※ネタバレしています。ネタバレ部分は隠していますので反転して
お読み下さい。
空の軌跡3rd終了。
ラストダンジョンを1からやり直すはめになったものの無事クリアいたし
ました。
面白かったんじゃあああああ!!!
熱中度は前作2本より上だったと思う。毎日ちょっとだけでも進めていた。
なんかこー引きが強いんですよ。先を知りたくなるのでついつい起動して
しまう。
しかしこの引きの強さもFC・SCの前作2本があってのもの。3rdは主人公が
エステルからケビンに変わり、そして基本的にファンディスクです。
ええ、ファンディスク。FD。前作の続きではなく別キャラ視点で福音計画
その後に起こった出来事を描いたもの。そこのところに気がつかないで
完全新作だと思って遊ぶと痛い目にあう。
あと自作へのネタフリがされているそうですよ。
ケビンの話を主軸にダンジョン内に置かれている扉を開くことによって、
FCSCで活躍したキャラたちのその後だったり過去の一コマだったりを
チラ見することができます。ショートストーリーが楽しめるってわけですね。
ちょっと暴走しているような話もあったりと同人誌的なところも。
私は楽しめました。FCSCでキャラを把握したところに小話が挿入されたわけで、
後付設定と思われるところもあれど綺麗にはまっており、キャラへの愛着が
より強くなってもた。福音計画事件のあとキャラたちが辿るであろうそれぞれの
道が垣間見えて想像がふくらみます。こんなドラマがありそう、あったんだと
思えたことは収穫だったな。
この小話込みで私の中で軌跡キャラが立ったんだと思う。いま「星の在り処」
を聞くと泣きそうになるんだよ(笑) FCSCのときはそうでもなかったのにな。
ただこのショートストーリーの差し込み方はどうなんだ。
話を見ることができるポイントに行ったら見ることができますよという状態で
置かれていて、何の工夫もない。ちょっともったいないかな。
前作とはちがってダンジョンゲーム。ひたすらに探索を繰り返していくわけで、
そのへん苦手な人には辛そうだ。
ダンジョンゲームではあるものの、いくら進めても終わりが見えてこない
という疲労感はない。軌跡シリーズはどれも適度な広さで、私には丁度
よかったです。ストレスなかった。
ラストダンジョンの音の演出が好きです。今までもそうだったのかもしれ
ませんが、ここにきて初めて気がついた。
ラスダンは戦闘用のBGMがないんですね。ダンジョンBGMのままバトルin
するわけで、これがえれー燃えるんですよ!
3rdは音楽が本当によくてアレンジ曲もどれもかっこいい。サントラ買って
戦闘まわりの音楽をリピートしまくり。あまりにもかっこよすすぎて聞いている
とテンション上がって危険だ(笑)
ダンジョンは上手いこと作ってあって前作までのマップデータをもりもりと
使い回し。もちろん新データもあるのですが、前作と同じダンジョン(多少工夫
されています)に潜るのと新マップが半々ぐらいの印象です。
新しい話もついていてキャラも新規ボイス収録、新キャラあのキャラが使えます、
パーティ組めます的特典はあるものの、描き直されているわけではないので
基本使い回しですな。そういうことを考えると7980円という値段はちょっと
高いかもしれんね。
かんじんなのは楽しめたかどうかってところなんだけれど。
私は値段分きっちり楽しんでしまったというか、個人的には3rdが一番
引きが強かったかもしれない。
戦闘もストーリー上固定メンバーでの出撃はあるものの、パーティメンバーの
組み替えは前作より自由でそのへんがとても楽しかった。
おまえ発売前はめんどくせぇとか言ってつっこまれていなかったか? ってもん
なんですが、すいません、わたくしが間違っておりました(笑)
チェインクラフトの使い勝手とか色々考えたり、このキャラにこのクォーツは
つけさせとうない! とか楽しみまくった。
ダンジョンゲーなのに潜るのが苦痛でない。FC・SCのときは「またここに
潜るのかよ」とぐったりもしたんですが、同じマップを使っているのにこの差は
なんだ。
あれか、FCSCでのデータの使い回しに慣れてきたってことなのか?(笑)
FC・SC・3rdそれぞれにいいところがあるので甲乙つけがたいし、冒頭でも
述べましたが前作あっての3rdなんですよ。キャラたちへの愛着がわいた上で
楽しいゲームになっているんです。
SCではよくわからない目立たない兄ちゃんだったケビンが3rdで主役に
抜擢され化けたなぁと。軌跡の男性キャラは過去に女がらみの事件があり
やさぐれるというキャラが多いのですが、ご多分にもれずケビンもそんな
かんじでした。
トラウマ強すぎて古代遺産が反応し、妄想ワールド展開でアラ大変!
つうのが身も蓋もないあらすじだと思うな!(笑)
いやでも、女難の強烈さはケビンが群を抜いてんで。
実母はいいヤンデレママンだったらしく、ケビンを道連れに親子心中ですよ。
そんな自分を救った姉妹の姉はどうみてもケビンの初恋です。憧れでも
あった彼女の背中を追いかけたものの、自分が暴走した果てに手にかけて
しまうというにっちもさっちもいかない状態に。これはグレる(笑)
いつもはヘラヘラと笑って人当たり良さそうに取り繕いつつも、笑顔の下
ではやさぐれてつっぱって泣いてるってどんだけへたれなんだお前は。
そんなあんたを見てらんないと女に言われちゃうあたり、おいちゃんは
ニヤニヤが止まりませんよ!
こういうヘタレが覚悟完了する話ということもあって燃えたなー。
キャラの年齢設定のせいもあってか覚悟完了といっても適度に力が抜けて
いていい。
リースと一緒にからむイベントはリースの啖呵切りもあってか盛り上がり
まくりでした。
リースとの関係は相棒で家族ってところでいいんだろうか。そのへん
ちょっともったいない気もするけれど、トラウマの一因はリースのお姉さん
だものな。ルフィナはケビンの姉であり母であり憧れであり、そして初恋の
人なんだろう。この人との決着をつけないとケビンは前へと進めんのですよ。
リースは閉鎖空間ということもあってか腹ぺこ設定が活かしきれずに
いたなぁと。各地を回るような話だったら自然な出番があったろうに。
彼女はもっとあれこれいろんなシーンを見たかった。
話に関わるイベント意外のいろんな表情(顔グラフィックという意味ではなく)、
会話を楽しみたかったよ。3rdの会話から見て取れるリースの印象は
ガチガチの聖職者っぽくてですね。まぁ回りがゆるい人たちだからそう見える
のかもしれんが(笑) そこをつつくような話を見てみたいなと。
このふたりを含むことの顛末はホロリときた。お姉ちゃんはやっぱり
お姉ちゃんだったんだなぁと。いま生きている者として地に足着けて歩いて
いきますと言えたのはいいね。
リースをケビンにとって女性として描いてしまうとこのシーンがちょっと
淫靡なかんじになってしまうので、家族で正解なんだろう。
二人で一緒に、というのはとても好きなシーンです。リースはかわいいし
ケビンもかっこよかった。このふたりは煉獄イベントも好きだな。
いじめぬかれるケビンとそれに寄り添うリースには萌えた萌えた。
家族で相棒でもそれ以上でもどんとこい。デコピンのポコっていうSEもいいね。
ショートストーリーはエステル&ヨシュア幼少期とレン過去、リシャールの
ものが印象に残っています。
ヨシュエス話は「伝説のアレ」の大きさにつっこまずにはいられない。
大きすぎるだろアレ……もう虫じゃないから!(笑)
レン過去はSCから匂わされている話をきっぱりはっきりと書きやがり
まして、ファルコムやりやがったなと。幼児淫売宿に両親の手で身売りされ、
環境に適応するために、適応してしまったために病んでいくというのは
あまりに重い。
ただレンの年頃の子供が執行者という立場にいるためにはそれ相応の
背景が必要ではあると思う。設定的には間違ってはいないんだが……
過去話を見たときの感想は日記で書いたとおりです。
エンディングを観たところちょっと希望が見えたかな。レンとヨシュエスの
くだりで号泣ですよ奥さん。
あそこでエステルを泣かせるのはずるいだろー。気持ちシンクロしまくり
でした。
リシャールはFCでは人間としてのラスボスで、SCではちらっと
現れてはおいしいところをかっさらっていくキャラでした。
3rdで登場したときも「このキャラが使えます担当要員」という印象でしか
なかったのですが、ショートストーリーで静かでえっれえ熱いドラマを見せて
くれやがりましたもんで、パーンと株が急上昇。こちらの感想も日記を参照
していただきたい。
相変わらずたまねぎ頭で仰々しいセリフをはく面白(元)軍人なんだが、
この小話でリシャールの背負ったドラマに気がつきましてお気に入りキャラに。
FCオープニングムービーのワイングラスは今となってはとんでも映像だな。
ワイングラス(笑)
この人は親父越え担当キャラなのかもしれないなと。主役が娘だったぶん、
偉大な親父というか先輩(上司)をもったが故に迷走するという息子役。
キャラ性能はちょっとぶっ飛んでいるレベルでバランスが崩れているんじゃ
ないかと思うのですが、FC事件のラスボス&キャラ設定を考えればキャラ勝ち
させないとおかしくはある。弱いと納得……というか説得力がなくなる。
このちょっとおかしいぐらいの性能はPSP版では修正され弱体化の予感。
忘れちゃなんねぇのは鉄血宰相オズボーンがらみのショートストーリーと
結社側から見た福音計画のその後かと。
鉄血宰相がらみの話はオリビエがいかに無謀なことをしているのかが
わかる内容で、宰相の怪物っぷりがよくわかるエピソードでした。
そんな怪物にオリビエがアホパワーで立ち向かうという、かなり燃える
展開に。このエピソードを見たときはあまりの熱さに本編よりこっちの続きが
見たくなった(笑) 見たときの感想はこちら。
オリビエを含めて3rdは男性キャラの株が上がったなぁ。
ところでEDであったオリビエのシェラザードスカウトってのは、やっぱ
そのーあれですか? エレボニアに来ないか=嫁に来ないかってこと
なんでしょうか。あんたら……!
結社側の結末は新鮮でした。悪役たちがどのようにして事件後生き延びた
のかを描いたゲームは多くはあるまい。こんな会話をしながら脱出したのかー
と興味深く楽しみましたよ。
ここでは結社の使徒連中(白面クラスのメンバー)を垣間見ることができて、
今後この設定を使って物語が展開していくのなら覚えておくと大吉みたいな。
レーヴェを越える剣鬼がいたり十三工房のおやびんがいたりといずれも魔人
ぞろいなんだが、もう魔人というより人をやめちゃっている感がある(笑)
FC・SC・3rdと初ファルコムゲーでこないないい夢を見させてもらって大満足。
FCとSCはあわせてひとつの話なので2本遊ばないとだめだが、3rdは外伝
なので遊ばずとも支障はありません。が、前作やってたら遊びたくなるわな。
しかしながらどうもラスト回りでプレイにおけるトラブルが起きるな。
SCでは4人パーティのところ3人で撃破するはめになり、今回はラスダン
やり直しか。
ええ、ええ、やり直したんですよラストダンジョンを。装備品の変更が
できないって知らなくてね、うん……こうも続けてトラブルが起きるって
なにかあんのか軌跡は(笑)
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