オズウェル→アレック→セルジュ→ヨハン→コリン→ティノ→クラウス→ルカ
の順番で進めています。
< オズウェル>
懐かない野生動物を懐柔するルートw
いわゆるツンデレキャラなんですが、デレた後デレっぱなしではないので
そこがいい。甘やかしがなく、エリカががんばっただけちゃんと認めてくれる
のがくすぐったいです。
ちなみにエリカで妄想してますとぶっこいたキャラ(笑)
完全アウェー状態で整備班に飛びこんだエリカにとって、トゥーフォンの
いい人っぷりがとくに光るルートで、唯一のトゥーフォン改心ルートでもある。
このルートが最初だったせいか、別ルートのトゥーフォンも憎めなくなった。
名前の元ネタは航空機メーカーのアグスタウェストランド社?
エンド後は由来よろしく、エリカと飛行機会社でもやるんだろうかと想像して
しまう。
< アレック>
風色一番の燃えルート。
こういう乙女ゲーがやりたかったんだよと大興奮。こんなのが2人目に出て
きたもんで、すっかり風色バカになる。
降りしきる雨の中、残骸に囲まれ血塗れで空へ慟哭するエースって絵が
出てきてバキューン。
エースが空へ戻るとき、最高の機体を用意するのが整備の私にできること
という決意にバキューン。
エリカが用意した、過去、ともに空を駆けた相棒(オオルリ)の改良型を
駆りライバルとのドッグファイトにバキューン。
バキューン=被弾音。
飛べないエースはただのオッサンだというところから、呪縛を振り切り再び
空へ上がるエースがかっこいいのなんのってもう。相棒呼びとかなんなんですか!
エリカ(主人公)も絶対泣かないという根性で見送っていい女ですよ!
エリカを連れて行けない理由ってのはごくまっとうだが、一番の本音はライバル
とのラストバトルにあるっていう身勝手さがたまらん。
あー負けた負けた、負けたとも、
燃えちまったんだよこのやろおおおおおお!!!!
堕ちたるエースに泣いて燃えて忙しかった。
なんかもー火がついちゃってたまらなくなりました。このやり場のない勢いを
どうしてくれるんだ(笑)
いやまぁ、アホゆえに補完が効いている部分は大きいと思うのですけど、
このシナリオが出た瞬間元はとった。
ちゃんとヒロイック部分は残してあって、「俺には女神がついてるからな」とか
言いやがります。くそーかっけぇ!
つうかわたし、「全装甲板未装着? パイロット、相当の腕利きですね」という
セリフにときめいたダメ(中二病)具合。
元エースって出てきたときは「おまえがかー!」て言っていた。
いやもう、想像もしてなかったです。階級の低さから何かはあるだろうと思って
いたけれど、よもやのユクトランド元エース。
普段は「まぁまぁのアレックさん」なのに。人をなだめるのが上手いよな。
アレックの若いときの写真ポーズは、若いときの痛々しさをわかりやすく
表現したスタッフの心遣いだと思われます(笑)
名前の元ネタはフィンランド空軍のエイノ・イルマリ・ユーティライネン?
< セルジュ>
中盤がヨハンよりに展開するので個別ルートはどうなるのかとさっぱり
読めなかったが、痛々しさ満載のスーパーハラハラルートだった。
何かを盲信して自分を駆り立てていないと生きていけない、周りが見えて
おらず何をやっても空回りしてしまう。少々ヤンデレ気味。
そんなセルジュが痛々しくも心配でたまらないエリカがいるわけで、
自分の気持ちとシンクロしてました。
セルジュをいらつくとみるか痛々しいと見るかで評価が変わってきそう。
こいつがパイロットになると言い出したときは「おまえも乗るのかよ!」と
つっこんだ。まさかこんな展開になろうとは……
名前の元ネタはフランス空軍のルネ・フォンク?
< ヨハン>
ロミオとジュリエットルート。
なにかしら隠しているキャラだとは思っていたが、まさか敵国の、しかも
エースパイロットだとは思ってもいなかったよグリュンフォイエル!
ヨハンよお前もか(エース的な意味で)。
こいつとヨハンの中盤ルートが一番面白い中盤でした。そしてなんちゃって
軍隊臭が強いルートでもある……
が、アレックとの邂逅からヨハンの正体ばれまでの、一連のシーンの緊迫感は
とてもよかった。
ヨハンもエリカもお互い以外の全てを捨ててしまうエンドなわけだが、納得は
できるエンド。お互いを得るためには何かを捨てねばならないのですよ。
このルートのエリカは仕事よりも恋愛に目が向いているし、ヨハンも飛ぶこと
へのこだわりや何故に戦うのかとか持ってない人だからな。
飛行機を降りることへの抵抗がないというか。同じエースでもアレックとの
対比が出ていて面白かったです。
小シュレス主義リーダーのデザインはがっかりポイントでした。
あれ別ゲームの没キャラかなにかか? 服装が世界かた浮きすぎだ。
このルートでは顔見知り同士の殺し合いになるため、パイロットの葛藤が
見て取れます。そこいらのセリフ回しがやたらかっこいい。
あとコリンが飛行機の性能差を、工夫と技術と根性で覆すという燃え展開も。
ヨハンルートなのにコリン空戦見せ場があるのはこれいかに(笑)
後々あのターンはグレイディーアターンと呼ばれるのかと妄想。
こいつにはエリカ押し倒しイベントというえろすの気配があり、あり……
ちょ、だめえええええええ!!! これ全年齢だからー! ストップストップー!
うおー殿下グッジョブちょうぐっじょぶ! あっぶねえぇええええ。なんか
キラキラしたもんが一気に生臭くなるところだったぜフー。
というモニタの前で大騒ぎな状態になった(笑)
ヨハンは天然素直直球系すぎやでw ある意味無敵のひと。
名前の元ネタはドイツ空軍のエリッヒ・レーヴェンハルト?
< コリン>
乙女ゲーには必ずひとりいる女に手が早い軟派系キャラ。
なんだけど、実際プレイしてみると女ネタでいじられるギャグっぽい扱いで、
なによりもびっくりするぐらいいい男でした。これは良い意味で裏切られたな。
人の気持ちがわかって仲間への気配り抜群のいい先輩。フォローが上手い。
己の立ち位置をよく理解しているし周りもよく見えている。飛ぶことへの矜持も
信念も芯も根性も技術もある。普段ヘラヘラしていてもやるときはやる男。
悔しいがこいつはかっこいいと言わざるを得ない。
なによりもエリカにウェディングドレス贈呈プロポっといて、作業着のエリカが
一番美しいとのたまったのには参りました。こんなん言われたらときめいて
まうやろーがああああああ!!! 仕事をも認められたら抵抗できんなマジで。
アリサ大活躍ルートでもある。
コリンのお目付役ではなく保険ちゅうのは、コリンがだめでもアリサを
動かそうという、親父様の政治的おっかなさが出ているということで
いいんだろうか?
作中唯一出撃前にエリカと思い出を作ったキャラで、まさかの朝チュンに
コーヒー吹いたわ。
はいはい、エリカの声がかすれてんのは寝起きっつーよりお前のせいな。
はいはい。
名前の元ネタはイギリス空軍のコリン・フォークランド・グレイ?
このキャラはちょっとはっきりしないな。
< クラウス>
エリカのDNAには超年上好きが刷り込まれているのが発覚するルート。
私は知った。手の甲へのキスにどれだけ強大な破壊力が秘められて
いるかをな。
どのキャラもチッスシーンはあったので副司令はどうなるのかと思っていたが、
子供のころから知っている、あの時見守っていた娘ではなく、1人の女として
騎士のキスされてローリング床。しかも上目遣い。
なんなのこれ。死ぬかと思ったw
遠い日、エリカに渡されたウサギのぬいぐるみをずっと大切に持ってたとか
もうね。そりゃ好きなものウサギって答えるよなー。
そしてそれがユクトランドの空に散った瞬間、副司令の行き先が見えて
しまった。
風色はユーザーの反応を恐れずによくこのラストを書いたよ。暖かくて
まぶしくて、あんまりにも綺麗なものだから儚い。
副司令の意志をつぎ空軍設立に奔走したエリカが、夫のことを聞かれると
笑ったというのが苦しくて苦しくて。
このシナリオは風色サーフを象徴するシナリオだと思います。スタッフに敬礼。
このルートではトゥーフォンの内通者っぷりが最高潮に達するのだが、
副司令がエリカを庇い銃を向けるシーンで描かれているのはモーゼル。
ユクトランドの配給銃はモーゼルなんだと思ったら、限定版特典ドラマCDで
副司令の持ち出しときた。おっさん、いい趣味してるな。
名前の元ネタはドイツ空軍のエルンスト・ウーデット?
< ティノ>
隠しキャラがティノさんとかって、スタッフはどこまでキャラ平均年齢を
上げる気なんだ(笑) ティノさん41歳。
隠しキャラがあったのにも驚いたがその経歴がまたふざけてます。
ルブジェロナ王国の極秘殺人機械部隊出身とかっておいー。
まさかインビジブルナイン@パンプキン・シザーズとのルートがあるとは
思わなかったわ。
ティノさんルートはエリカ視点でのみ語られるのではなく、どちらかというと
ティノさんから見たエリカが描かれるルートでした。
感情がなかった自分に強い喜怒哀楽を感じさせてくれると、エリカを
まぶしそうにみる視線が暖かいです。
フォンク亭のサラ姉ちゃんとデキてるのかと思ってたのは秘密だ。
< ルカ>
逆ローマの休日ルート。
アレックにヨハンにクラウスと、風色キャラは隠し事が多いので、そりゃ
スタッフもネタバレに気遣って宣伝するよなーとつくづく思った。
発売前にはまったく予想もされてなかったよ、ルカがユクトランドの
第3王子とかって。
4人兄妹で自分だけが何も持ってないと、己のありようと居場所に苦しむ
王子の王宮飛び出しシナリオなんですが、我が儘に感じるよりも、何かを
手にしようともがくルカを応援したくなるシナリオ運びでした。
夜間哨戒でのオオルリ二人乗りイベントで泣いてもうた。
エリカがカレルヴォ殿下って語りかけはじめて涙腺決壊。エリカが王宮に
戻ってと、飛行機を戦争の道具にしない世界をルカなら作れるよって、
そのためなら私はなんだってする、できると語るシーンがたまらんかった。
女の子にお願いされちゃったら断れないよなぁ。ここで覚悟を決めるルカが
男の子していて、2人ならどこまででも飛んでいけてしまいそうな感じが
もう飛行機!風色!って印象で好きだー。
そんなグっくる告白シーンをかましておいて、ルカエンドは実にシビアな
わけですが。
映画で休暇の終わった王女が宮廷へ戻ったように、王子は王冠を抱きに
王宮へと帰還する。ここで脳天気に平民とくっついちゃいました、とかやらん
あたりが風色だよなぁ。
切なさがあるんだけど、私は案外、上手く行くんじゃないかという気が
している。
ルカはジト目の立ち絵がいい味だしてます。「こいつほんとしょうもねぇ」という
気持ちを体現していて、珠玉のデキだと思った(笑)
名前の元ネタはイタリア空軍機の愛称なのか、それとも紅の豚なのか。
ルカ・フォルゴーレは偽名だから、実在のエースからは取らなかったのだろうか。
< エリカ>
良主人公。乙女に限らずこういったゲームの主人公は個性があっても印象が
薄いのですが、エリカはそうでもなかったな。
入隊して四面楚歌の中、挫けそうになっても己の力で居場所を切り開いて
いくだけの力がある。やるべきことを理解していてちゃんと行動する、できる。
笑うときは笑う、泣くときは泣くができる本当にいいキャラです。
行動にもにょもにょしないんですよね。へんに感情的でもないですし。
名前の元ネタは航空機メーカーのアレーニア・アエロナウティカ社?
オズウェルとエリカは整備士よろしく、航空機メーカーから引っ張ってきている
としたら気が利いてる。
< その他のみなさん>
どのキャラにもまんべんなく見せ場があって、しかもかっこいいという
ステキ配置。
司令の「我々が何に賭けたのか、あなたにはわからない」というセリフが
かっちょよくて最高でした。この人の射撃の腕前はホームクアイレベルです。
フレドリク殿下と司令はマジでおっかない人だ。皇女はおっかない人予備軍。
ドゥニ、フランツの既婚者コンビはオズウェルルートでとんでもない目に
遭うんだが、既婚者だからこそかっこいいシーンでした。
ドゥニさんはあれだよ。トラックの下からキャリーで這い出てくるのは、
パンツ見るの狙ってんだよな……オッサン万歳!
親方の「国は裏切れても、いい仲間といい女を裏切ることができる男はいねぇ」
発言もかっこよかったなぁ。
カレンとトゥーフォンの幼馴染みコンビは、デキ上がってからのふたりを
見てみたかった。内通者であること以外はトゥーフォンはめっちゃいいヤツ
だからな。
ルートによっては内通者バレしないトゥーフォンですが、別部隊に移動
とかってあれ、銃殺されてんだろうなと解釈。
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