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TIGER & BUNNY2話感想

 ◆「ラストエグザイル銀翼のファム」プロモムービーが公開になっています。

 ラストエグザイル―銀翼のファム― 公式ホームページ

 相変わらずわくわくするような世界観とデザインなのだけど、無印ラスエグと
ちがって女子キャラばかりなのが偏りを感じるというか。

 ◆「よんでますよアザゼルさん」は原作の下品さとか暴力的なものを、
うまいことアニメに落とし込んでいるナイスできでした。

 【よんでますよ、アザゼルさん。アニメ公式サイト】

 表現はマイルドになっているのだけどちゃんとアザゼルさんして
いるんですよね。
 原作についてきたアニメDVDを観ないままTV放送が始まってしまいましたが、
ほんとこれまんま小野坂昌也アワーだ。素すぎるだろ(笑)

 ◆全年齢版「鬼哭街」は塗りのせいなのかなまにくATKさんの絵に見える。
 予約特典のない鬼哭街かと思いきや、ソフマップではなにやら特典が
あるようです。
 公式サイトでもキャラとかぼちぼち公開が始まっていますというか、
これ以上の情報はないよな。塗りの変化がわかるCGがあれこれ出てます。

 サイバーパンク武侠片『鬼哭街』

 
 ◆「ペルソナ4」アニメ化するよって話題でTwitterのタイムラインが
埋まったのだけど、原作やってない私は眼鏡アニメが始まるって思っておけば
いいでしょうか。

 ◆「家の近くのパン屋がおぞましいパンを作ってた。」でググって出てくる
画像がなんかもうあれ。食べたら最後、臓腑を食い破って出てくるタイプの
呪いのパン人形。
 
 家の近くのパン屋がおぞましいパンを作って?… on Twitpic

 これは色々と基準値を超えてるだろ……なんで売ろうと思ったんだw

 ◆5月のGWにやるスーパコミックシティの企業ブースがアレってんで
見にいってみたら、コミケ企業ブースの女性限定版みたいになっててすごい。

 SUPER20企業出展社一覧

 ここからMUJINAサイトにとんだら新作発表されており、リリース2枚両方の
イラストがむつみまさとさんという無双状態だった。

ドラマCDレーベルMUJINA

 ライターはTAMAMIさんと七海鳴さん。担当声優は前野智昭さんと福山潤さん
となっています。
 公開されている2枚は5月のスパコミでセット売り先行販売。8月発売予定の
3枚目があるみたいなんですが、それはまだ情報が掲載されていません。
 前作と同じく3枚買って応募すれば全員におまけ小冊子をあげるよ
キャンペーンがあるみたいです。

 

TIGER & BUNNY2話感想

 コンビを組んだ虎徹とバナービーの初出動を描いた2話は、ふたりの
かみ合わなさをこれでもかと見せつける内容。

 TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)|MBS、TOKYO MX、BS11デジタルで2011年4月放送スタート予定!!

 虎徹もバーナビ-お互いが「やつとは組めない」と思いつつも、職業ヒーロー
ゆえにスポンサーの「コンビを組め」命令に逆らうことができない。
 娘の晴れ舞台を見に行きたいのに仕事(ヒーローとしての出動)が入って
しまい行けない虎徹とか、ほんとサラリーマンてかんじだ。
 ヒーローだけどサラリーマンですっていうのはダイガードもそうだった
けれど、タイガー&バニーはよりわかりやすく描いてるなぁ。

 新人バーナビ-のほうが現場ではスマートに物事を解決できそうっつか
たぶんできるんだけど、虎徹は年食ってるだけに色んな経験してるって
武器があるよなーという解決の仕方だった。
 自分も事件犯人と同じ経験をしたことがあるから気持ちがわかるんだよね。
そして虎徹自身がヒーローに救われた経験があるように、今度は虎徹が
犯人に手を差し伸べる。
 ベタな展開なのですが虎徹というキャラクターにはマッチしていて、素直に
おっさんがかっこよく見えてしまった。
 上手いなーほんとうまい。考えるよりも先に体が動く熱血タイプのおっさん
なので、ともすればバカにしか見えないのだけど、信念があったり背負うものが
あったりしてなんだかんだいって大人なんだよね。で、年齢いってるゆえの
経験値で事件解決とかやられるとめっちゃかっこよく見える。
 ずるい、ほんとずるいなー。よくもこんなキュートなオッサンキャラを出して
くれやがるよさとういいいちィイイ!!! キャスティングもグッジョブすぎる。

 2話ではタイトルの「TIGER & BUNNY」の由来が語られます。
 ほんとオッサン大人げないな! っていうどうしようもないシーンだったw
 バーナビ-が目立とうめだとうとしているのには理由があるらしいのだけど、
両親がキーワードなんだろうか。そういう引きのしかたをしていたけれども。
 あと謎の組織っぽい名前が。
 これはあれか、バーナビ-が悪落ちするとかそういう伏線なのか?(笑)
 
 今回は虎徹の魅力満載のお話だったけれど、バーナビ-の魅力も語って
いただきたいところ。
 悪くはなかったけれど1話に比べたらスピード感はなかったかなぁ、という
2話でした。

 あとあれ。我慢できなくて予約したBlu-ray初回特典版を。

 

B004OR2C4M TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 (初回限定版) [Blu-ray]
バンダイビジュアル 2011-05-27

by G-Tools

 TVアニメぶるれいとか1巻だけ持っていてもしょうがないとはわかって
いつつも、1巻だけね。1巻だけ。うん、安いしね……

TIGER & BUNNY

 ◆小川一水さんの「天冥の標4」の発売日は5月25日を予定しているとのこと。

 ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:

 ちなみに5月10日には冲方丁さんの「マルドゥック・フラグメンツ」
が出ます。
 マルドゥックシリーズの書き下ろし短編集なのか。こちらも楽しみだ。

 ◆「Under the Rose」1、2巻が電子書籍化。

理想書店 – 「船戸明里」の作品一覧 : 【Voyager Store】電子書籍のショッピングモール

 1、2巻を買えば「あんだろ冬の物語」は最後まで読めます。
2巻の「春の賛歌」は冬と春両方が収録されていますので。
 どうも雑誌連載時(冬~は紙の雑誌で連載してました)のカラーも収録
されているのだとか。
 これ何気にすごくないか? 雑誌全部とっておいてたかな……

 4月22日には3、4巻が配信予定だそうですよ。こちらもカラーで掲載
されたものはカラーで収録だそうな。
 ぶっちゃけ単行本持っててもほしい。ちゃんと買い切りで閲覧無期限だしね。

 ◆「つばさの丘の姫王」マスターアップ。

 Snapdragon

 順調にいけば4月22日の発売日にはお店に並ぶはずなんだが、プレス関係
とか震災の影響があるようで、実際発売日に買えるのか若干不安がある。
エロゲは軒並み延期してるんだもんよ。
 
 予約特典について一部店舗ではアイテムの追加があるそうです。
 エロありSSがついてくるっちゅう店舗もあるので、公式サイトで確認
されたし。
 私は新人執事に興味があるので特典アイテムに追加がなくともAmazon
ですわ。

 ◆「すきま桜とうその都会」は主人公に顔グラフィックないのなーて
思っていたら、OPムービーにてちゃんと表情でてました。

 

 ちゅうか、花珠とのちゅーシーンにガチで表情入ってますよいいのが!
ぐわーなんだこれ。なんだこれー。ずるい。

 ◆「AQUAPAZZA」のプロモムービー4本目が追加。
 ティアーズ・トゥ・ティアラ陣はモルガンの動きが拝めます。

 AQUAPAZZA -AQUAPLUS DREAM MATCH-(アクアパッツァ)

 このムービーのBGMが「初源の歌」のアレンジなのが見所かもしれん。

 

TIGER & BUNNYがクリティカルヒット

 春の新番組をぼちぼち見ています。その中でも「TIGER & BUNNY」が
抜群の面白さでした。

 TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)|MBS、TOKYO MX、BS11デジタルで2011年4月放送スタート予定!!

 まぁ録画しておくかくらいの気持ちで録画予約を入れておいたのだけど、
見始めたら正座してた。キャラデザインもよかったし、スポンサーを背負って
職業ヒーローをやることのしがらみもあったりで世界観にグっと
引き込まれました。

 そういうタイトルに巡り会うといてもたってもいられなくて、ソッコーで
PCつけてこれ書いた。
 こういうしょーもない無駄な勢いが出るのはほんと久々だ。 

 キャラクターや世界観の事前チェックはしてなかったのだけど、1話にて
するっと入り込め、1話の時点でキャラクタに興味わきまくり。
 登場ヒーローたち全員の活躍をみたいって強く思っちゃったんだもんなぁ。
 デザイン的には折紙サイクロンがかっちょよくて好きだ。

 しっかしこれ女性向けの同人誌とか出るんじゃないか?
 長いことヒーローやってて活躍のピークはすぎたって言われているやもめで
子持ちのオッサン(そこそこ若くて憎めないかんじに男臭いかわいさがある)
が、新進気鋭の若い二枚目ヒーロー(何らかの欠落を抱えてる風)にチクリと
やられるもののスポンサー命令でコンビ組むことになっちゃって、
対立しつつも珍道中とかどうみても。
 まぁ話しの内容によるが、1話&設定をみると危険なかんじだ(笑)

 監督はさとうけいいちさんなのだけど、ビッグオーといいこれといい、
さとうタイトルにノックアウトされるなぁ。「鴉-KARAS-」発表当時も
気になってたんだけど、これはもう観ておくしかないような気がしている。

 公式サイトにあがってるPV2がよくまとまってる印象。どんな話しななのか
よくわかるPVです。
 1話にはない情報も詰まってて、タイトルのバニーの由来とかブルーローズの
悩みとかチラ見せされてます。おすすめ。

 SPECIAL|TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)

ガンダムOO劇場版観てきた

 ◆「華ヤカ哉、我ガ一族」ドラマCDでは、メインキャラ唯一運転シーンのなかった
あの人がステアリングを握るらしい。

 ……免許持ってたのか長男。

 自分で動くよりも人をパシらせるタイプだと思ったので、運転なんざしねーよと
いう姿が自然すぎたw

 

つばさの丘の姫王

 予約特典一覧とキャストが公開になっています。
 メインはドラマCDで、女性向けではよくある「店舗ごとにドラマCDメインキャラが
異なるパターン」ですよ。
 見ると新人執事のものだけないのだけど、どうもAmazonでつくと公開になって
いたものが引っ込められたらしい? 
 どれもコメディドラマのようで他メインキャラも登場とのこと。囁き系ではなく
ちゃんとドラマになってるのはいいね。

 Snapdragon

 公式でも通販可能ですが、プリントアウトした注文書を年齢確認可能な書類と
一緒に現金書留で送るという、今どきびっくりのスーパーめんどくさい通販です。
 銀行振込はちょっと待てとあるけれど、どういう通販システムにするんだ?
エロゲのそれを考えていていいのかな。

 

劇場版ガンダムOO感想

 ガンダムOO劇場版を観てきました。
 以下ネタバレあり。隠してないので自衛をお願いします。

 劇場版はテレビシリーズの続きのうえろくすっぽTV版の解説がない。
 初見者をばっさり切ってきて、解説がないぶん別の所に時間をとっているの
だと思って観た直後の感想。

 編集してても長いよ!

 後半の戦闘シーンが長い長い。イノベ含む全人類vs異種生命体の大合戦
なので、そのスケール感を出すのには一役買っているもののそれでも長い。
 無数のファング(印象としてはこう)と戦うMSというところなので、戦闘の
描き方も高速シーンののちパパパっと光が散るというシーンばかりでつまらく
なってきた。
 そういうシーンもかっこいいけれどそればがりだと飽きる。MS同士の動きが
はっきりとわかる戦闘シーンを見せてくれ! 高速シーンだと何やってるのか
わかんないんだもんなぁ。

 キャラクターのその後を見ることができたのはよかったなぁ。
 刹那はどんどん人間やめてくな。最終的にはメタルスライムみたいに(笑)
 人としての小さな幸せよりも大きな愛を体現してしまったので、視聴者としては
ちょっと遠いキャラになった。キャラクタの視点が天高すぎて、「それでいいの?」
というツッコミすらできない。
 最後にマリナのところに戻ってくるという展開はよかったのだけど、
それならもっとマリナの主張にこだわる刹那を、ひいてはマリナにこだわる
刹那を描写してもらえると、よりグっときたのかなぁと思いました。

 カティとコーラは相変わらずで笑ってしまった。ちゅーしようと思ったところで
邪魔が入り、カティに突き飛ばされるコーラとかお約束すぎるw 
 ビリー・カタギリはスメラギの呪縛から逃れたのか、新しい彼女ができてました。
でもどことなくスメラギに似ている女なあたりつっこまざるを得ない。
 そのやりとりがものっっっそいツボで、キャラ的に滾らせてくれたMVPはこいつ
でしたよ!
 色っぽい彼女に積極的に迫られてもじもじする青年とか、おいしすぎるだろが。
そーなんだよその反応がほしいんだよ私は! と、脳内でファンファーレが鳴ったw
 テレビシリーズ後半からこっち、こいつはいい反応を見せてくれます。

 ティエリアが実体をともなってソレスタメンツを助けにきたシーンは素直に
燃えた。やっぱり4人そろわないとしまらないよな! って思ったとたんに
ティエリアさん思念体に逆戻りですよ。なにその逆戻りスピード
いくら実体は入れ物でしかないといってもあんたー。
 その後ティエリアは妖精さんとなって刹那機体に住み着きました。
こんな妖精さんはいらねぇww

 一部のキャラは映画さえなければ生きていたのになぁという結果に。
 
 お話としてはテレビシリーズの続き以外の何物でもなく、TV版設定の決着が
ついています。
 ただTVシリーズの最終戦はキャラクターvsキャラクターだったので、会話やら
意思のぶつかり合いなどありましたが、今回はイノベ以外には意思が読み取れ
ない異種生命体との対話なので(対話するところまで行くのがえんやこらすぎる。
えんやこらした結果が長い大合戦という有様だよ!)、刹那ひとりが「うんうん
そーかそーか」と納得してて独り言いってるみたいでした。
 そんなわけで最終戦はTVシリーズのほうが盛り上がったなと思います。
 つか、異種生命体との交流とか機動戦士ガンダムOOマクロスか。

 異種生命体と判明するまでの展開はとても面白かったです。何が起こっている
のかわからなく、ホラーとすら思える展開でした。
 
 上で述べましたようにTVシリーズで残った設定の決着です。
 ガンダムOOというコンテンツはこの後も続くのかもしれませんが、メインの
物語の結末は劇場版でついています。
 物語の幕が気になる方はご覧になってみてください。

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借りぐらしのアリエッティ感想

 心臓の手術を控えた病弱少年・翔が、術前1週間を母の実家で過ごす
ためにやってきた。
 広い敷地に林を抱えているような裕福で古い屋敷。そこには人に知られない
ようにひっそりと暮らす、小人一家が住んでいた。
 人間の少年に姿を見られてしまった小人のアリエッティと少年の、たった
1週間の交流の物語。

 というのがあらすじになるのかな。
 アリエッティ一家は身体のスケールが人間と比べてずっと小さいというだけで、
魔法が使えたり特殊能力があったりのファンタジーの住人ではないんです。
 森の草花や人間のアイテムをちょっとだけ借りて、それを加工して生活している。
小さいというだけでその暮らしは人間のそれと変わらないんですよ。
 父親は生活に必要な物を「借り」に行ったり取りに行って持ち帰る。母親は
それを使って衣食住をまかなう。必要な物を必要なだけ借りる慎ましい生活。
 「となりのトトロ」などに出てきた不思議な生き物とは違う、地に足を着けて
たくましく生きる姿がそこにはありました。

 そんな小人たちの絶対の掟は「人に見られてはいけない」こと。
 なのにアリエッティは翔に見られてしまう。若さゆえの勢いと環境、なによりも
見られた相手が悪かった。
 普通なら小人を見た人間は「ありえない」「あれ?」「気のせいかな」で、すんで
しまうのだと思うんですよ。けれど翔はアリエッティという小人の存在をすんなりと
受け入れてしまう。
 翔は小人たちに好意を持って協力しようとする。けれどもその「よかれ」と思って
やった行為は小人たちからすると、認知されてしまったということになるんですよね。
 いつもの小人たちならそういった人間側の反応を無視することで、しだいに
人間側も「やっぱり気のせいだったのかな」と諦め、忘れていくのだと思うんです。
 けれどもアリエッティも翔もその環境ゆえか、自分と同じ年頃の他人との接触が
少なく加減がわからない。
 ふたりともよかれと思った行為なのに、結果的には小人たちの生活を壊し、
アリエッティは住みやすいこの屋敷の下から引っ越しを余儀なくされる。
 翔なんかはこのことをアリエッティから直接断罪されてしまうんですよ。
これは切ないなぁ。
 なんちゅうか、映画を観ているほうもどこかで経験があるような出来事だと
思うんですよ。ゆくゆくはこれが大きな経験値になるのだけど、当事者の
心はさぞや痛かろうと。がんばれって応援したくなるシーンでした。

 翔がアリエッティから断罪されるシーンでは、翔が小人たちのことを絶滅する
種族と言い出すシーンもあって、こいつは突然どうしちゃったんだと思った。
そんなことを言われて気持ちのいい人間も小人もいないじゃないですか。
 なぜ翔がそんなことを言い出したのかわからなかったのですが、映画が
終わったあとにふと思い至った。
 この時点での翔は己の手術が成功すると信じていないんです。病と闘う
気力もなく、日々にただただ流されている。現状の自分に諦めているんですよ。
 そんな自分と同じところにアリエッティを堕としたかったのかなーと。
 どんどん種族を減らしていき生きにくくなっている小人たちは、いずれ絶滅=死
を迎える。何をやっても滅びるのだと、翔はアリエッティにつきつけるんですよね。
 己が囚われている死という鳥籠に、アリエッティも閉じ込めたかったんだと
思いました。この坊ちゃんがこのまま成長したら、いい病みキャラになるで(笑)

 けれどもここでアリエッティは強く反発するんですよ。まだ自分たちは終わって
なんかいない。新しい仲間にも出会えたし新天地でも生き抜いてみせると、
泣きながらも決してうずくまることをしなかった。
 これは翔に聞かせながらも同時に自分自身に課した決意だなぁ。
 このアリエッティを見て初めて翔は、まだ自分は終わっていないんだと思えた
のかもしれません。
 
 翔がアリエッティに闘う意思を告げるシーンはふたりの別れにふさわしく、
たいへん美しいシーンでした。
 やっぱりヒーローとヒロインの明日へと続く別れは暁じゃなくっちゃね!
 
 アリエッティと翔はもう少し長い間コミュニケーションをとれてたら、恋愛感情に
なったのかもしれないなぁ。今はその手前だと解釈したのだけど、住む世界が
異なっているふたりのやりとりは、見ていてドキドキしてハラハラします。
 もう少しそのドキハラ感を味わいたくもあったけど、これ以上続いたら
恋愛感情にシフトしてしまいそうなので、それだとちょっとおいしくないかな(笑)
 この微妙なドキハラ感がいいんだよ!

 それにしてもジブリヒーローってどうしてこう色っぽいんでしょうかね!!!!!
映画始まって翔が登場した瞬間、またすごいのを持ってきたなって思ったw
 ジブリ絵でアニメされると謎の色気粒子でも放出するんだろうか……
 そんでもってアリエッティのかわいさときたら! 自分の部屋を好きなように
飾ったり、どの服を着ようかと悩んだりの女の子っぷりがかわいいです。
 人間用の豆クリップでポニーテールに結い上げるのも好き。この設定と
アイテム考えた人は天才か! と思うくらい。この絵見たら一発でアリエッティを
わかってしまうもんなぁ。
 最後にはそのクリップを外し翔にお守りとして渡してしまうんだけど、この
シーンがもう好きで好きで! 涙出そうになったわー。
 同時に髪を結い上げた姿から下ろした姿をさらすっちゅう行為に色気を
感じてしまいました。翔の前でやらせてくれてありがとうスタッフ。
ここはエロい(だめな大人の感想)。

 小人たちの生活には人間のアイテムがたくさん混じっているのだけど、
その使われ方を見るのも楽しい映画です。
 スケールが違うだけでこんな用途に変わるんだという新鮮さ。
水の表現だって人間を描いているときとは違う。
 小人視点だと世界がまた違って見えて、そこも楽しいところです。

 それにしてもセリフの少ない映画だな!
 実際のワード数を測ったわけではないので印象でしかないのですが。
 役者を声担当に起用したいつものジブリ配役で、どのキャラもイメージにあって
いてよかったし棒読み感はなかったのだけど、そう思えた一因はセリフの
少なさも関係していたのかもしれない。

 ジブリアニメにはぶさいくな猫がよく出てくる印象があるのですが、アリエッティ
にもぶさ猫が出てきます。描かれた猫にはあまりピンとこない私ですが、
ジブリのぶさ猫には反応してしまう。実に愛らしい。
 このぶさいく猫が最後に粋な計らいをするのがニクイんだなぁ。
 アリエッティと同じ年頃の小人少年も出てきます。こいつがアリエッティに
興味津々なのが微笑ましい。気になっちゃって仕方がないみたい。
 同じ小人といっても生活スタイルは違うんだなーと思えるキャラクタで、
なんともワイルドでした。

 この映画を見たあとは、あるはずなのに見つからない物は小人たちが
借りていったのかもなんて、そう思うとほんわりと和む。
 ハラハラドキドキがない映画ではないものの、その落差の幅はそう広くはなく、
ガツンとくるような強い刺激も少なめな感じです。
 基本的に悪人は出てこないアニメです。ハラハラする場面もありますが、
それを演出するのは好奇心なので。
 お爺ちゃんお婆ちゃんからお孫さんまで、家族で安心して観られる映画
だと思います。

 逆にいうと眠いかんじはする。

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劇場版トライガン感想

 10ン年ぶりの時を経て、スクリーンに帰ってきたよトライガン

 てなもんで、TVシリーズ放送当時わくわくしながらテレビの前に座っていた
わたくしとしては、その勇姿を拝まないわけにはいくめぇ、というわけで
見にいってきたよトライガン。

 感想を一言で表すと、良くも悪くもTVシリーズの延長版という感じだ!

 作画とか綺麗だしアニメーションも気持ちがいいのだけど、スクリーンで
見なくてもよくね? っていう気もしたんだな。
 いやスクリーンでみたら迫力あるし音もいいしで、スクリーンでみることを
否定しているわけではないのですよ。 トライガンのトンパチっぷりは
迫力あったほうが楽しいしね!  黒猫さまのやる気のない「にゃ-」も
たくさん聞ける。
 バカ銃とかサンドスチームとか、ジャラジャラと落ちまくる薬莢に気持ちの
いいハッタリっぷりとか、もートライガンを堪能したよ! ヴァッシュの赤いコートも
いつもよりひるがえまくっておりました!w
 TVから十年以上たっても映像の中のトライガンはトライガンのままで、
あいつらがギャーとかブーとか言ってるのがほんと楽しかった。
 しかしながらその「TV版のあいつらのまま」ゆえに、TV話の映像豪華版という枠
からはみ出ておらず、なんかこう、映画ゆえのお祭り度が足りない感じでした。
 映像とかTVとは比べものにならないぐらいパワーアップはしているのだけど、
話のスケールとかにお祭り感が足りないのか?
 だから「良くも悪くも」TVシリーズの延長という感想になりました。
いいところもありいまひとつというところもありという。

 TVシリーズや原作漫画を読んでない人でも楽しめるアニメとして作ってるとは
感じたものの、過去シリーズの「お約束」を知らない人には、何のひねりもない
ベタベタな話にしか見えないのではあるまいか?
 ベタな話でも、ガーっと勢いよく観客を引き込ませてしまう力があったかというと、
そのへんちょいと弱かったように思う。
 
 でも10ン年前、トライガンにわくわくした方には是非とも見ていただきたい。
 あのとき楽しみにしていたトライガンが劇場にはあります。

 
 TRIGUN THE MOVIE 公式サイト

 以下雑感。

 劇場新キャラのガスバックは、気持ちのいいトライガン悪役キャラだった。
己の美学を持って行動している強盗というキャラで、こいつのおかげでなのか
劇トラはネオン編を彷彿させる。
 同じく新キャラアメリアは坂本真綾さんの低い声が光ってた。坂本さんは
かっこいいキャラを演じているほうが好きだなぁ。
 ウルフウッドとヴァッシュの、保険屋人とヴァッシュの腐れ縁的関係は映画でも
健在で、その描写がなんともよかったです。
 あとやっぱガンアクションはかっけー! 何度か見返したくなるアクションで
気持ちよかったなぁ。

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過去ログ