毎度のことながら書き忘れがありそうな気がする。
なのでちょくちょく書き直すかもしれません。ちっともまとまっていない感想文
になってしまった。
Fate/hollow ataraxia感想です。
ネタバレしています。
えーと同人誌。
Fate本編をやった人が考える「こうだったらいいな、あんなのみたいな」という夢、
もとい妄想を具現化したある意味最強宝具でした。
本編をやるとキャラクタに愛着がわいてくる。そうすると戦い以外の彼らの
日常をあれこれと想像してしまうものです。
それをこんなのどうですか? と丁寧に提示されたFDでした。しかもお祭り
なのでサービスされまくりです。
これでもかというサービス具合。次々に広げられるギャグイベントや日常の
ひとコマと、それに絡まる謎持ちシリアスストーリーという2重螺旋戦法にて
強い引きが生み出されています。
上手いなぁと。
ホロウをやっているプレイヤーの気持ちは、作中のバゼットとリンクする
ように作られているんですよね。
夢のような4日間、笑って楽しくて幸せで終わらせたくない終わりたくない。
私はそう感じたので「このままでいたい」という気持ちは、バゼットと同じだと
思ったのですよ。
しかしながらバゼットのサーヴァントであるアンリマユは、衛宮士郎という
世話焼き属性を持ったキャラクタの殻をかぶってしまったせいもあってか、
バゼットを箱庭から外へと出して「生きろ」と言ってやりたくなってしまうわけで。
プレイヤーは衛宮士郎でありアンリマユでもあるキャラを操作し、こうだった
かもしれないというifをとことん塗りつぶしていくわけです。
ストーリーの進行にあわせて新しいイベントも出現しなくなっていく。
パズルのピースが埋まるのと連動しているというわけですね。
気持ちはバゼットなのにゲームを進める手はアンリのもので、つまりそれは
箱庭の終焉を目指している。
気持ちと手が乖離しているのでここが気になる人はちょっと気持ちが悪いかも
しれません。
FateFDてこって本編で書ききれなかった要素が入っており、その中では
各サーヴァント(+葛木先生)の過去話が気に入っています。
BGMで流れる音楽と表示される絵が雰囲気を盛り上げていて、悠久の時を
感じさせているかと。
デッド・ブリッジも好きだ。ええ、変な脳内麻薬が出るかと思いました。
Fate本編より燃えたかもしれない。3人みんなが格好良かったのですよ。
橋といえばサーヴァントそろってのラストバトルも橋上で火蓋が切られるのですが、
アーチャーの活躍の場はここだけだったなぁ。
個人的には凛とアーチャーの背中合わせバトルで満足してもた。
これだよ、これが見たかったんだよ私は!(血まみれになっていただけるとなお良し)
悪態つくような近すぎない距離感と、そのくせ信頼しあってるあたりがいい。
凛らしい、アーチャーらしいバトルの開始スタイルでした。
サーヴァントそろっての攻防戦は、お祭りの最後にふさわしい盛り上がり方
でした。お約束ではありますが、やっぱ燃える。そしてあんなにギルガメッシュが
正当に、まともにナイスに見えたのは初めてだ(笑)
Fate本編で活躍したキャラは控えめに、活躍させられなかったキャラは派手目に
出番があるのがホロウでした。
あれこれと気に入ったものは多いのですが、息が詰まりそうなほど画面に喰い
いってしまったのはデッド・ブリッジと、なによりも
バゼットvsランサー
なのですよ。
ていうかなんだこれ。やばい、超やばい。
バゼットの得物が明らかになった時点からvsランサーの場合はどうなるのかと
気にはなっていたのですが、バゼットがものっそい愛情こめてクーフーリンの
ことを語り始めたあたりで決定的におかしくなった。
Fate本編でランサーはバゼットのこと認めていた記憶もあって、二人顔合わせ
たらどうなっちゃうのかと、気になって仕方がなかったのですよ。
どちらが勝者となるのかという部分と感情的な部分両方で大盛り上がりしました。
サシの勝負とかイヤリングとか知ってるとか知らないとか、もうたまらん。
アンリにしろランサーにしろ、引導渡すんは相棒の仕事だということか。
なんていうかね、今作のランサーはありえないくらいめっちゃ男前なんですよ。
Fate本編でもいい兄貴っぷりを披露していたが、ホロウのランサーは
もはや憎い(笑)
同じくらいアホさかげんも披露していたが、そこもあわせてランサー株大上昇。
バブルのごとく。(あとで弾けるとでもいうのかー:笑)
バゼットは鎧をがっちがちに着こんでいながら内面はもろい女性という、
私のツボにビンゴなキャラクターなのですが、鎧部分よりも脆さを強調した
書きかたをされており、そのせいもあってか落差が見えてこない。
ここは少し残念でありました。
マスターに似たサーヴァントが出てくると設定されていますが、バゼットも
ランサーよろしくあちこちに気がいってるなぁ(笑)
背中を預けられる相棒組がもう一組出てくるとは思いもよらなんだ。
バゼットとランサーの関係ってのはあれだ、いいかげんだが肝心なところは
見えてる問題児と優等生委員長だよなぁと(笑)
後日談はあれこれつじつまがあっていない部分があるし、なによりも余韻ぶち壊し
なのですが、バゼットとランサーがえっらい仲良さげでめっちゃ萌える。
音楽はFate本編よりも気に入っています。単体で聴くとそうでもないのですが、
絵やシーンと組み合わさるとピタリとはまる。
今作はキャラの表情を連続して変えたり立ち絵に効果をつけたりと、「見せ方」
に感心してしまいました。
立ち絵1枚に効果をつけるだけでもこんなに面白い画面になるのかと。
今後ともこの方法を続けていただけたらなぁと思います。
背景・アイテムCGもたくさん用意されていて、なくとも話しは通じる部分では
ありますがあると臨場感が違う。過去話なんかは空のCGが1枚出てきただけでも
「その時間」を幻視できるんですよね。
とくにアンリマユがらみの「荒野に獣1匹」絵がとても好きです。
以下キャラごと雑感。
アンリマユ:なんだかんだ言いつつもいいやつ。ダメダメに引きこもった姉を
見捨てておけずに世話焼いてしまったという印象。
バゼとの会話や関係はおいしいのですが、相棒となるとランサーへ
と目がいってしまった。
カレン:彼女がどう必要なキャラだったのかよくわからない。後日談のキャラクタ
はなかなか面白くはある。父親は言峰?
セイバー:はらぺこキング。なんかずっと食べてた。
焼き芋を食べている立ち絵が最高にかわゆいと思います。
凛:うっかり度とかわゆさ上昇。士郎コレクションネタではもっと引っ張って
ほしかったんですが。あんなおいしいイベントをするっと流しおってからに。
桜:大判焼きを買い食いしているシーンと、水着の満面の笑みが実にかわいい。
えちー導入がほんわかしていていい。が、その後のCGで桜最終兵器炸裂
にて一気にエロ時空へ飛んだ。さようならほんわかエロ。
ライダー:出番多し。ガクガクと震える絵が一番好きだ(笑)
キャスター:出番多し。うつむき憂い顔の立ち絵がとても綺麗で気に入って
います。新婚若奥様っぷりがかわいくてそしてネタ。
葛木先生と彼女に関しては大きな萌えウェーブ到来。
アーチャー:出番ない。港に行くとテリー・ボガードみたいな格好をしていて
目玉飛び出たが、会話内容で昇天した。面白いなお前。
ギルガメッシュ:ちんまくても大きくても子供のアイドル。新衣装で登場した
ときは別世界に飛んだかと思いました。
すごいなあれは、コスモな衣装だ。
陸上部3馬鹿トリオ:蒔寺がかわいい。由紀香の私服を見たときは林間学校
を思い出しました。こういう子いたなぁ。質素というか地味目。
氷室はなんだかイメージが化学部だ。
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