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軍靴のバルツァー4巻特典公開&ケモノガリ5感想

 ◆「軍靴のバルツァー」4巻特装版には軍人手帳なるおまけがついてくるとは告知
されていましたが、その全貌が明らかになりました。

 軍人手帳。 – 編集長ブログ | web@バンチ

 想像していたものより本格的なのがきたなおい。
 バルツァーのプロフィールなどが掲載されている2013年度版手帳というところなのですが、
これもしかしてモデル当時のドッグタグ的ものなんだろうか……と思って軽く検索したら、
ドッグタグ(認識票)の導入て1870年代にプロイセンが始めたって出てきたんですが(笑)
 それはともかくこの手帳内の記述はフルドイツ語だそうです。

 解析斑! 解析斑を呼べ!

 と言いたくなるな(笑)
 ああしかしキャラプロフィールか……内容は軍歴とか受勲歴とかがあるみたいなんで
そのへんは雰囲気あるんですけど、この手のキャラ設定てんこもりは想像の余地が
なくなってしまってやや残念な気持ちもある。もちろん見たら見たで面白くはあるん
ですが、うーん。

 とか思ってたら、リアル軍人手帳兵役手帳にも家族構成などの項目があるそうで。
 ええええええ?! リアルにあんのか! って驚きました。知らない世界だ。

 4巻発売にあわせて応援団書店が結成されるほか(ここでの特典がおいしすぎる。
私のかわりに軍バル応援団書店で4巻買ってポスカもらって店内写真をとってきて
くれるアルバイトを雇いたい……お金出すからぁぁあぁああ!)、初回特典に描き下ろし
しおりがついて(限定版通常版関係ないとのこと)、そして3巻未収録だった

 バルツァー顧問娼館へ魂の洗濯へ行く! の巻

 が収録されるそうです。
 ぜひぜひ単行本派の方の感想が聞きたい。

 あといつもの店舗別特典ペーパーを用意しているそう。
 リンク先の編集長ブログでは4巻表紙トリミング版がちらっと公開されています。
 いままでキリリ系やら牧歌系やらの表紙でしたが、収録内容が気分はもう戦争!
どころかマジ戦争!
になってるせいなのか、流血してるキメキメ第二王子で
ありました。


 

ケモノガリ5感想

 ガガガ文庫は私の行動範囲ではなかなか売っておらず、手に入れるのに若干時間が
かかるな。

 ※ネタバレあります。

 

409451371X ケモノガリ 5 (ガガガ文庫)
東出 祐一郎
小学館 2012-10-18

by G-Tools



 ケモノガリ5巻はローマ編最終巻で娯楽提供者も12人登場とどう決着をつけるのかと
楽しみにしていたんですが、12人を見事に捌ききったなぁと。次々と現れる娯楽提供者を
飽きずに読んでしまった。
 12人の後ろにあるクラブメンバーたちのまた別のゲームもシビアでしたし、ケモノガリ
らしい展開だったと思います。

 ローマ編完結ということで提示されてきた謎の解明が行われるわけですが、期待通りの
楼樹いじめというまったくもって最高の舞台でありました。
 いやーこの楼樹いじめはきついな。ボンドガールポジションのセシリアが敵として
立ちふさがるという、楼樹涙目もいいところの展開に。
 絶対になにかあると思っていたキャラですが、最後の最後に魅せてくれましたよ。

 ただ彼女がジョーカーになってしまったわけで、それまでの娯楽提供者の影がやや
薄くはなったかと。
 それでもアグニはいいポジションもらいましたが、楼樹との死闘というより
ククリナイフの人という印象になってしまったな。
 ありがとうククリナイフ。これでまた楼樹の魔王も倒すファイナルウェポン復活です。
やっぱりこれがなくっちゃね!
 (コロッセオ戦に入る前の楼樹とヴァレリオの会話がとても好きです。無茶苦茶
言うなぁってやつ。思わず笑ってしまった。ほんと無茶苦茶いいよるなじーさん!と
楼樹とのシンクロ率400%でした)

 楼樹はセシリアを乗り越えていくわけですけど、あやなが絡まない楼樹いじめと
しては最大級のが出てきたんじゃないかと思います。
 むしろあやなが絡むと楼樹は覚悟完了しまくってしまい、今回みたいな「ルールは
守れ」な解決策が出てくるというか、アストライアとはある種の信頼関係が
できちゃってるもんな。

 あやなに関してはアストライアが、「わーこいつの考えてることってわかんねぇ」って
思ってるところがなんだかおかしくてな。
 向かうところ敵なしという力を持っている少年が、同じ年頃のなんてことのない女の子を
こう評価しているあたりギャップを感じてます。なんかこう、ちょっといい。
 
 今巻は読んでいてイヌガミが退場したり楼樹が丹下左膳(こちらは右腕か)になったりと、
「おいぃい!」となる場面があり楽しかったです。
 楼樹のはともかく(こいつならあってもなくてもなんとかなるだろうと思った)
イヌガミはだめかと思いました。
 展開的にはここで退場はないだろってところなんですが、さすがに死ぬだろうという
一撃をもらっていたので。トンデモ科学万歳ですよ!
 ただ代償もしっかり払われているようなので、この先がちょっと怖いな。最終的には
たったひとつの思いだけを抱えて戦い倒れていくんだろうけれども。

 シャーリーに関しては彼女が楼樹についていく理由が「面白い」以外に出て
きそうな気配。
 いや色っぽい話しではなくシャーリーの職場がな。ここと揉めるとろくなこと
なさすぎるだろ(笑)
 クラブの全貌というか意思決定システムも見えてきしシャーリーの職場のこともあるし、
次の舞台はそのあたりになるのかなーと匂わせる幕引きでした。

11/21発売@バンチ軍バル表紙&4巻表紙

 「軍靴のバルツァー」4巻は12月8日発売とのこと。
 特装版もありますし12月が楽しみですなぁ。

 とか言っていたところ、@バンチ編集長ブログでは11/21発売号の表紙が公開に
なっていました。

 大攻勢開始予定!! – 編集長ブログ | web@バンチ

 バルツァーと第二王子&砲台と、これからの展開を予感させるイラスト。
今までの牧歌的な印象はなく、暗めの空と炎だもんな。
 殿下が想像していたより色白でした。身体を鍛えるのが趣味なんでもうちょっと健康的な
肌色を想像していました。なんだかんだいって坊ちゃん風味?
 軍バルが表紙のときは毎回塗りの感じがちがうのも楽しみなところ。

 そして単行本4巻の表紙がボカシかかってチラ見せされているんですが……

 生徒を差し置いて第二王子きちゃったー!!!

 おまえかよ!

 たしかに4巻収録話を考えると彼がきてもいいわけですが、この第二王子押しは
なんなのw 
 第二王子の軍服配色がわかる表紙になりそうですね。

 ブログには特装版が出るとは書いていないので、書かれている企画事やニュースの
ひとつは特装版のことなのでしょうが、それ以外にも色々とありそうで楽しみです。

 ※2012/11/05追記
 特装版についてくるおまけは64ページの軍人手帳とのこと。
 作中でバルツァーが使っている手帳がありますが、あれを模したものがついてくるのかなー
と予想しています。
 中身は軍事・生活・歴史・キャラなんかの蘊蓄で!(希望)

今月のあんだろ

 ◆「軍靴のバルツァー」単行本に特装版の予定があるという情報は出ていましたが、
どうやら決定したようですよ。

 



 なんでも歴史ミリタリ好きにもキャラファンにも楽しんでもらえそうなもののようで、
これぞ軍バルってかんじのおまけじゃーないですか! 楽しみすぎる!!!
 読者層の男女比は6:4なんだそうですが、ネットだと女の声って大きいんだなぁと
苦笑してしまうデータ。


 

今月のあんだろ

 読者プレゼントで直筆グリーティングカードの懸賞があります。
 直筆なんで抽選1名のみなんですがこれはほしいな!

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 今月はカラー扉絵とカラーコラムつき。
 コラムにはフィオナが描いてありびっくりしました。何年ぶりですか君は!
 連載10年だそうですが、コラム同様5周年くらいだと思ってました。10年も経ってる
んですね。10周年おめでとうございます!
 レイチェルとフィオナのツーショットなんですが、レイチェルがフィオナの先生だったら
いい関係を築けたのかもなぁと想像してしまいました。
 ifを見てみたくなるふたりです。

 引き続き過去編。
 前回はアーサーの種ではないアンナの懐妊というどえらい引きで終わっておりまして、
今月はその続き。かぶりついて読まずにはいられない場面です。

 お互い大人なので人前では騒がないふたりではあるものの、アーサーの取り繕いっぷり
にアンナは怖さとか嫌悪感を抱いたのかなーと思わせる描写。
 ただ一人きりになるとさすがのポジティブアーサーもノックダウンのようで、自分は
いったいなんなんだろうと、裏切られた虚しさで無表情ですよ。
 それでも周りの親戚や家族、使用人を含む他人は喜んでくれているわけで、
人前で喜び以外の感情を見せられない。
 間男された旦那で激高しないタイプはこんな状態になりそうだなーと思わされて
しまう描写です。納得できてしまった。

 さすがにこれはスルーできないとふたりで話し合いの場をもぎとったアーサーでしたが、
アンナとの会話はかみ合っていないというか、おまえ娼婦を旦那にあてがって
二度と子供産むのも夫婦生活もつのもごめんってブチぎれしておいて(過去編では
描かれていませんが、ウィリアム出産後にあったよな?)、子供産まないと
私の立場がないとかなに言ってんの? てな感じなんですが。

 いいかげんアーサーもアンナに見切りをつけろよという気になってきているので、
自分がアンナ見捨てたら彼女は可哀想だという感覚には同意できなかったなぁ。
 ただ離婚しない理由のひとつにアーサーの人として暗いところが出てきてドキっと
してしまった。可哀想だというよりこっちが本命なのかなと。
 アンナより相手の男に矛先が向けられるのはよくわからん。相手の男よりアンナが
だめだろ……アーサーの性格がそうだからなのか当時の男性の感覚がそうなんだろうか。
 読者視点ではアンナが他の男に喜んで抱かれたとは想像がつかないので、
なにか事情がありそうだなーとは思うのだけれども。
 この事情が先に述べた「私の立場が」だったらずっこけコントしてしまうがなw

 これだけ「この女はだめだ」と思うアンナなのに、冬の物語ではそれなりにまともな
奥さまに見えるんだからあんだろはすごいよな……と、過去編に入ってからは
つくづく思います。世界とは視点によってかようにも景色を変えるのだと。
 
 来月予告にUnder the Roseの名前がないのでお休みでしょうか。
 お休みならば残念ですが全サ小冊子製作も進んでいるようなので、そちらも楽しみです。

@バンチ1月号(11/21)は軍バル表紙

 ◆10/20発売の@バンチ12月号では「軍靴のバルツァー」はお休みなのですが、
次号1月号は軍バルが表紙ですよ!!

 @バンチ公式サイトからは連載作品の1話目をお試し読みできるコーナーが
あるのですが、各作品試し読みコーナーがある場所がまちまちだったんですよね。
 軍バルとかコミックスページに行かないと読めなかったと記憶しています。
試し読みコーナーにたどり着けないよ! と常々思っていたんですが、これが
ひとつのページにまとめられたようでグっと利便性があがりました。

 WEBCOMIC 第一話を無料配信中!?|?web@バンチ

 上記ページへは公式サイトトップページサイドバーからリンクがはってありますので、
これでいつでも試し読みができる状態になったというもの。
 ただ「軍靴のバルツァー」に関しては1話丸々試し読みさせてはもらえず、途中まで
しか掲載されていないんですよね。
 これがひじょうにもったいないと思っています。何度か同じことを書いていますが、
軍バルは1話目を丸々読めてこそ魅力とウリがわかる漫画だと思うので。


 ◆「イクシオンサーガDT」がほんとひどくてだな。

 TVアニメ『イクシオン サーガ DT』公式スペシャルサイト

 今回からエンディングが流れたんですが、これがレッツゴーEDというタイトルで
敵役であるエレクパイル隊をフューチャーした内容なんです。そう、フューチャーした
内容なんです……OPに負けず劣らずひどいエンディングだったよ!
 その脱ぎ脱ぎはどの層に向けてのサービスなんだよ?! あとやっぱKTは女だろ?!

 2話は1話ほど勢いがあったわけではないのですが、始終いじられるエレクパイルと
彼の身に起きる展開が見物というか、こいつは予想してなかった。
 オゥ……エレク、オゥ……としか言いようのない展開に。行く末が心配になる敵役に
なるとは思わなかったよエレクパイル……
 開始2話で敵役の戦意をバッキバキに折り割り喪失させる主人公マジ外道
言わざるを得ない。
 これ物語が進むにつれ敵役の大切なものがクラッシュしていくような内容だったら
どうしよう。
 つうか、ドクター役に八奈見乗児さんとか無駄にネタに力を入れてるなぁ。

 ほんとどうしようもないアニメなんですが(ほめてます)、これ2クールみたいなんですよね。
 間が持つのかそんなに。

今月のあんだろ

 ◆「軍靴のバルツァー」4巻に例の特別編娼館話が収録される予定があるとのこと。

 テーブルが戦場 – 編集長ブログ | web@バンチ

 あくまで予定なので変更もありえるわけだが、単行本派の方はとりあえず冬まで
待ってみると大吉なんじゃなかろうか。


 ◆「華ヤカ哉、我ガ一族」の漫画版てこのweb雑誌でやるみたいですね。

 コミックナタリー – COMICメテオの兄妹誌10月に創刊、WEBマンガ誌ポラリス

 web雑誌でありがたい。書店に買いに行かなくてもすむ & 雑誌で場所も取らない。


 ◆今月のcomicスピカにはマキヒロチさん(@バンチでティファニー描いてる方)が
1ページコラムを描いてらしたんですが、これがティファニーな内容で一瞬どちらの
雑誌を読んでいるのかわからなくなった(笑)


 

今月のあんだろ

 電子書籍版のcomicスピカにはアンケート提出権がついていないので、今回から
雑誌版を買うつもりでいましたが(電子版にもアンケ権つけての要望は出した)、
本屋で見つからず我慢できずに電子版を買ってもうた……
 Under the Rose読みたさに負けた。

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 引き続き過去編です。
 モルゴース姉ちゃんの旦那が亡くなったことと二度目の流産はこの時期だったんだな。
 この時代の貴族の結婚なので現代と同じような感覚で見てはいけないのだろうけれど、
モルゴースと旦那は悪くはない夫婦関係を築けていたんじゃないかなーと思われる
描写でした。
 この時代の奥さんは子供をもうけられなければ寡婦になったとたん、なんの手当てもなく
放り出されちゃうのかな? 義弟がまともそうな人でよかったと、この時のモルゴースを
見てると心底感じる。
 実の弟であるアーサーの視点から見ているからでもあるのでしょうが、痛々しくて
見てるこっちも悲しくなってきたんですよ。その後ウィリアムを抱きかかえるモルゴースを
見てると、がんばれって気持ちになってしまいます。

 まぁ「あんなん」なっちゃうんですけども。

 どういう気持ちの変化があって「ああ」なるんだ……
 過去編現時点でのモルゴースはごく普通のお姉さんでなぁ。

 アンナはいよいよウィリアムを産むことになり、ここでだいぶ消耗するんですよね。
 出産後のアンナの顔はかなりやつれていて、相当しんどかったことが見てとれます。
 この出産にあたってのアーサーの心うちが描写されているのですが、推測どおり
繋がりを持った人に置いていかれる(死別する)ことへの恐怖心があるみたいです。
 繋がりを持っていられるのならば憎まれようが家族になれなかろうがかまわんという
切羽詰まった理屈。
 これがあるからアーサーはアンナを切れないのかもしれないなぁ。
 ただこの心うちの独白には見て見ぬ振りをしているアーサーがいた。
 アンナがなぜ子供と自分を拒絶するのかという、アンナの本音の部分に怖くて
触れられなくなってるんだよね。
 「いつか、時間が経てば今よりはいい関係になれるかも」という希望を持ちつつも
(ここも若干現実逃避の可能性が、)すでにかりそめの関係でもいいって思いつつある
気配がする……

 もうアルバートとか3、4歳(ぐらいでいいのかな?)にして母親については
「もういいよお父様」のセリフですよ。
 別エピソードでも描かれたシーンなのでさらっと流されてますが、父親としてはかなり
効いたんじゃないでしょうか。

 そこにターニングポイントがやってきました。
 死別を恐れるあまりアンナと夫婦関係を持てなくなったアーサーなのに、ウィリアム
誕生後1、2年(たぶん)してアンナご懐妊の速報がやってきましたよー!
 この時のアンナとアーサーの表情がなぁ。アンナはわかりやすい「やべぇ」という
顔をしているのですが、アーサーは無表情。ただ健康的な顔ではない。
 こういったシーンで無表情と描写するのはよくある手法でしょうが、その前段階で
自覚したくないもののあきらめつつあるんじゃないか、という感想を持っている私には、
この無表情に心が死につつある音が聞こえてしまってなぁ。

 まぁこの先どんな展開になるのかわかりませんが、次回が気になって気になって
しかたのない引きでした。どーすんのよこれ……ものすごい破綻の足音ですよ。

 次回は巻中カラーがあるらしく、どんな絵がくるのか楽しみ。
 いつもの扉絵みたいなのだったら嬉しいなぁ。カラーイラストになってるのは
息子世代メインキャラばかりなので、たまには違うものも拝みたい。

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