SEVEN-BRIDGE感想
セブンブリッジ終了。
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SEVEN-BRIDGE by G-Tools |
まずは簡単なあらすじから。公式サイトより抜粋。
難民としてはるばる清王朝の北京へと逃れた。いつからかクゥには、
いやおうなく他人の心の声を聞き取るテレパシー能力がそなわっていた。
当人にとっては、ひたすら苦痛でしかないその重荷を背負いながら、
クゥは青年へと成長する。
酒と漁色におぼれ、街をうろつくクゥの前に、突然あらわれた少女エマは
“黒の切符”をさしだし、一緒に列車に乗るようにうながす。その少女は、
いっさい口をきくことができず、クゥのテレパシーをもってしても、心を読み取る
ことのできない相手だった。
機関車“プレステ＝ジョアン”に乗り込んだふたりは、やがて力を合わせて
終着駅を目指すのだが、その前に“橋”という名の、大いなる七つの試練が
待ち構えていた。
いや、まぁそのなんだ。色々とつっこむところはある。
後半が超スピード展開で進むところとか、声が後半なくなる（というか売り文句
どおりにパートボイスになる）とか。
とにかく後半の描写が足りてない。トルコまではまぁいいんだが、ここから格段に
描写が減ってきて、話の進行スピードも超特急になるんだな。
そしてシュナの旅。いや、これは別に悪くなかったんだが、つっこんでしまった
のでひとつ。
キャラクタもいい味のキャラがたくさんいるのだけど、途中から出てきたキャラは
出てきただけで終わってしまっている。
列車に乗っているキャラである、それだけで何かしらの意味を持ってしまう設定
だから、出てくるキャラ全てにイベントを求めてしまいます。
じゃあ面白くない未完成の作品かというと、「はてな」というところなのです。
もっときちんと書いてほしいと思うんだけど、ちゃんと先は気になるし面白いんですよ。
前半は丁寧に描かれているのでそこで得た情報によって、後半の足りない部分を
「こんなんじゃなかろうか」と、無意識に想像し補ってしまったような気がする。
ただ前半の濃度で後半も書かれていたのなら、もっともっと盛り上がって
純粋に面白い！ と言えたと思うわけです。
全てを説明しろとも言わないししてほしくもないのですが、「ここは想像で補って
くだされ」臭がしてしまうと冷めてしまう。
いちおう広げた風呂敷も畳んでいるのですが……畳んだってだけになってる。
このへんを許せるかどうかは個人の感覚によるものが大きいので、手放しで
人にお勧めできないのが実に、実に惜しい。
もったいないと思うところたくさん、山ほど。これにつきる。
だけどそれをさっ引いても楽しめました。ああ、こんちくしょうだとも。
クゥとエマがまっすぐです。いや、クゥはやさぐれ青年なので最初はひねくれている
のだけど、じょじょに懐柔(笑)されていく描写がいいんですよ。
ツンデレ青年と申せましょうか(笑)
でな、このふたりのラブラブっぷりがかわゆくて萌えてラブで
たまらないんじゃあああああああ！！！
はぁはぁはぁ……お、落ち着こう自分……
クゥが次第にエマへと惹かれていく描写しかりラブっぷりしかり、もう身悶えまくって
PC乗っている机をばんばん叩きながらプレイしたーよ。
相手の心が読めるゆえに、初めから経験値高かったわけですよ、クゥは。
幇会での仕事は女担当のことが多かったのかな、と想像できる描写もあったしな。
そんな男が出会った唯一の心が読めない女がエマなわけです。
最初は道具として扱っていたものの、次第に気になりだして笑顔が見たくなるしまつ。
抱き寄せたいけど傷つけてしまいそうで不安、怖い。傷つけたくないんだけど
止められない。わからないからぎこちない。
経験値は高いけれど、クゥにとってはある意味始めての女みたいなもんですやね。
あー、このちょっとだけぎこちないラブラブえちーに萌えまくりですよ私は。
始終ばーかばーかと言いながら遊んでました。（バカは貴様です）
ああ、ラブカプ萌えであることよ！
こんなにカプ萌えのらぶらぶえちーに身悶えたのはデモンベイン以来だなぁ。
原因のひとつは、えち絵に男性キャラの顔まで描かれていたところにもあると思う。
エロゲは普通男性キャラはフレームアウトさせるじゃないですか。顔見えないし。
エロアイテムとしてはそれでもいいのですが、18禁ゲームのラブカプを描くのならば、
両人そろってフレームに入れてあると良いなぁと。
文章での描写はもちろんなのですが、ビジュアルで伝えられる情報ってのは大きい。
どれだけの感情が篭もっているのか一目でわかるので。
ごめん、いま真面目に語ってた(笑)
ただセブンブリッジの場合、エマ側の描写がちと足りないかもなぁ。これを書いて
しまうとネタバレになっちゃうのかもれんが。
クゥがエマに相当やられてるのはよくわかった(笑)
ラブラブになってからのえちーはラブとギャグとエロが合わさって、わけわからん
状態になっておりました。
エロ関係のギャグはインド眼鏡ががんばっていたこともあって、どれもバカバカ
しいですよ(笑) あっぴゃらぷぁー！ て。声優さんが楽しそうに演技していると、
そう錯覚してしまうようなシーンでした。
音楽はトータル85曲ととんでもないボリュームがあります。
音楽はどれも気に入っています。現在BGMとして活躍中。
テキストウィンドウの中に綺麗に文章が収まっていて、テンポよく読めます。
韻を踏んだいいまわしもリズミカルです。
改行を使った間の使い方も上手く、テンションを上げるのと雰囲気を出すのに一役
買ってます。
ここが気持ちがいいってのは重要ですよね。
立ち絵も豊富です。各キャラバトル絵があるってのは、いったいなんの燃えゲーだ(笑)
この立ち絵は1度きりしか使われないものも多く、その上鑑賞モードにも登録
されないのでもったいないのですよ。後から拝みたいのはたくさんあるのになぁ。
エマの鼻水とかジェーンの泣き顔とか。（そこかよ）
キャラクターと声のイメージはあっています。声優さんの演技も上手なので、なお
後半のパートボイスがもったいないのです。
あと許されるならば男性キャラにも声がほしい。ストーリーメインのゲームという
こともあって、音声なしの男性キャラがしゃべるとそこだけぽっかり穴が空いてしまって
不自然なかんじ。
文章として書いていない音声も多く、うっかりテキストウィンドウを進めてしまうと全部
聞けません。しかしこれによる演出ってのが効いてます。
キャラのネーミングには多くに元ネタがあります。強い意味があるわけではない
のですが、わかるとニヤつけるかもしれません。
クゥの幼名聞いて驚いてしまった。ネタはそこからきたのかと。このネタを使っている
のに意味はないような気がしますが、実際どうなんでしょうね。
以下ネタバレありの雑感につきリンクで隠します。
（過去ログ機能を使って閲覧しても、隠したままにしておけるようになりました）
・テルツォ先生の正体とバトル、そして塩へと還るシーンは燃えて泣きが入った。 色々と妄想を逞しくしております。ちびグリエルの頭を撫でる先生とか、泣かれて 先生も赤枝騎士団員だった、ということであっているんだろうか。 ・カイはもったいないキャラNo１だなぁ。あっさり勝敗ついてしまった。あそこは カイとテルツォ先生のバトル用立ち絵はとてもかっこよくて気に入っています。 ・モーガンの望みっていうのは、全ての犠牲に意味がある、ダヌ信仰の世界が ・セブンがビッグオーになってしまいましたなんて、列車の操縦シーンから出た ・ジェーンはいい女だなぁ。おでこちゃんなところも好きです。 ・スカサハとグラナダとのえちーは、本気で喰われそうで怖かったですよ。
言い忘れているものがありそうなんですが、一度このへんでＵＰしておきます。
「一粒の麦……」と言い出したあたりは緊張感でまくり。
グリエルとの関係をもっと踏み込んでほしかったなぁ。その方が最期のやりとりが
盛り上がりそうなので。
グリエルは双子ネタが焦点のようで、テルツォ先生は脇々キャラ扱いらしい。
特典の資料本での扱いも小さいのですが、短くもあれだけ濃ゆい活躍があるのなら、
個人的には双子ネタよりもこちらに焦点があるとよかったなぁと。
困り果てる先生とか。先生と離れたくなくて、三つ編みを掴んで離さないグリエルとか。
先生、ちびグリを抱えている時から眼鏡なのかよ(笑)
父親というか先生というか尊敬する人というか、色々入り交じった微妙な距離
なんだろうなぁと推測。
設定本で中村さんが「パパ（テルツォ）」と書いているのと、グリエル昇天時に
「先生、今まいります」と言うのがいいね。
今でも団員なんだろうか。ある意味カイみたいな人なのかな。
燃えのピークになると思ったんだが。
主人公の前に立ちふさがる試練が橋ではなく人なので、悪役の背景にも厚みが
あると盛り上がれそうでした。
おにうとの関係もあっさりしていたけど、あれはおにうの一方的な想いだったかと。
カイにとっては「ちょっとかわいい子」に粉かけたぐらいなんでしょう。
魔人に対しておにうは普通の人間すぎるので、できあがらせるのは難しいのたけど、
設定としてはおいしいかな。そこまでいかなくとも、もう少し距離が近くなれば
よかったですわい。
あとグリエル。
ほしいということなんだろうか。このあたりの読みとれなくて、自分の読解力の
なさにガクリ。ちょほー。
若い頃の設定絵はびっくりするぐらい二枚目で笑った。このゲームで一番
二枚目でしたよ(笑)
冗談だったのですが、よもや現実になろうとは(笑)
でもあのロボ戦はないよなぁ。説明だけで終わってしまい、盛り上がりもなにも
あったものじゃない。
ほんと、ネタはいいし活かす腕もあるのにできてない。シナリオの上がりが
遅かったのが悪いのか、資金がないのが悪いのか……
ぶうぶういいながらもクゥとのコンビは息が合ってる。変に女にならないところも
いいね。
ナンシーはエロとギャグ担当でしたが、底抜けに明るいのが気持ちいい
キャラでした。王としてはしっかりしているみたいでしたし、いい人ですよね。
クゥやばい。がんばれ。とにかくがんばれってかんじで、半分エロどころでは
なかった(笑)
クゥはやたらと押し倒されているキャラだけど、ちゃんと攻に転じるのがいいね。
初めまして。SEVEN-BRIDGEの感想を書いていらしたので、それに触発されてコメントしたくなったので、少々書き込ませて貰います。
この作品、簡潔に言ってしまうと、超大作になりこそねた良作、だったのかなと思います。１００点満点で言えば、１５０点取れる実力があるのに７０点でした、みたいな感じかと。
早い話が、私もつっこみどころ満載なのに面白かった、と感じたと言うことが言いたかっただけですね、これじゃあ（笑）。
それとモーガンの求めたことについてですが、私も良く分かりませんでした。が分からないなり考えた結果、彼の求めたものは、こういう事だったんじゃないかなと感じています。
それは、この世界に救いがないということを、誰も気が付かずにすむ世界ではなかったかと。
はじめまして、管理人のせつがです。
SEVEN-BRIDGEに関しては、紅葉屋さんの意見と同じです。
ツッコミどころは多く明らかな欠点はあるものの憎めない。
面白くないゲームなのかと問われれば、面白いと応えざるを得ない
のです。
魅力的なゲームではあるものの、人には薦められないという。
ほんとうにあとちょっとでした。
途中の計算はあっているのに、解答欄に間違った答えを書込んでしまった
ようなゲームです(笑)
モーガンの求めた物についての解釈、紅葉屋さんのご意見はちょっと
すてきでいいですね。
モーガンの求めるものがそうだとすると、その世界はカイの望む世界と
どう対立するのだろう……
あのへんは話しがどんどん先へと進んでしまい、自分なりに消化する前に
次の展開が始まってしまったので、もう一度読み返した方がいいみたいです。
ライアーソフトさんのシリアス路線は、情報を箇条書きにでもして整理して
いかないと混乱します。
よく理解してないままでも面白いのでそのままにしてしまうのですが、
セブンは整理つけたくなっているんですよ。
セブンは、確かに整理したくなりますね。
ぼーっとしてると、脳内で、勝手に整理事項まとめてたりして、自分が怖いデス（笑）。
カイは、もったいなさ過ぎです。
イスタンブールからで良いから作り直してほしい。せめて、フランス人とその少年の存在意義だけでも、見せてくれ（笑）。あと、グラナダをもうちょっと･･･
ライアー系だと、あとは、フォレストも。あっちは、難解すぎます、ネタが。
やっぱり4章からが問題なんですよね。
それまでは説明も演出による盛り上がりも丁寧なので、プレイしていて
の「引き」がとても強いのです。
後半はキーポイントの説明しかなくどんどん話しを進めてしまうから、
「引き」が感じられず、文章を追うの精一杯になってしまいます。
作品世界に浸れないといいますか。
それでも魅力的なゲームなのが不思議ですわ(笑)
FORESTはずるずると購入を延ばしていたのですが、ゲーム欲し欲し症が
出たので今だとばかりに買いました。
その後ライターさんのメーカー退社ニュースを聞くハメになろうとは……
『プレステ＝ジョアン』ってなんだったかなーと思ってググってみたら
検索結果約3010件中の1件目がENGINEだった件について。
『プレステ＝ジョアン』の元ネタに関するページはおろか、
『SEVEN-BRIDGE』に関するゲーム系サイト内特集ページや
『SEVEN-BRIDGE』開発元のページよりも上ですってばよ。
、、、っていうかですねぇ、
『プレステ＝ジョアン』で検索すると『SEVEN-BRIDGE』関連ネタが
ゴリゴリ引っ掛かってしまって、元ネタが検索しづらくてもぅ（苦笑）。
●KiRYUさん
グーグルではうちが1番目ですか。
なんでだろ。オフィシャルより上ってのは納得できない(笑)
プレステ・ジョアンの元ネタは、SEVEN-BRIDGEをやって初めて知りました。
18禁ゲームで知識を増やすわたくし。かなり痛いです(笑)
ええと、大航海時代に「伝説としてあったアフリカ側にあるキリスト教の国」
の呼び名がプレステ＝ジョアン……だったかな。
ファンの方がそう書いていたような記憶があるのですが、あやふやです。
セブンには色々な歴史上の人物が出てくるので、元ネタを追っかける
だけでプチ知識が増えていきます。