プラネテスLastPhase「そして巡りあう日々」感想。
この回は本放送時の感想が残っていたので、その再掲載から。
最終回は頭ん中ぱんぱんになってしまっていて、箇条書きのようにしか
書けてません。ちょほー。
なので後からちょこちょこ直すかも。
プラネテス最終話の前にためていた2話分を消化。
わ、25話だけ浮いてる。いきなり時間がぽーんと飛んでいて、原作話に
近づけようとしているせいかちくはぐなかんじ。
どうしたんだ……ラスト2話でこけるのかプラネテス。そんなことが頭を
よぎる最終回。8時に起きてTVの前でスタンバイしてました。
やべー、泣いてもた(アホ)。
大きなカタルシスがあるわけではないのですが、とてもきれいにまと
まった最終回でした。
原作つきアニメをよく観ているわけではないので比較はできませんが、
少なくとも私が観た原作つきアニメの中では、ダントツの出来だと思い
ます。人に自信を持って勧められるアニメです。スタッフの皆様お疲れ
様でした。休みの朝はぐーらた寝とぼけている私が、プラネテスのため
に8時起きする。そのくらい楽しみましたさ!
キャラ的なことといえば、ハチタナプロボーズはいいね。
原作でもええのーと思ったところだけど、肩肘張って作ってないところ
がいい。1話とリンクしているのがまた憎くてな。
ハチとタナベの声が本当に優しくて、声優さんビヴァー! と感謝
なのであります。
そいでもって木星から帰還すると、子供は小学校に上がっており
ますかハチ父ちゃん。あんた、いつの間に子供作った(笑)
月面に立っているふたりがハキムとノノであろうとは、誰が予想
しえただろうか。予告をみる限りでは、ハチとタナベだと思う作りだった
んですよね。
国という境界線にこだわってしまうハキムと、月生まれ月育ちである
がゆえ、境界線というこだわりのないルナリアンのノノ。二人の対比を
光りと影の画面構成をもってして語らせているのは上手いです。
プラネテスは多くのアニメと違って脚本家は一人です。全話同じ人が
書いています。それゆえにできた構成やら伏線もあったのではないで
しょうか。
各話ごとのバラつきってのは、確かに感じないんですよね。
改めて観てもそう感想は変わらないなぁ。しかし余裕を持って観ているので、
気がついた点がいくつかあります。
OPは今まであれこれと変わりましたが、最終話でも色々変更点が。
ブラックハチマキ(ミラーハチ)が消え、はちまきをしめるハチの背景がタナベの
故郷の風車風景になってます。
そしてなによりも見所なのが課長のヅラの色変化ですかね!
1話からの色変化がアニメーションで見られます。
なんぞ難しい技術を使ってるらしいんですけど、それで描いているのが
ヅラってあたりがもう(笑)
タナベがリハビリで使用しているハンドグリップは、OPにも出てきている
ハチが使っていたものです。
26話はエピローグ的話しで、それぞれの決着とその後が描かれています。
出世したり正社員になったり、会社を独立したりとか。
以前ドルフがフィーに対して電話越しで何かの誘いを言いよどんでいたのは、
ガリレオ開発の独立を考えていたから、というのも一因なんじゃないかな。
同志として同僚として信頼していたのもあるし、女性として意識していた部分も
あったのかもしれません。
絶対勝ち組はリュシーですやね。ぼんぼんをがっちりGETですよ(笑)
ハチマキの決着は前回で描かれているのですが、タナベの決着はというと
「愛」という言葉を使わなくなったところかと。
ハチが “チェンシンを鉄拳制裁しておいた” というシーンがあるのですが、
そこでタナベは「愛には色々あるんです」と言うんですよね。
この一言がタナベの決着なんかなーと思ったですよ。
愛ですべてが解決できないと知ったけど、愛に絶望してしまったわけではなく
必要だと思ってる。今まで口にした「愛」はどこからみても同じ形で底が浅かった
けれど、深くて「色々あるんだ」と知った……というところなのかなぁ。
てんで見当違いかもしれんが(笑)
クレアは等身大に戻ったかんじ。「時間なくなっちゃうよ」というしゃべり方を
しているのがやわらかいです。
今までは前進しようと常に緊張していて強がっていたから、刺々しかったの
だけどそれが取れてる。
本放送時の感想でも書いていますが、ノノとハキムの明暗の対比が上手い。
ハキムから「ここからはそんなものは見えない」と、11話のテマラと同じことを呟く
んですよね。似た立ち位置にいるふたりなのに、同じ言葉に含まれたものが違う。
そして最終話にきてやっと「なぜかバレない月面へのゲート」があるのかわかる(笑)
これってテロリストの息がかかっているからなんじゃなかろうか。
宇宙にあがれるようになっても足を引きずっているタナベですが、ハチはそれ
をちゃんとかばってるんですよね。べたべたしてないけどちゃんとラブいところ
がよいのですが、今回の最大のキモはしりとりプロポーズでありまして、私はこの
やりとりがめっちゃ好きなのであります。
上でも書いてますが、声優さんの声がほんっとーに優しくていい!
そいでもってタナベが見ているハチマキは、1話のシーンと同じなんですよね。
このシチュで結婚申し込まれたらうなずいちゃうだろーよ(笑)
ここから25話でもかかった「PLANETES」がかかるわけだが、この曲を聴くと
感情高ぶってきて、うっかりすると泣いてしまうんよ、未だに(笑)
プラネテスを通して観てきた人には、いい曲になるんじゃないでしょうか。
悪いことは言わん、気になるやつはサントラ買っておけ。(2に入ってます)
歌うはHitomiさん。7話の地球外少女でも挿入歌を歌ってまして、そちらは
サントラ1に入っています。
どちらかは忘れてしまったのですが、監督が無理いって曲を追加注文した
そうです。
ちなみにJ-POPのhitomiとは別人ですぞ。
最終回でかかる「PLANETES」は24話でかかった時と印象が違う。
今回のは希望があるんですよね。
こいつを風呂入りながら聴くと効くんだなぁ!
最終回には今まで登場した全キャラクターが登場していて、それを探すのも
面白いです。ハチと殴り合いになった社員はサインをねだっているし、原作者の
幸村さんも登場しているとか。
ハチのいう「愛」とは「人と繋がっていること」なので、こういった全キャラクター
の出演というのはビンゴだったなぁと。
プラネテスは伏線がはられそれが回収されているし、再登場するキャラもありと、
繋がりを視聴者が実感できる作りになっていて、これがまたハチ思想とリンクできる
んですよね。このあたりも小憎らしい演出です。
最後は子供を宿したタナベが映るのですけど、ちょっとやりすぎというかんじも
あります。けれどもこれによってハチは絶対にのたれ死にできなくなったわけで、
港という意味でもハチのいう「愛」の意味でも、わかりやすい表現ではある。
タナベの方も覚悟完了できていて、すっかりハルコさん化してますね。
色々とつっこみましたけど、一番詳しいのはDVDのオーディオコメンタリーと
コメンタリーボードでしょう。
スタッフさんによる設定・演出意図がわかります。
いい特典なんだけど、レンタル用DVDには収録されていないのが難点だ。
最終回まで観て、もうちょっとデブリ課のやつらとつき合いたくなった方はドラマCD
をどうぞ。
みんな壊れてますが、かーなーり面白いです。全編ギャグ。
メインの話しは “ラヴィの子供が職場見学に来ることになった。しかしラヴィは子供に
お父さんは有能社員だと嘘をついている。その時半課メンバーは……” というネタ。
九太郎と幽霊ギガルトの話しとか、デブリ課メンバーのミラーとはどないなものか?
とか。すんごいフランクに話すミラーユーリと、それに冷静につっこむユーリに
腹よじれた(笑)
未だにリピートして聴いています。
タナハチのラブラブから下ネタまでそろっていてお薦めです。
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