サムライチャンプルー20悲歌慷慨
サムライチャンプルー第20話「悲歌慷慨」感想
小原さん脚本のシリアス話は平坦なことが多かったのですが、今回の話しは
かなりいい! ありきたりな展開ではありましたが雰囲気に飲まれてしまった。
飲まれてしまえば話しが王道だろうがなんだろうが楽しめる。
盲目の女旅芸人「沙羅」と道中を一緒することになった一行なんですが、
沙羅さん美人なもんでムゲンがちょっかいを出すわけです。
ちょっかいを出しつつ女の隙のなさに気がつくんですな。
一方沙羅は自分の子供を取り戻すため、ムゲンとジンどちらか一人を自分の
旅に同行させてはもらえまいかとフウに申し出る。
三人一緒の旅がこのまま続けばいい……それは夢だと思ってはいるものの、
旅に居心地の良さを感じているフウは申し出にとまどい、迷い、断るとふんで
ジンに沙羅との同行を願い出るわけなんですが……ジンはあっさりとOK。
ふたりを笑顔で見送るものの、沙羅の姿が見えなくなるとわんわん大泣き。
まームゲンだったら1も2もなくOKだとは読めるけど、それはジンもだろと
ツッコミ入れてもた(笑) ベタベタした関係じゃないからなぁ。
フウがねー女の子なんですよッ。
いつも一緒にいる男友達が美人さんの方に行ったらちょーっとムクれてるし、
「ムゲンとジンのどっちと一緒にいたいのか?」とたずねられても困ってしまう。
そういう対象ではないしどちらかなんて決められないっつーのは、本気でそうなら
ともかく、たいていは自分に対する言い訳です。我儘で勝手ですよね。
だけどそれが女の子ってもんなのかなぁと。わんわん泣いてしまうあたりも
良い良い。
どちらを差し出すか(この言い方もなんだが)迷って一行から走り逃げるフウっつう
シーンもあるのですが、追ってきたのがジンなんですよね。
で、ジンを見て泣いてしまったあたり、「来たのはお前かよ」という涙でもある
んじゃないかと思ったわけだが(それだけではないが)……
そうならここでも眼鏡はメインになれないのかと(笑)
眼鏡キャラとそうでない男性キャラがいた場合、眼鏡ってヒロインに想いを
寄せられることがが少ないですよね。寄せられていても最終的にくっつくことは
ないというか、メインはってても脇役ポジションというか。
個人的にこのへんははっきりさせなくていいと思っておりますよ。
いつまでも3人一緒でいるためには、はっきりさせてはならんのです(笑)
沙羅と道行くジンは橋の上で沙羅から襲撃を受けることとなる。沙羅はどこぞ
からの命により、初めからジンを狙っていたんですな。
沙羅はあれだ。座頭市で無限の住人の槙絵なかんじ。武器が長物でかっちょ
いいです。哀しみにあふれた表情もいいし、ナイスゲストキャラ。
盲目ゆえにジンの太刀筋は五感でわかり、ジン大苦戦。
ジンの崩れのない綺麗な剣術からすると、かなり相手が悪いです。逆にムゲンは
トリッキーで奔放な剣術なので動きが読みにくく、いい勝負になるかも。
今回はアクションあり哀しみありキャラの魅力ありとお腹一杯。
絵も綺麗で動いて満足満足。
いやもー来週が楽しみですわ。どう展開しても同じテンションが持続するなら
いい話しになりそうだ。
余談。
チンピラ役で田中一成さんが出てました。
田中さんの声って普通すぎるのかもなぁ。一瞬わからなかったよ。
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