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ロストカラーズ感想

 ・ワールドカップをぶっちぎってロストカラーズやってました。
 いやもうだって、9時すぎたあたりから終盤入っちゃったんだもんよ。
ロスカラのほうを進めてしまうですよ?(お前の価値観は独特すぎます)

 ・眼鏡はレンズ無償交換保証を使って作り直すことにしました。
別の眼科で処方箋きってもらわな。

 ・GARO Projectの予約をしてきました。最初行ったすみやでは入荷予定が
ないので特典がつかないかもしれないし、発売日には手に入らない可能性が
あると言われたので、HMVまで足をのばしましたよ。
 しっかしこんなオサレ気なレコード店で特撮ちなみアイテム予約ですよ。
なんの罰ゲームか(笑)

 

そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ

 キャラが女子ばっかりだ。どうしちゃったんだ自転車創業、なんか普通の
ギャルゲーみたいだぞ。でも登場女子は一癖どころが癖しかないような
ラインナップだが(そこが重要です)。

 そしてANOS4が出る前に間に合った! ロストカラーズ終了いたしました。
 ここ最近日記を更新しないで何やっていたかってこれですよ。
 というわけで簡単な感想をば。
 このゲームはネタバレをすると面白さを著しく損ないますので、そのへんぼかして
書いています。ネタバレ部分への感想はリンクで隠します。

 

LOST COLORS感想

 

ロストカラーズ ロストカラーズ

by G-Tools

 全年齢対応PCゲーム。2800円。同人ゲームではありません。

 長かった。途中長いことプレイ中断していたもんですから、どこまで進んだのか
プレイヤーが忘れていたんですね。
 システムはコンシューマで言えば逆転裁判。必要なキーワードをストックし、必要な
場面でそれを提示したり思い出したりする。つまりプレイヤーの経験値と記憶の蓄積が
必要なわけです。
 紙芝居ノベルゲーではある。ではあるが、クリアするのにプレイヤー自身が
解答を推理し提示する必要があるので、選択肢型ノベルゲーとは印象が異なります。
 それに加え今作では時間・音の概念が導入されており、プレイヤーが知恵を
働かせて攻略せんといけません。
 ここがいいんだANOSは。ちゃんとゲームとして遊べるシステムなんですよね。
 これを優秀なシステムだと思っている私は、どこかのメーカーがこのシステムに
エロとか萌えをプラスして、めっちゃ売れ売れの作品を出すような気がしてならない。
そんなことになったら悔しくて仕方がないが、じゃあ自転車創業に萌えとか燃えを
プラスしてゲームを作ってもらったらいいじゃんとなると、それも寂しいんだわなー
これが(笑) そうでないことをやっているから気に入っている部分もあるので。
我が儘で申し訳ない。
 淡々としていて、プレイヤーを突き放すようなところがあるのも持ち味。
 なんちゅうかロックだなと。エロゲーもりもりのPC市場でガチな萌えキャラ一人
いないようなゲームを作ってどうですか? と言っているあたりが。

 ええ、ええ、ロスカララストまわりはポーンと突き放されましたよ?
 いやあれはポーンなんていうものじゃなかった。死ねぇえええええ!! という
勢いで断崖絶壁から突き落とされるような感覚でした(笑)
 いやでも、主人公キャラがキャラだしな……

 眼鏡じゃなかったらぶっ殺してたどころだぜ?(笑)

 でもあのオチで目が覚めたので、むしろ感謝。
 上手い具合に騙されちゃったなぁ。作者の手のひらでヨヨヨイと踊ってしまいました。

 ノベルゲーではありますがイベントCGは少なく、立ち絵でもって魅せてくれます。
本作は色のない世界の話しなのでCGもカラーではなく、見た目は地味ですね。
昨今のエロゲーグラフィックの懲りようを見慣れていると、塗りとか演出には
力が入ってないと思うかもしれません。まぁあれだ、最近のエロゲは映画だけど
自転車創業のはゲームなんだよ。
 それでもメニュー画面のモノクロに赤という絵はインパクト大でとても気に入って
います。
 物語もキャラクタの心理描写がない&ライターの持ち味もあってか、やたら淡々と
しています。泣きとか燃えとか感動とか、そういうのを強くあおられ感じることは
ないかと。ただ淡々としているぶんスッと心の中に入ってくることがあります。
 物語で盛り上がるとかそういう「話のエンターテイメント」よりも、謎を自力で
解いていく快感が強いゲームです。
 どんなシステムなのかは体験版が出ていますので、公式サイトからDLして
遊んでみてください。

 ロスカラ本編やったんならおまけシナリオ入りのサントラも買っておくと大吉。
 おまけシナリオといっても外伝的なものではなく、キャラの掛け合いが見られる
というものです。あくまでおまけ、サントラだと思って購入されたし。

 

こねかけのうどんぶつける祭りがノルウェーの北の村の漁村で 『ロストカラーズ』サウンドトラック+ファンディスク こねかけのうどんぶつける祭りがノルウェーの北の村の漁村で 『ロストカラーズ』サウンドトラック+ファンディスク

by G-Tools

 以下ネタバレ部分。リンクで隠します。

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Fate/hollow ataraxia感想

 毎度のことながら書き忘れがありそうな気がする。
 なのでちょくちょく書き直すかもしれません。ちっともまとまっていない感想文
になってしまった。

 Fate/hollow ataraxia感想です。
 ネタバレしています。

 
 えーと同人誌。
 Fate本編をやった人が考える「こうだったらいいな、あんなのみたいな」という夢、
もとい妄想を具現化したある意味最強宝具でした。
 本編をやるとキャラクタに愛着がわいてくる。そうすると戦い以外の彼らの
日常をあれこれと想像してしまうものです。
 それをこんなのどうですか? と丁寧に提示されたFDでした。しかもお祭り
なのでサービスされまくりです。
 これでもかというサービス具合。次々に広げられるギャグイベントや日常の
ひとコマと、それに絡まる謎持ちシリアスストーリーという2重螺旋戦法にて
強い引きが生み出されています。

 上手いなぁと。
 ホロウをやっているプレイヤーの気持ちは、作中のバゼットとリンクする
ように作られているんですよね。
 夢のような4日間、笑って楽しくて幸せで終わらせたくない終わりたくない。
 私はそう感じたので「このままでいたい」という気持ちは、バゼットと同じだと
思ったのですよ。
 しかしながらバゼットのサーヴァントであるアンリマユは、衛宮士郎という
世話焼き属性を持ったキャラクタの殻をかぶってしまったせいもあってか、
バゼットを箱庭から外へと出して「生きろ」と言ってやりたくなってしまうわけで。
 プレイヤーは衛宮士郎でありアンリマユでもあるキャラを操作し、こうだった
かもしれないというifをとことん塗りつぶしていくわけです。
 ストーリーの進行にあわせて新しいイベントも出現しなくなっていく。
パズルのピースが埋まるのと連動しているというわけですね。
 
 気持ちはバゼットなのにゲームを進める手はアンリのもので、つまりそれは
箱庭の終焉を目指している。
 気持ちと手が乖離しているのでここが気になる人はちょっと気持ちが悪いかも
しれません。

 FateFDてこって本編で書ききれなかった要素が入っており、その中では
各サーヴァント(+葛木先生)の過去話が気に入っています。
 BGMで流れる音楽と表示される絵が雰囲気を盛り上げていて、悠久の時を
感じさせているかと。
 デッド・ブリッジも好きだ。ええ、変な脳内麻薬が出るかと思いました。
 Fate本編より燃えたかもしれない。3人みんなが格好良かったのですよ。

 橋といえばサーヴァントそろってのラストバトルも橋上で火蓋が切られるのですが、
アーチャーの活躍の場はここだけだったなぁ。
個人的には凛とアーチャーの背中合わせバトルで満足してもた。
これだよ、これが見たかったんだよ私は!(血まみれになっていただけるとなお良し)
 悪態つくような近すぎない距離感と、そのくせ信頼しあってるあたりがいい。
 凛らしい、アーチャーらしいバトルの開始スタイルでした。
 サーヴァントそろっての攻防戦は、お祭りの最後にふさわしい盛り上がり方
でした。お約束ではありますが、やっぱ燃える。そしてあんなにギルガメッシュが
正当に、まともにナイスに見えたのは初めてだ(笑)
 Fate本編で活躍したキャラは控えめに、活躍させられなかったキャラは派手目に
出番があるのがホロウでした。

 あれこれと気に入ったものは多いのですが、息が詰まりそうなほど画面に喰い
いってしまったのはデッド・ブリッジと、なによりも

 バゼットvsランサー

 なのですよ。
 ていうかなんだこれ。やばい、超やばい。
 バゼットの得物が明らかになった時点からvsランサーの場合はどうなるのかと
気にはなっていたのですが、バゼットがものっそい愛情こめてクーフーリンの
ことを語り始めたあたりで決定的におかしくなった。
 Fate本編でランサーはバゼットのこと認めていた記憶もあって、二人顔合わせ
たらどうなっちゃうのかと、気になって仕方がなかったのですよ。
 どちらが勝者となるのかという部分と感情的な部分両方で大盛り上がりしました。
 サシの勝負とかイヤリングとか知ってるとか知らないとか、もうたまらん
 アンリにしろランサーにしろ、引導渡すんは相棒の仕事だということか。

 なんていうかね、今作のランサーはありえないくらいめっちゃ男前なんですよ。
Fate本編でもいい兄貴っぷりを披露していたが、ホロウのランサーは
もはや憎い(笑)
 同じくらいアホさかげんも披露していたが、そこもあわせてランサー株大上昇。
バブルのごとく。(あとで弾けるとでもいうのかー:笑)

 バゼットは鎧をがっちがちに着こんでいながら内面はもろい女性という、
私のツボにビンゴなキャラクターなのですが、鎧部分よりも脆さを強調した
書きかたをされており、そのせいもあってか落差が見えてこない。
ここは少し残念でありました。
 マスターに似たサーヴァントが出てくると設定されていますが、バゼットも
ランサーよろしくあちこちに気がいってるなぁ(笑)

 背中を預けられる相棒組がもう一組出てくるとは思いもよらなんだ。
 バゼットとランサーの関係ってのはあれだ、いいかげんだが肝心なところは
見えてる問題児と優等生委員長だよなぁと(笑)
 後日談はあれこれつじつまがあっていない部分があるし、なによりも余韻ぶち壊し
なのですが、バゼットとランサーがえっらい仲良さげでめっちゃ萌える。

 音楽はFate本編よりも気に入っています。単体で聴くとそうでもないのですが、
絵やシーンと組み合わさるとピタリとはまる。 

 今作はキャラの表情を連続して変えたり立ち絵に効果をつけたりと、「見せ方」
に感心してしまいました。
 立ち絵1枚に効果をつけるだけでもこんなに面白い画面になるのかと。
 今後ともこの方法を続けていただけたらなぁと思います。
 背景・アイテムCGもたくさん用意されていて、なくとも話しは通じる部分では
ありますがあると臨場感が違う。過去話なんかは空のCGが1枚出てきただけでも
「その時間」を幻視できるんですよね。
 とくにアンリマユがらみの「荒野に獣1匹」絵がとても好きです。

 以下キャラごと雑感。

 アンリマユ:なんだかんだ言いつつもいいやつ。ダメダメに引きこもった姉を
        見捨てておけずに世話焼いてしまったという印象。
        バゼとの会話や関係はおいしいのですが、相棒となるとランサーへ
        と目がいってしまった。 

 カレン:彼女がどう必要なキャラだったのかよくわからない。後日談のキャラクタ
      はなかなか面白くはある。父親は言峰?

 セイバー:はらぺこキング。なんかずっと食べてた。
       焼き芋を食べている立ち絵が最高にかわゆいと思います。

 凛:うっかり度とかわゆさ上昇。士郎コレクションネタではもっと引っ張って
   ほしかったんですが。あんなおいしいイベントをするっと流しおってからに。

 桜:大判焼きを買い食いしているシーンと、水着の満面の笑みが実にかわいい。
   えちー導入がほんわかしていていい。が、その後のCGで桜最終兵器炸裂
   にて一気にエロ時空へ飛んだ。さようならほんわかエロ。

 ライダー:出番多し。ガクガクと震える絵が一番好きだ(笑)

 キャスター:出番多し。うつむき憂い顔の立ち絵がとても綺麗で気に入って
        います。新婚若奥様っぷりがかわいくてそしてネタ。
        葛木先生と彼女に関しては大きな萌えウェーブ到来。

 アーチャー:出番ない。港に行くとテリー・ボガードみたいな格好をしていて
         目玉飛び出たが、会話内容で昇天した。面白いなお前。

 ギルガメッシュ:ちんまくても大きくても子供のアイドル。新衣装で登場した
           ときは別世界に飛んだかと思いました。
           すごいなあれは、コスモな衣装だ。

 陸上部3馬鹿トリオ:蒔寺がかわいい。由紀香の私服を見たときは林間学校
             を思い出しました。こういう子いたなぁ。質素というか地味目。
             氷室はなんだかイメージが化学部だ。

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グランディア3感想文

 グランディア3をクリアしました。発売日に買って気がつけば季節が変わって
いたよ。グラXのときは長時間プレイを余儀なくされるシステムのおかげでクリアは
遠くなり申したが、3はセーブポイントの配置がたいへん上手く、時間はかかって
もクリアできました。

 戦闘システムを含めシステムまわりはとてもよくできていると思う。
 爽快かつ戦略性のある戦闘システムで、私はXの戦闘特化型システムより
気に入っています。Xはやりこみ要素はあるものの、普通に進める限りでは
必殺技が多岐に渡りすぎていてストレスになっていたので。
色々な必殺技を見たくともやりこまないと見られないんじゃなぁ。
 エクストリームのシステムもいいものではあるのだけど、必殺技開拓に時間
をかけることになり、グラ3のような物語重視系とは相性が悪いんじゃないかと。
この物語指向スピードを妨げないで、かつ面白い戦闘システムになっていたと
感じています。
 とにかく空中コンボ万歳。こいつがパーティ全員分繋がると興奮のあまり
変な脳内汁出そうになる(笑) きちんと狙って出せてダメージ増加気分爽快。
アイテムドロップ率もあがるというステキシステムだと思います。

 セーブロードも短い。魔法やスキル、道具の説明も使用時に表示されるので
使いやすいです。イベントシーン、ムービーへの切り替わりはちっと長い時も
あるのですが、私はここは気にならないんで問題なし。
 装備魔法は自在に変更可能で、キャラクタによってかけ声が変わります。
それを聞くのも楽しいです。
 魔法はマナエッグの合成という、これまたグラXでは時間を取られたシステムを
継承しているのですが、今回はそう苦にはならず。マナエッグの取得率が高く、
合成失敗を恐れずに合成できるのがいい。新魔法にわくわくすることに集中
できるので、ときめき度が高いです。RPGにおいて新武器新魔法へのときめき
は重要ですよ。
 音楽は気に入った曲はないものの、気持ちの良い曲がそろっており悪くはない。
歌はグラ2に引き続きとてもよいです。

 マップが狭く感じるものの、飛行機で空を自由に飛べるのもいいです。
スピードを出せば雲を引きますし、宙返りもできます。天気も変わるところも
気に入っている。あとは昼夜が変わればよかったのですが、それをやって
しまうと時間の経過を感じてしまう可能性があるので、そのへんを考慮した
のかもしれない。
 無線で会話を拾えるものいいです。この会話にものすごくいいシーンが
あるのですよ! 後述します。

 最初ぶうぶう言っていた声ですが、聞いていくうちに慣れました。演技はぎこち
ないので盛り上がりに貢献はしませんが、萎えまくりとまでもいかず。
 女性陣が辛いねぇ。声の抑揚からあまり感情を読みとれないかな。ヘクトは
希望をなくしたキャラなんで、逆にはまってたかと。ただ希望を取り戻した状態に
なると辛い。
 男性陣はみんな上手で安心してきけます。とくにエメリウス。何も知らなかったら
声優さんと思ってしまいそうです。
 グラ3は声で萎えるとか盛り上がるとか色々ありましたが、それ以前に駄目部分が
あるので声なんかは些細な問題ですよ。

 駄目所は情報伝達部分なんで

 シナリオは悪くないと思うのですが、演出も含めて情報伝達に問題がある。
物語指向のRPGでこれは痛いよな。
 伝えるべき情報がムービーやセリフ、イベントや間によって伝わらなかったのが
最大のしょんぼり部分と判断。
 いわゆる大人の事情ってのは色々あると思うのですが、それを考慮していると
何も言えなくなるので、ここから先はそのへんはすぽーんと抜けて書きます。
 自分の逃げ道を作ることになりますが、あらかじめ断っておきます。
ここから先は素人の考えで、あくまでも個人的な「感想」です。批評ではありま
せん。

 なんでもかんでも説明してしまうのはヤボって意見がありまして、私もそう
思います。ある程度想像の余地があったほうが楽しいし、遊び終わったあとも
楽しめるからです。
 そう思ってはいたんですけど、ことゲームにおいてはそうでもないかもなぁと。
 映画やアニメ、漫画、小説ではさきほどのシーンを繰り返し見るということが
可能です。映画やアニメはちょっと難しいけれど、ソフト化すれば可能ですし、
小説漫画にいたってはページをめくれば確かめたいところにひとっ飛びです。
何度も反復することに手間暇はほとんどかからないんですよね。
で、じっくり考えられる。
 けれどもゲームってのは見たい場所へたどり着くのに踏む手順が膨大
なんですよ。直前にセーブしてあればいいけれど、イベント毎にセーブデータが
あるわけではないし、ちょっとしたミニイベントも多い。
再び見たいイベントがあるならば、基本的には最初からやり直すしかないので、
確かめたくともすぐには確かめられない。
 そういう媒体においては野暮でも説明なさすぎよりあったほうがいい
そう痛感した作品でした。

 グラフィックはとても綺麗になりました。空気の透明感すら伝わってきそうな
背景に空、SEも効果的に入り、人物芝居もCGで伝えられる情報量が格段に
増えています。それでも、それでも今回は伝わってくる情報が少なすぎた。
 そのためにキャラクタの行動に説得力がないんですよね。説得力も納得も
なくとも、やたら盛り上がってそういう説明はいいんだ! 感じろ! という
パワーがあればそれはそれでいいんです。そこまでいくと勝手に行間読みを
するし妄想も逞しくなります。少なくともそのシーンからは、キャラクタの勢いや
激しい感情を受け取ったことになるので。
 行間を読む妄想する、それは楽しみのひとつではありますが、そうしたいと
思わせるものが生まれない限りできませんししません。キャラクタに興味や
愛着を抱いたり、物語に引きがあって出てくるものなので。
 今回はイベントがあっても噛みしめることもなく、右から左へとするっと抜けて
いってしまった。
 キャラクタに対する愛着が育つだけの溜めがないんです。アルフィナは常に
先を急いでいるわけじゃないですか。寄り道している時間はないので、遊びの
部分がないんですよね。ゲームが始まってすぐに物語本筋に突入してしまう
構成なのも、溜め所を作れなかった原因なのかなぁと。
 溜めといえばキャラの感情の動きにも溜めがなく、みんな素早い切り替えっ
ぷり。さっきまで泣いていたのに一瞬で笑いに変わってますよコイツみたいな。
 話しも感情もぽんぽんと進んでしまいすぎです。一拍おくだけでも違ったん
じゃないだろうか。 

 イベントで拾える情報も少なく、そのためキャラが何を考えているのかも想像
しにくくて、イベントが唐突に起きているように見える。この人いきなりなんか言い
だしたみたいな。
 いきなりなんか言い出したキャラ筆頭はエメリウスのラスト周りだな。
すげーな兄さん、超開眼っぷりだよと大笑いでした。
 
 情報公開の順番を入れ替えるとよかったんじゃないか、そんなふうに感じる
部分もありました。デュンケルがダーナの前に現れるのはヨウトのところへ
行った後のほうがいいとか、アルフィナがバース界の噂を、現状を認められない
でぶち切れるところとか。

 で、そんな情報の欠落を埋めてくれるのが小説版ってところですよ。
 文庫1冊にまとまるようにイベントは選択されており、それにより設定の変わって
いるキャラなどいますが、メイン設定や心の動きが明らかにされていてすっきり
します。コーネルもちゃんと補完されている(笑)
 文庫半分ぐらいまではいい調子で書いてあるのですが、後半は駆け足になり
脚本テイストが強くなるのと、句読点の多さが気になるところと言える。
 だがゲーム本編でのもやもやが解消されるのは貴重だ。

 この辺の説明のなさ具合には正直どうつっこんでいいのかわからないくらい
トホホなんですが、もちろん良いイベントもあります。
 ミランダからの巣立ちイベントとエメリウスvsデュンケルバトル、アルフィナ
精神世界、そして無線少年デルタ。

 ミランダとの別れはジーンとくるね。頼りになるしっかりものの母親が、寂しさ
や心配や頼もしさの入り交じった感情で、いてもたってもいられなくて滑走路を
走ってくる。ミランダの愛情を一番感じたシーンでした。
 アルフィナ精神世界は音楽がよかった。静かに流れるオルゴールの音色が、
取り戻せない過去を哀しく彩ってます。
 それと無線少年デルタの最終無線。物語の進行により無線内容が変わる
のですが、どれも空への憧れを電波にのせているわけで。
そんな少年の最後の無線は「引越するのでもう無線はできません」って内容。
誰からも返信のない電波を流す少年の最終無線に、飛行機乗り達が初めて
返信をするのです。
 このイベントが起こるときはMizのテーマソングがフライトBGMで盛り上がりも
問題なし。(テーマソングはCMムービーなどで使用されていましたが、フライト
BGMとして聴いて初めてしっくりきました)
 ムービーもないテキストだけのイベントなんだけど、時間経過によるメッセージ
の積み重ねと間の使い方が実に上手くて、キャラ絵すらないキャラクタが
盛大にふくれあがった瞬間でした。
 最後の無線によってデルタは勇気をもらったんだなぁとか、飲んだくれだろうが
なんだろうが、飛行機乗りは気持ちの良いやつらがそろってんじゃねーかとか
色々妄想しまくりですよ。
 ミランダとデルタのイベントは涙でたなぁ。物語本筋でこれができてれば
良かったんですけどね、ええ(笑)

 エメリウスvsデュンケルラストバトルは燃え所。セーブデータをロードして
2度観た。デュンケルがエメリウスのゾーン刀に、自刃を滑らせて攻め入る
ところは本当にかっこいい。あと月をバックに自らも鬼へと堕ちるところ。
 ここはバックホーンを妄想するぐらい盛り上がりました。いやまぁ、ここいらは
私の燃えツボにはまっていたから盛り上がったのかもしれんのですが。

 まぁデュンケルは女に我が儘ぶっこいたうえに犬死になんですけどね(笑)

 背景CGは本当に綺麗です。気に入っているのはアークリフと飛竜の谷。
 アークリフは全景も好きなのですが、神殿広場の光り加減も雰囲気が出て
いました。荘厳な宗教施設でありながら人影は少なく暗い。神人を閉じこめる檻
を感じられるいい絵です。
 飛竜の谷は強い風に雲が薄く鋭く流れているのが美しい。

 キャラクタもいい味出してる瞬間ってのはちゃんとある。ユウキは飛行機バカなんで、
飛行機のことになると周りが目に入らなくなるきらいがある。初シュミットガレージで
のアルフィナ置いてけぼりっぷりは上手いなと。こうなるだろうなぁ、こうなるよなって
納得できて、ユウキの一途さがよくわかるところでした。

 
 グランディア3の感想をまとめると、情報伝達部分がうまく機能していない
ために、多くのものが死んでいるといったところでしょうか。実に残念です。
 あれこれ文句を言いましたが、補完されることがあったら私は喜んでお金を
出します。話しやキャラは気に入っているのです。

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薫ルートクリア

 ・36回星雲賞の日本長編部門はARIELなんだ……All You Need Is Killが
持っていくのかと思っていたけどなぁ。ちなみに復活の地は次点です。

 メディア部門はプラネテスでした。万歳。次点はLoR。

 ・コミケカタログ届きました。表紙は米倉けんごさん。女子キャラが素敵。
 ところで皇国の守護者本はどこ探したら見つかりますか。サークルは
あるんだろうか……

 

ロストチャイルド

 ああ、やっとだ。やっとここまできたよ。05年末発売予定を信じていいんだな。
というか信じさせてくれ(笑) 

 つうこってサイトがリニューアルしました。
 で、ロスチャ年末発売告知と新ムービー&戦闘ダイジェストが追加と
なっています。発売日決定告知だったらもっと盛り上がったんだけどな。
 開発中止はないというコメントが一番ホッとした。これで待っていればいつかは
出るってことなので、あとはのんびり待つとします。

 デモムービーでがっちりほもほもしいシーンがあるのですが、大野は心が
女だという設定だったような気がする。草薙のおっさんは利用しているだけっ
ぽいしなぁ。

 とりあえず発売して、遊んで面白いことが重要だ。楽しみにしてよう。

 

つよきす

 スタッフ日記になんでまともっぽい画像出してくるか。
腐女子も楽しめますだそうですよ。

 ネタですけども(笑)

 
 

薫ルート終了

 薫ルートは年上の人ルートでした。学友よりも双七の周辺にいる大人が
でばる話し。そして刀子・トーニャルートで存在を忘れていた虎太郎先生が
大活躍でした。

 以下ネタバレのためリンクで隠します。

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刀子ルートクリア

 気がついたら映画「姑獲鳥の夏」は来週末公開という時期にきていた。

 阿修羅城の瞳は結局見にいかなかったんだけど、こちらは観ねばなぁ。
 TRPGやってたメンバーで観にいきたいよ。帰りの感想大会が面白そうでな。
しかしこの時期、みんなコミケ準備で死んでいるという罠。くぬー。

 

トッキュー!!

 ユリちゃんが兵悟の体をつーっと撫でるシーンがあって、ラブコメはまだ
続いているのかとのほほんと眺めていたら、真田が異動するっぽい展開に。
これでぱっかーんと目が覚めたよ。異動するのかよ!
 3隊目指してたヒヨコ二人は、真田と一緒に仕事することは叶わんのだろうか。
 嶋がなー、何かをぐっと飲み込んだ顔するんですよ。黙って一礼なんぞして
いて、嶋の心中は寂しさで一杯っぽい。
 なんだってこうみんな真田ラブなんだ。この人と一緒に仕事がしたいんだと
いうか、尊敬しているというか。
こういう関係が魅力的に見える漫画だ。

 ところで真田のスーツ姿見て、一瞬誰だかわかりませんでした(笑)
いつも特救隊の制服とかジャージだからな。

 < コメント返し>
 ・刀子ルートを終わらせました。長かったです。個人的にはトーニャルートより
色々とイベントがあることもあって楽しめました。
 もちろんトーニャはトーニャでいいところがたくさんあるのですけども。
 あやかしばん葉書はまだ出していません。ちゃんと全キャラクリアして、トータル
での評価を記入したいので。ただフルコンプまで頑張ると、締切に間に合わなさそう
なんですよね。とりあえずギリまでがんばってみようかと思っております。

 

あやかしびと

 黒箱エロゲでもないのに、変なところに選択肢が出たと思ったんだ。
(お察しください)
 
 刀子ルート終了。
 以下最終セーブ地点からのネタバレ感想なので、リンクで隠します。

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過去ログ