このソフトの企画・シナリオの高木亜由美さんのゲームには特徴があるらしく、
人を選ぶというか「無茶しやがって」と生暖かい目で応援されたんだが、
遊んでみたら全然気になりませんでした。
周りの男性キャラが主人公に惹かれていく過程が丁寧で、ベタながらも
ちゃんと盛り上がるシナリオ。最後らへんは先が気になってしかたが
ありませんでした。
ただどの物語にもいえることですが、肩の力は抜いて読むのが楽しむコツ
だなぁと。隅々まで配慮と整合性がいきとどいた物語ではないので。
華ヤカ哉、我ガ一族
大正時代を舞台にお屋敷住人の骨肉の争いを使用人は見た! ってところ
なんですが、歴史の流れに揉まれるような展開はなく時代考証もつっこんで
いるわけではないので、当時の空気感はこうだったのかもなぁという楽しみは
ありません。「なんとなくレトロな空気」程度です。
宮ノ杜家6兄弟の家督争いが基本ストーリーなのでドロドロしまくりなのかと
思いきや、蓋開けてみれば「お前ら実は仲いいだろう」というツッコミ満載の
やりとりが繰り広げられていた。
教えてくれ。
私はあと何回「お前らバカだろw」と言えばいい……
上の2人がバカのツートップです。
いがみ合ってギャンギャンやってる部分もあるのだけど、いざって時の
チームワークパネェw こいつら6人がそろってあーだこうだやってるシーンが
楽しくてしかたがない。
逆にドロドロの昼ドラを楽しみたいんだ! という方は手を出してはならんです。
主人公にわりとはっきりした個性があるのがいいですね。作中の言動も
アホの子が次第にできる使用人になっていく。
どうやらライターが書くいつもの主人公らしいが。私はそのへんわかりま
せんし、そもそも苦手という感覚がわからんのよな。
デフォルト名でプレイするとキャラから名前で呼んでもらえます。
地の文がなく会話文のみのテキストで、会話のテンポはよかったです。
ギャグも面白かったなぁ。
基本の流れは1週間ごとに行動を決める、パラメータ上げゲームの
定番システム。2ヶ月おきの使用人審査規定パラメータに達していないと
ゲーム終了になります。
が、このパラ上げはアイテム獲得には関係するものの、キャラ攻略には
関係ないんですよね。そこは関係させていてもいいような気がしたな。
依頼をこなすというミニゲームが入っているので、ちまちま作業が好きな方
にはたまらないでしょう。依頼をこなさないでもクリアはできます。
バックログ閲覧、イベントスキップ、個別音量設定、データインストールプレイ
可能と、あると便利な設定はひととおりそろっています。
メニューの呼び出しなどの動作は快適なんですが、屋敷内など部屋移動時の
読み込みに時間がかかります。遊んでいるうちに慣れてはくるものの、
歩き回ると障害物にひっかかって歩きにくいという点もあり。
家庭用乙女ゲーってこんなに凝ってるのがあるんだって思わされました。
背景アニメーション(雲が流れたり落ち葉が散ったり、外灯光のゆらぎ、
花火や外灯下でのシーンではキャラの輪郭が光の色に変わります)に
目パチ口パク、冬には白い息、1週間に1度はイベントが起こる&周回する
たびに共通部分に新イベントが差し込まれる。
クリアキャラのCGギャラリーにはミニ後日談。依頼などでアイテムを
揃えることで没イベントやミニドラマが開示。さらに有料配信にて後日談の
さらにその後も拝める設計。
なんだこれ。
華ヤカは予算あるのか? それともヴァンテアンシステムズ開発のゲームって
みんなこんななのか?
細やかな演出に気の利いたイベントアイテムと、ものすごいサービスされまくり。
いやこれはすごい。
エンディング曲の入り、その途中に挟まれる演出も盛り上がるので余韻が
出ます。
キャスティングも素晴らしく、終わってみるとどのキャラも「このキャストしかない」
と思えるナイスな配役。
普段美少女ゲームを遊ぶ方には、よく似たはとこの声も聞こえることでしょう。
音楽もよく、ここぞという場で盛り上がる曲が差し込まれます。
サントラが発売になっていますが、エンディング曲はレコード会社が違うらしく
収録できなかったという残念仕様。
CGのデキにはばらつきはないとは思うのですが、イベントCG自体に「これは」
という珠玉のデキのものはなかったかなぁと。
めっちゃいい表情があったのは四男後日談と次男花火。
ネタバレなしの簡単なルートの感想は以下の通り。
これ+ネタバレありの感想は後述。そちらは折りたたんで隠します。
長男ルートは身分の越えられない壁的な要素が強く、思わぬところで
いい主従物。かつオッサンと少女要素もありガッツポーズ。
キーワードである身分差が一番効いていて、内容も丁寧だと思いました。
主人公の健気さと、馬鹿者といいつつ視線をそらせない長男に
エンドレスきゅーん。ここまでがっつりカップリング萌えさせられるとは……
乙女ゲーで唯一2周したルート。間違いなく3周目もいける。
このシナリオだけで値段分の元はとった。最高だ。
次男ルートはギャグ担当。俺様に言い寄られる強引グ甘々展開をご期待
ください。後半は脳の病気だw(誉めてます)
ちなみに次男と五男のマインドは一緒だと思った。32歳と18歳を同じ
マインドと言うあたりで、次男ルートのカッ飛びっぷりをお察しください。
三男は何気にエロい人。そして全ルート中ピカイチの親父のクソっぷり。
悪役や障害キャラなんざクズほど光るもんだよって思っている私ですら、
心底クズだと思った。おやっさんやるなぁ。そしてオカンの器の広さにビビる。
このルートははるも言いたいこというよなぁ。
四男はやや病みの気質あり。人畜無害そうなツラしてますがその実
Sっ気たっぷりと思われる。怒らせてはならんキャラNo1で、好きな方には
たまらんルートでしょう。あと意外なサブカプも楽しめます。
三男四男のシナリオは怒濤の展開ですね。
五男は一緒に成長していこうという正統派青春ルート。後日談まで含めて
話が完結しているので、後日談は見ておくが大吉。
でへへ笑いの乙女ゲー攻略キャラとは初めて見たが、いい味わいに
なっているかと思います。
学帽マント姿をもっと味わいたかったが……和服姿もなにげに似合う五男でした。
六男はツンツンツンデレぐらいのツンっぷりですが、かわいさ100倍の
年下キャラ。主人公がちょっとお姉さんで、ツンをからかう楽しさも
味わえます。そんなんでもおそらく一番のキレ者。
ルートが終わるころには「死んじゃえ」発言がご褒美と思えるくらい、
プレイヤーは調教されるでしょう。
この6人に加えて隠しキャラがひとり。
ルートの裏話的ストーリーでちょっと強引な展開でしたが、ボリュームは
6兄弟と同じだけあります。
というかボリュームはみな同じくらいで、ひいきされているようなキャラは
いませんね。
基本になる展開があって、そこを各キャラの立場視点から関わっていく
という展開形式です。基本は一緒でも関わりかたなどかなり違うので、
金太郎飴感は薄かったです。
が、やはり3人目くらいからはやや飽きてくるというか、まぁ話の裏が見えて
きますし似たようなポイントで山場がくるため、「早く先を見せろ」感は
弱くなります。
ちなみに攻略順は四男→長男→五男→三男→次男→六男→隠しです。
乙女ゲームにほぼ出たことのない気になり声優が攻略キャラ役やるよっ
てんで華ヤカに注目したのですが、初めてみればいい意味で裏切られて
全キャラ魅力的でした。
1周目の攻略に約20時間。そこからだんだん周回にかかる時間は短くなって
いきますが、最終的に隠しを含めた全トゥルーエンド終了するのに60時間ほど
かかりました。
総プレイ時間60時間てどこのRPGだよっていうボリュームですが、PSPでの
プレイなので最後まで遊べます。
いつまでもキャラクターの掛け合いを見ていたくなる、素敵な乙女ゲーでした。
ただまぁ華ヤカの何がアレって、キャラの名前がリアル家族と一緒の可能性が
高いことだ。タダシとかススムとか、じーちゃんとーちゃんと一緒の名前という
可能性が。
これらのキャラとキャッキャウフフとか、オタクの心眼を試されるな……
以下ネタバレありの各ルート感想。
詳細を見る
長男ルートには身分の越えられない壁的な要素はあって、思わぬところで
いい主従物。かつオッサンと少女的要素もありガッツポーズ。
キーワードである身分差恋愛が一番効いていて、内容も丁寧だと思いました。
他のルートと比べると「私このあとどうされちゃうのー?!」というエロ的な
お楽しみとか、強引だったりド直球に女性として愛情表現されるシーンは
ほぼないんですよね。
長男ルートは女性としてあるより、専属使用人として隣に立ち支える印象が
ある。具体的なお役立ちイベントがあるわけではないのだけど、使える
使用人としてちゃんと認めてもらえてる感じ。
舞踏会1の料理取り替えエピソードも、長男は乗り切るために協力して
くれるんだよなぁ。一緒に先を目指そうという的な。そこがいいんだが!
「よき理解者であって欲しいとは思う」とか殺し文句だ。続く「おやすみ」の
声音が最高に優しくてもうね。どういうことかと。どんどんはるが大切になって
いってるんだろうなぁ。にやにや。
このルートのはる(主人公)はたまらんなぁ。使用人からの粗末なプレゼント
受け取ってくれるかなとか不安がったり、真冬の廊下で部屋から長男が
出てくるのをじっと待ったりとか。
ちょっとしたことでも喜んで、そこから長男の優しさを感じて仕えてしまう。
仕事のやりがいを教えてくれた長男への気持ちに、恋心があるのを
気づかないまま。くぅーたまらん! その健気さがたまらんッ!
健気なんだけど基本バカの力で道を切り開く主人公なので、長男は
振り回されてるところありますね。そこがまた「オッサンと少女」です。
長男の見てくれがだらしのないオッサン風ではないのでパっと見では
ピンとこないのですが、実のところ年の差16歳。
時代が時代ですので年の差に悩む描写はないものの、はるの気持ちに
気づくのははる本人ではなく長男だったりと、人生経験の差を感じる描写が
あっていい。
犬に懐かれた気分と作中でも言っていますが、若い娘っ子を使えない
馬鹿だと罵りつつも目が離せなくなっていくという、まさに「オッサンと少女」物
のゴールデンパターンですよ。
長男は金と権力で強引に解決していく傲慢俺様キャラかと思いきや、
その実優しくて苦労性だよなぁ。なんつうか、サスペンダー姿がその
苦労性っぽさを増長している。たいへんおいしい。そして色っぺえ。
縁談騒動といいラストといい、長男の全力疾走を4度も見るとは思わなんだw
苺の手袋エピソードとか(年に似合わないかわいい手編み手袋を
もらっちゃって、はめられるかというものの結局使うw)、「馬鹿者が!」の
意味合いがだんだん変わっていくのとか、舞踏会2翌日に「昨日は」と
言いかけるたびに茶々が入って言い出せないのとか、もうほんといい。
ベタながら舞踏会2はよかった。もうこれでもか! ってくらいコテコテの
ベタネタではあるが。長男ははるの馬子にも衣装姿に思わず見惚れて照れ&
はるは恐縮しきっててなにより長男に恥をかかせてはならんと必死で、
その照れに気づかない。
このすれ違いがたまらんねー。お互いあんま余裕ねーっつうあたりも
きゅんきゅんポイントですよ! ここが重要なんですよ!
はるが仕えるのにふさわしい男であろうとか、ニヤニヤがとまらん!!
羅列しまくってもうしわけない。本当はまだまだ羅列したいよ!
そんなニヤニヤルートではあるのですが、こいつが作中イチの
切なさ炸裂ルート。
長男ルートは使用人としてものすごい信頼される。されるけど、どのキャラ
よりも宮ノ杜当主になるためには&当主としてあるためにはということを、
長男が理解しまくっている。
はるとの関係は「主と使用人」であるべきなので、相手と自分にそれ以上の
感情があると気づいた時点で終了してしまうわけですよ。長男は女のために
当主の座なんざいらないとは言い出せない。
終盤に長男が「使用人の様に話すのはやめろ!」というシーンが声優グッジョブ
すぎました。キャラクターの心のきしみすら聞こえてきそうな静かな慟哭だった。
声が泣いてるもんなぁ。このあたりのシーンはたえの「はる、これが最後よ」も
好きだ。
お互いわきまえちゃってるゆえに離ればなれになるエンドで、エンディング曲
の内容も演出もBGMものすべてにぐわーっと盛り上がらせられて、
せつねぇえぇえええええ!!! せつなさ炸裂で死ぬ! ぐらいになるんだが、
エンドロール後の兄弟三文芝居で台無し。
私の涙を返せw
いやもうこれどういう顔していいかわかんなかったよ。物語のエンド的には
エンドロールで終わっていたほうが、せつなくも美しい物語として綺麗に
終わっているんですよ。なのでその点ではエンドロール後の三文芝居は
いらんとは思う。
思うんだけど、「結局お前ら仲いいよな? そしてお前らバカだよな?!」という
華ヤカのうま味を使用しためでたしめでたしで終わる結末が出て、どうしようもなく
嬉しくなってしまった。
なんだかすごく「らしい」と思えたし、努力したキャラたちにはひとつだけ
奇跡が起こってもいいと思うんだよ。
乙女ゲーの攻略キャラ×主人公でカップリング萌えができなかったんですが、
長男×はるはまさに福音。ありがとう華ヤカ。
次男ルートはギャグ担当。俺様に言い寄られる強引グ甘々展開でした。
返事は短くせよという命令に従ったところ、なぜが軍隊ごっこになってるのに
素で笑った。
そうこうしているうちに後半になり、次男が脳の病に。
さんざん遊んではいたけれど、まともに女と付き合ったことがなかったので
あろう次男にとって主人公は初カノ状態。
色々とかっ飛ばしてくれるその様子にも笑いっぱなしでしたが、あそこまで
バカを作れる初カノパワーマジこえぇw
だってこの人「チューしたら女の機嫌が悪くなったんだけどどうしたもんか?」っ
て女相談をオカンのところに持って行くんですよ?! 大丈夫か陸軍……
このルートはオカンのトキさんがいい味だしてるよなぁ。上記の切り返しが
「おかしな子になってしもうて」と頭抱えるとか。
次男と五男のマインドは一緒だなぁと。好きな女ができて隣にいることに
舞い上がってカっ飛んでるっぷりが似てる。
そして相手が飛んでると逆に地に足ついてる主人公。でも走ってる車から
飛び降りるのは、武闘派女性キャラだけができるスーパーアクションだぞ……
三男ルートは本人のあれこれより、全ルート中ピカイチの親父の活躍に
目がいってしまう。
6兄弟でなんとかレンジャーとかになって親父を倒す隠しシナリオあるだろっ
て思うくらいには親父が悪役。
悪役や障害キャラなんざクズほど光るもんだよって思っていますが、なかなか
やってくれました。
静子かーちゃんがそれを不器用と愛でてしまうあたり、かーちゃん達やっぱ
すげぇよと思わざるを得ない。不器用ですむかこんなんw
6兄弟の中で一番自覚のあるスケベっぷりではなかろうか。年末別荘での
こっそり手を握るCGに、こいつぁやると思ったw
それにしても親父が華麗に活躍しすぎて三男本人がかすんだルートだ。
三男だけ宮ノ杜から出ていくラストでそこは印象的。宮ノ杜という牢獄からの
脱出がテーマなのか。
四男はやや病みの気質があり。人畜無害そうなツラしてますがその実
Sっ気たっぷりと思われる。三治を撃ったあとの阿修羅変化でたまげた。
怒らせてはならんキャラNo1で、その変貌っぷりは好きな方にはたまらん
ルートでしょう。シナリオ的にもベタながらちゃんと盛り上がるシナリオでした。
成人4人組の失恋残念会と、あけすけなことを言われるとあわあわして
しまうところが笑い所。
後日談でちゅーしてもらったときの笑顔がめっちゃいい笑顔。後日談は
甘い小話でいいですね。ここが本番かw
このルートでのみ三治とたえがくっつきそうなのですが、こいつらがまた
かわいくていいんだな。喧嘩っぷるのデレを拝みたいところ。
三治といえばお互い殺し合いにまで発展したのにもかかわらず、
元の友人状態に戻っているように見えるのはちょっと気になった。
わだかまりがなくなったわけではないけれど、表面上は元通りに見える
だけなんだろうか。
五男は一緒に成長していこうという、正統派青春ルート。初々しい恋愛を
見たなぁ。この「あーあーあー」という見てるほうがハラハラする勢いと
カっ飛びっぷりがもうね。
「めっ」とか「がんばれーおー」とか、かけ声が明るくていい。
学帽マント姿をもっと堪能したかったなぁ。
後日談まで含めて話が完結しているわけだが、5年後の姿見て
「おまえ誰だ!」てなった。大人の男になって帰ってきたなぁと。
洋行したせいなのか接吻呼びではなくキスというんですよね。
なにげに細かい。これは洋書読みの六男もそう。
半年後のはるとたえが素敵に成長していていい。たえがやたらと綺麗に
見える。
六男は一番のキレ者かと。あの親父と隠しを手玉に取ったのはこいつだけ
だもんなぁ。
でも世の中の全てがくだらないという思考回路は、めっちゃ思春期っぽい。
ツンツンツンデレぐらいのツンっぷりですが、かわいさ100倍の年下キャラ。
ツンデレ発言の解釈方法を見つけた主人公が、「一番好きということ」と
返したときの反応が何度見ても声出して笑う。「わあああああああ!!」じゃねーw
大好きだここ。
洋書限定の読書家みたいだけど、女スキルはないから本から知識を吸収
にも笑った。これ今でいえば「失敗しないデートの仕方」とか「女を落とす100の
方法」的なモテ本なんだろうなぁ。
ちょっと頭でっかちなところがあるのでそこをたしなめられる展開があるかと
思いきや、普通にキレ者でした。
主人公がちょっとお姉さんですね。怒っている六男と話しをしているうちに、
諭されて納得してたりすること数回(笑)
あとツンデレをからかう楽しさに開眼した。
隠しは「宮ノ杜の血を引いてるけど、なんらかの理由で認知されてない」
という、この手のお家騒動物にはつきものなキャラ。
生業暗殺業のキャラですんでこいつとの恋愛を書くとなると相当気をつかう
必要があるのですが、そことガチに組み合ったシナリオではありません。
攻略キャラたちと同じボリュームがあるので「おまけ」ではないものの、
基本ストーリーの裏話要素が強く、キャラを強引に動かしている感はあり
ました。
こいつが失われた四男だと明言されるのはルート上でのみなんですが、
そんなこと言われんでも寝間着やらガウンやらのセンスをみたら誰でもすぐに
確信できる。こいつは宮ノ杜の血を引いていると。
6兄弟と寝間着のセンスがこれでもか! というくらい一緒です。
最初は偵察やら暗殺のために屋敷に忍び込んでくるんだが、途中から
目的が女に変わってんじゃねーのよ! 小説家しっかり!
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