようです。
長いこと会社として続いていくことは簡単ではないのに、ファルコムは長い
ですよね。RPGを意識し始めた子供のころに、ファルコムゲームの宣伝は輝いて
見えたですよ。国産コンピューターRPGの草分けというコメントには納得できます。
ゲーム自体はハードがなく遊べなかったのですが、タイアップ漫画なんかは
読みました。ソーサリアンもそこから知ったという。