カテゴリー ‘ 漫画

今月のあんだろ

 ◆あんだろの長くもない感想を書くのに3日くらいかかった。
 今までよりもさらにペースが落ちるとか自分でもがっくりだよ。
 軍バル感想とかどうなるのか想像もつかないな。


 

今月のあんだろ

 引き続き過去編。
 アーサーの身に覚えのない子供を身籠もったアンナがいよいよ出産、という話し。

 アンナの不義発覚によりそれまで「いい人」の顔ばかり見えていたアーサーの、
黒い部分が見えているのだけど、この段階までくると沸き立つような憎しみや
怒りではなく、感情が凍えちゃってるのなぁ。
 産まれてきたグレゴリーに可愛い早く成長してと愛でながら、「誰を殺せばいい
のか教えておくれ」だもんな。成長していけば種の特徴が出るからの発言ですよ。
 このへんを見ると現在のアーサーが見せる顔に納得してしまう。静かにどこか
狂気すら孕んだ顔を見せることがあるけれど、このころに培われたものなんだなーと。

 今話のMVPはアンナ。
 過去編になってからというもの、アーサー視点から見たアンナが語られており
株が急降下しまくっているんですが、お産直後の言動とはいえ株価ストップ安を
あっさり乗り越えるすごいのがきましたよ。

 アンナに対しての感情が凍えつつあるアーサーですら、一瞬なにが起こったのか
理解できなかったもんなぁ。メスの獣を思い出した。
 単行本派の方の感想がすごい楽しみになりました。7巻の引きもすごかったん
ですけど8巻もご期待くださいですよ。

 comicスピカ最新号のご案内 | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS

 こうやってみるとグレゴリーは色々と抱えた子だな。
 生まれ落ちた瞬間に両親から死を願われ、運が良くて生き延びたようなもんだ。
うっかりしてたらこのキャラいなかったかも、なんていう展開でした。

ヤマテラス・コード1話感想

 ◆軍バル4巻限定版はネット通販で買おうと思うと現時点では難しいのですが、
ちょっと大きめでそこそこ漫画が充実している店舗に行けばちゃんとあるかと
思うんだよなぁ。

 遭遇難易度が高い書店用ポスターですが、公式サイトで写真が公開になっています。

 - C子とA子の新人編集者日記 | web@バンチ

 これですよこれ!
 手前のバルツァーは表紙絵の流用なのですが、背後にいる生徒4人は描き下ろし
みたいなんですよね。
 こういうポスターだったのかー。拝めてよかったです。


 ◆ジャンプ改を買ったところBTOOOMの井上淳哉新連載と予告があって驚いた。
 漫画家はあちこちで仕事をするもんですが大丈夫か@バンチよ。
 集英社には青稀シンさんも行っちゃったしなぁ。

 
 

ヤマテラス・コード

 ジャンプ改1月号より集中連載開始の中島三千恒さん作画「ヤマテラス・コード」を
読んでみました。

 コミックナタリー – 長崎尚志×中島三千恒の古代冒険譚、ジャンプ改で始動

 カラー3ページありで絵柄は軍バル風ですが、舞台設定が現代なのでものすごく
違和感を覚えるしまつ(笑) 中島さんの仕事は歴史物しかしらないからなぁ。
 原作つきでどの程度までシナリオ段階での決まりごとがあるのかはわかりませんが、
軍バル連載開始当時のすべったコマ割りを感じました。つなぎが悪いというか。
 トンデモ古文書を狙った伝奇探偵漫画といったところなんですが、面白いか面白くない
かは1話ということもあり現時点ではなんとも言えないところ。

 ただキャラクターに関してはなんといっても女の子がちゃんとかわいい。
そして主人公よりも腕っ節が強い。 
 主人公の日向はその筋については頭はきれるけれどちょっとアホっぽく、荒事に
関してはへっぴり腰のようです。ただここでもワルな顔は輝いてますね(笑)

 集中連載とのことなので単行本1、2巻とかそのくらいで連載が終わるんじゃない
かなーとにらんでいます。
 
 

B00AEAZKZG ジャンプ改 2013年 01月号 [雑誌]
集英社 2012-12-10

by G-Tools




 <コメント返し>
 >コメント返し不要です。
 私も近場に語れる人がおらずやりとりできるのが楽しいので、返信不用とのことでしたが
させてください。
 どこで言い間違いしてるのかと調べてみたら、キメコマで言い間違いしてるんですね。
よりによってここかよと笑ってしまいました。

「ボールルームへようこそ」が激熱

 ※2012/11/30追記

 ◆「大砲とスタンプ」の2巻も12月に出るそうで。
 発売日は12月21日となってますね。楽しみだなー。

 
 ◆今月のcomicスピカは「Under the Rose」はお休みです。
 あんだろ休載ですがいいタイミングでライアーの「黄雷のガクトゥーン」応援イラストに
船戸明里さんが登場なさってます。

 ライアーソフトウェブページ

 ※イラストはガクトゥーンオフィシャルブログ内で公開になっていますが、日替わり更新
なのですでに引っ込められています。

 公開されたイラストは後々商品化されると告知が出ていますので、気になる方は
チェックですよ!
 これ以外にもガストカレンダーの仕事をしてたりと、色々と仕事してるなぁ。
 12/28ごろ発売のcomicスピカには掲載告知が出ていました。
 
 ※2012/11/30追記
 あんだろ申込者全員サービスについて、発送遅延の告知が出ました。

 comicスピカ編集部ブログ

 おい、おい……なんですかこの表紙絵は。妄想した「もしXXだったら」なネタじゃ
ないですか!!!!!!
 のんびり待ってればいずれ届くなんて思っていたんですが、早く手元に届いてほしく
なってしまった。我慢ならん!


 ◆あんだろの載っていないスピカでも「ハニースウィートキッチン」が面白いので
電子版を購入ですよ。


 ◆早川書房がなんぞキャンペーンをやっていて書店で棚に面置き(というのかな?
表紙を向けて置いてあるやつ)のイチオシ本を並べてあった。
 そのまま流し見するつもりが「復活の地」が面置きされてて足が止まってしまった。
 コーナーには「この星の想像力、すべて。」という小冊子が置かれており、ページを
めくって1本目が「復活の地」という紹介具合でごきげんでございました。

 「復活の地」はいいよ。
 私にとって燃えと萌えが上手いこと詰まった最高の1冊です。

 

415030761X 復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)
小川 一水
早川書房 2004-06-10

by G-Tools



 復活の地読了。 | ENGINE

 復活の地2巻感想。 | ENGINE

 復活の地3巻感想。 | ENGINE

 当時の感想を読み返すと文章におちつきがなくて痛い。
 8年も前だもんなぁ。今でも大好きです。


 ◆4巻の告知も出たしアニメBTOOOM22日の放送あたりだと読んでたよってわけで
軍バル宣伝枠きたあああああ!!!!
 この日を待ってたよ!

 しかし18秒に1冊売れてるってコピーはどうなんだ。
 売れてんのかすごいのかそうでもないのかよくわからん(笑) 煙に巻かれたかんじ。

 ピックアップキャラはバルツァーはともかく、第二王子とリープクネヒトでひよこたちも
いるよ! と言いたくなるような選択だった。いや悪くはないけども。

 TV画面で軍バル絵が拝めるとか新鮮でした。


 

「ボールルームへようこそ」が熱い。

 漫画を買ったときに1話丸々試し読み広告が入っており、それを読んだら興味が
出て3巻まで一気買いしました。1話を全部読んだところ「これは」とピンときたので。
 こういう自分の直感には素直に従うことにしているわけで、軍バルとの出会いも
これでした。
 で、今回も直感を信じてよかったぜ! という結果に。

 

4063713296 ボールルームへようこそ(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
竹内 友
講談社 2012-05-17

by G-Tools



 「ボールルームへようこそ」は思い切り熱い社交ダンス競技漫画なんですよ!
思い切り、なんて上品な言葉では伝えきれない、クッソ熱いと言いたいです。
 社交ダンスいうけっしてメジャーではない競技を題材にしているのですが、ルールを
知らなくてもぐいぐい読めてしまいます。
 何も知らない内向的な少年が社交ダンスと出会い成長していくという、少年漫画の
王道パターン。
 そうです、「ボールルームへようこそ」は月間少年マガジンで連載されている、
れっきとした少年漫画なんです。
 最初お試し版を読んだときに題材から青年漫画だと思いこみ、ずっと青年誌の
単行本棚を探してしまいました。どうりで見つからないわけだ。ボールルームは
週刊少年漫画の単行本サイズですので、ワンピースとかマギとかの棚を見ないと
発見できません。
(しかし月マガの連載ラインナップは少年向きじゃないよな)

 少年漫画なんでちょっと都合よすぎじゃないか? と思うような展開もあるんですが
(主人公補正とか)、クッソ熱すぎてなんかもういいか!って気になってしまう。
 細かいことは気にならなくなってしまう、それだけ勢いがある漫画です。

 絵柄もその勢いを後押ししています。
 最初に青年漫画枠だと思ったのは題材もそうですが絵柄のせいもあったんですよね。
 著者の竹内さんは曽田正人さんや伊藤悠さんとなにかご関係が? と思うくらい
幻影が見えた。絵柄だけでなく勢いまで似ているもんだからちょっと驚きましたよ。
 まー絵の全部が似ているわけではないものの、嫌悪感を覚える方もいらっしゃる
かもなぁとは思います。

 下記サイトより試し読み可能ですが、会員登録しないと試読というほどの量すら
読めないという罠。ハードル高いですね……

 月刊少年マガジンWeb|ボールルームへようこそ|作品紹介|講談社コミックプラス

今月のあんだろ

 ◆「軍靴のバルツァー」単行本に特装版の予定があるという情報は出ていましたが、
どうやら決定したようですよ。

 



 なんでも歴史ミリタリ好きにもキャラファンにも楽しんでもらえそうなもののようで、
これぞ軍バルってかんじのおまけじゃーないですか! 楽しみすぎる!!!
 読者層の男女比は6:4なんだそうですが、ネットだと女の声って大きいんだなぁと
苦笑してしまうデータ。


 

今月のあんだろ

 読者プレゼントで直筆グリーティングカードの懸賞があります。
 直筆なんで抽選1名のみなんですがこれはほしいな!

 comicスピカ最新号のご案内 | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS

 今月はカラー扉絵とカラーコラムつき。
 コラムにはフィオナが描いてありびっくりしました。何年ぶりですか君は!
 連載10年だそうですが、コラム同様5周年くらいだと思ってました。10年も経ってる
んですね。10周年おめでとうございます!
 レイチェルとフィオナのツーショットなんですが、レイチェルがフィオナの先生だったら
いい関係を築けたのかもなぁと想像してしまいました。
 ifを見てみたくなるふたりです。

 引き続き過去編。
 前回はアーサーの種ではないアンナの懐妊というどえらい引きで終わっておりまして、
今月はその続き。かぶりついて読まずにはいられない場面です。

 お互い大人なので人前では騒がないふたりではあるものの、アーサーの取り繕いっぷり
にアンナは怖さとか嫌悪感を抱いたのかなーと思わせる描写。
 ただ一人きりになるとさすがのポジティブアーサーもノックダウンのようで、自分は
いったいなんなんだろうと、裏切られた虚しさで無表情ですよ。
 それでも周りの親戚や家族、使用人を含む他人は喜んでくれているわけで、
人前で喜び以外の感情を見せられない。
 間男された旦那で激高しないタイプはこんな状態になりそうだなーと思わされて
しまう描写です。納得できてしまった。

 さすがにこれはスルーできないとふたりで話し合いの場をもぎとったアーサーでしたが、
アンナとの会話はかみ合っていないというか、おまえ娼婦を旦那にあてがって
二度と子供産むのも夫婦生活もつのもごめんってブチぎれしておいて(過去編では
描かれていませんが、ウィリアム出産後にあったよな?)、子供産まないと
私の立場がないとかなに言ってんの? てな感じなんですが。

 いいかげんアーサーもアンナに見切りをつけろよという気になってきているので、
自分がアンナ見捨てたら彼女は可哀想だという感覚には同意できなかったなぁ。
 ただ離婚しない理由のひとつにアーサーの人として暗いところが出てきてドキっと
してしまった。可哀想だというよりこっちが本命なのかなと。
 アンナより相手の男に矛先が向けられるのはよくわからん。相手の男よりアンナが
だめだろ……アーサーの性格がそうだからなのか当時の男性の感覚がそうなんだろうか。
 読者視点ではアンナが他の男に喜んで抱かれたとは想像がつかないので、
なにか事情がありそうだなーとは思うのだけれども。
 この事情が先に述べた「私の立場が」だったらずっこけコントしてしまうがなw

 これだけ「この女はだめだ」と思うアンナなのに、冬の物語ではそれなりにまともな
奥さまに見えるんだからあんだろはすごいよな……と、過去編に入ってからは
つくづく思います。世界とは視点によってかようにも景色を変えるのだと。
 
 来月予告にUnder the Roseの名前がないのでお休みでしょうか。
 お休みならば残念ですが全サ小冊子製作も進んでいるようなので、そちらも楽しみです。

今月のあんだろ

 ◆「軍靴のバルツァー」4巻に例の特別編娼館話が収録される予定があるとのこと。

 テーブルが戦場 – 編集長ブログ | web@バンチ

 あくまで予定なので変更もありえるわけだが、単行本派の方はとりあえず冬まで
待ってみると大吉なんじゃなかろうか。


 ◆「華ヤカ哉、我ガ一族」の漫画版てこのweb雑誌でやるみたいですね。

 コミックナタリー – COMICメテオの兄妹誌10月に創刊、WEBマンガ誌ポラリス

 web雑誌でありがたい。書店に買いに行かなくてもすむ & 雑誌で場所も取らない。


 ◆今月のcomicスピカにはマキヒロチさん(@バンチでティファニー描いてる方)が
1ページコラムを描いてらしたんですが、これがティファニーな内容で一瞬どちらの
雑誌を読んでいるのかわからなくなった(笑)


 

今月のあんだろ

 電子書籍版のcomicスピカにはアンケート提出権がついていないので、今回から
雑誌版を買うつもりでいましたが(電子版にもアンケ権つけての要望は出した)、
本屋で見つからず我慢できずに電子版を買ってもうた……
 Under the Rose読みたさに負けた。

 comicスピカ最新号のご案内 | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS

 引き続き過去編です。
 モルゴース姉ちゃんの旦那が亡くなったことと二度目の流産はこの時期だったんだな。
 この時代の貴族の結婚なので現代と同じような感覚で見てはいけないのだろうけれど、
モルゴースと旦那は悪くはない夫婦関係を築けていたんじゃないかなーと思われる
描写でした。
 この時代の奥さんは子供をもうけられなければ寡婦になったとたん、なんの手当てもなく
放り出されちゃうのかな? 義弟がまともそうな人でよかったと、この時のモルゴースを
見てると心底感じる。
 実の弟であるアーサーの視点から見ているからでもあるのでしょうが、痛々しくて
見てるこっちも悲しくなってきたんですよ。その後ウィリアムを抱きかかえるモルゴースを
見てると、がんばれって気持ちになってしまいます。

 まぁ「あんなん」なっちゃうんですけども。

 どういう気持ちの変化があって「ああ」なるんだ……
 過去編現時点でのモルゴースはごく普通のお姉さんでなぁ。

 アンナはいよいよウィリアムを産むことになり、ここでだいぶ消耗するんですよね。
 出産後のアンナの顔はかなりやつれていて、相当しんどかったことが見てとれます。
 この出産にあたってのアーサーの心うちが描写されているのですが、推測どおり
繋がりを持った人に置いていかれる(死別する)ことへの恐怖心があるみたいです。
 繋がりを持っていられるのならば憎まれようが家族になれなかろうがかまわんという
切羽詰まった理屈。
 これがあるからアーサーはアンナを切れないのかもしれないなぁ。
 ただこの心うちの独白には見て見ぬ振りをしているアーサーがいた。
 アンナがなぜ子供と自分を拒絶するのかという、アンナの本音の部分に怖くて
触れられなくなってるんだよね。
 「いつか、時間が経てば今よりはいい関係になれるかも」という希望を持ちつつも
(ここも若干現実逃避の可能性が、)すでにかりそめの関係でもいいって思いつつある
気配がする……

 もうアルバートとか3、4歳(ぐらいでいいのかな?)にして母親については
「もういいよお父様」のセリフですよ。
 別エピソードでも描かれたシーンなのでさらっと流されてますが、父親としてはかなり
効いたんじゃないでしょうか。

 そこにターニングポイントがやってきました。
 死別を恐れるあまりアンナと夫婦関係を持てなくなったアーサーなのに、ウィリアム
誕生後1、2年(たぶん)してアンナご懐妊の速報がやってきましたよー!
 この時のアンナとアーサーの表情がなぁ。アンナはわかりやすい「やべぇ」という
顔をしているのですが、アーサーは無表情。ただ健康的な顔ではない。
 こういったシーンで無表情と描写するのはよくある手法でしょうが、その前段階で
自覚したくないもののあきらめつつあるんじゃないか、という感想を持っている私には、
この無表情に心が死につつある音が聞こえてしまってなぁ。

 まぁこの先どんな展開になるのかわかりませんが、次回が気になって気になって
しかたのない引きでした。どーすんのよこれ……ものすごい破綻の足音ですよ。

 次回は巻中カラーがあるらしく、どんな絵がくるのか楽しみ。
 いつもの扉絵みたいなのだったら嬉しいなぁ。カラーイラストになってるのは
息子世代メインキャラばかりなので、たまには違うものも拝みたい。

過去ログ