サムライチャンプルー第26話「生死流転3」最終話感想。
最終回ですよおっ母さん。
1ndからまったりつきあってきましたが、2ndになってからというもの緊張感のある
展開と画面で、ぐいぐいと引き込まれました。あのまったりは何処へ(笑)
そんなサムライチャンプルーも今日で最後になりました。先週の引きは強く、
とんでもない場面で「待て次号!」状態になっているため、放送が待ち遠しくて
しゃーなかった。
さてさて、フウは無事にひまわり侍=父親と対面できるのでしょうや否や!
録画を観ました……ああ、息するのを忘れるほどの緊張感っていうか、
ムゲンとジンは本気で死ぬと思ったよ!
あの展開はメインメンバー皆殺しにする気でやってただろ(笑)
フウは父親と対面したものの、父親は病に冒され虫の息。
ぶん殴るつもりではるばる江戸から来たものの、すでに目も見えない状態の
衰弱しきった父を前に、フウはただ言葉を紡ぐことしかできないのでありました。
そこへジンを倒した幕府の刺客景時が到着。彼の使命はフウの父親を暗殺する
こと、そして一族の者の命すべてを絶つこと。
潔く刃にかかる父親は最後に、フウに詫びる言葉と心内を伝えるのですよ。
許すことはできないけれど、そこに愛はあったのだと伝わったんでしょうかねー。
で、景時からフウは逃げる。逃げるんだが追いつかれるのがお約束。
背後に崖、目の前には刺客と絶体絶命のピンチ!
に現れるジン。
きやがったー! 来やがりましたよ海に落ちた男が。
最終回サービスバージョンでな(笑)
髪の毛下ろしーの眼鏡なしーの片肌脱ぎーのですよ。ここまでコテなサービスを
披露されて、笑わないでおられようか! ここギャグだろと思うものの、いい具合に
テンション上がってきてるんで、こんなコテギャグも格好良くすら思えるんだな。
サービスもお約束もぶっ飛ぶね。神と呼ばれた剣豪相手に、ジン、最後の一太刀
ですよ。己を斬らせたその隙に相手に斬りつけるという、相打ち戦法での勝利でした
ので、ジンはあの世へ逝ったんだと思うた。
同時刻崖の下ではムゲンが斬り結んでおりまして、刺客のない鎖鎌使いに
四苦八苦。
この眼帯鎌使いは声を子安武人さんが担当なされているのだけど、キレっぷり
がいいんですよ。さすがです、気持ち悪いのなんのってもう。
珍しく頭脳プレーで鎌使いに勝利したものの、もう一人刺客は残っているのですよ。
車椅子に座り、焦点の合わない目で何も見ていないふうの空気キャラだったのですが、
ここにきて車椅子が火を噴きます。からくり車椅子と申せましょうか、仕掛けがあるん
ですな。
鎌使いを倒し安心しきって立ち上がったムゲンの土手っ腹に火縄が炸裂。
なんじゃこりゃああああ!!
とか言いたくなる展開なものですから(松田優作かよ)、ムゲン死亡エンドが垣間見え
ちゃったわけですよ。演出的に死ぬだろよ、これは。
ムゲンはふらつきながら車椅子へと近寄ります。そこで見たのは大量の火薬、
そして導火線側の炎。じ、自爆……があー。
一方は満身創痍で爆破に巻き込まれて、もう一方も肉を切らせて骨を断ってます。
それでも死にそうな流れとそうでない流れがあるものですが、今回のサムライチャン
プルーは死にそうな匂いぷんぷんだったのですよ。
ここにきて二人死亡エンドかよ! とのたうちながら観てもた。
まぁ生きてたんですけど(笑)
生きていてほしいとは思っているものの、いざ生存を確認してしまうと
生きてるのかよ!
とツッコミを入れてしまいました。しぶといな二人とも。
ここから先は1話から引きずっている「ムゲンとジンの決着」と、その後の3人が
描かれます。
最後は3人とも違う道を行くのです。三叉路に立ちそれぞれ違う方向へと歩きだす。
旅にオチやどんでん返しがあるわけではなく、ストレートに旅は終わりました。
で、みんなバラバラになる。
なるんだけど、そこが実に気持ちのいい終わり方なんですよね。旅にオチはないけれど、
みんな少しだけ手に入れたものがある。そんなふうに思える別れ方だったのです。
やー、満足満足。
終わり方があっさりしているためいささか物足りなさはあるけれど、ちゃんと気持ち
がいい。かっこいい動きもシーンもたくさん観ることができたし、引き込まれた話しも
あった。サムライチャンプルー、観続けてよかったです。面白い作品でした。
そうそう、ラストの一枚絵作画はなんと塩山紀夫さん。ムゲンとジンが描いて
あるのですが、フウはいないのかよ(笑)
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